DVD

Matthaus-passion: Karl Richter / Muncih Bach O Donath Hamari Schreier Berry

Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

User Review :4.5

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
UCBG9297
Number of Discs
:
2
Label
:
Aspect
:
Normal
Color
:
Colour
Format
:
DVD

Product Description


クラシックDVD名盤セレクション2021(初回生産限定)
カール・リヒター/バッハ:マタイ受難曲


「バッハの使徒」とまでいわれたリヒターの、ひときわ神格化されているといっても過言ではない、もっとも重要なレパートリーがこの『マタイ』。その指揮姿を映像でみることができる当ソフトは、それだけでも大きな価値を有しているといえるでしょう。巨大な十字架が天井から吊り下げられた白いスタジオの景色に最初は驚きますが、聴いているうちに、その真摯かつ重厚、強い緊張感をみなぎらせながら次第に熱気を帯びていく演奏に、思わず引き込まれてしまいます。その説得力は他の指揮者には望めないものでしょう。
 参加ソリストの豪華さにも目をみはるばかりです。

【収録情報】
● J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244


 福音史家…ペーター・シュライアー(テノール)
 イエス…エルンスト・ゲロルド・シュラム(バス)
 ユダ、ピラト…ジークムント・ニムスゲルン(バリトン)
 ヘレン・ドナート(ソプラノ)
 ユリア・ハマリ(アルト)
 ホルスト・R・ラウベンタール(テノール)
 ヴァルター・ベリー(バス)
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
 カール・リヒター(指揮)

 演出:フーゴー・ケッヒ
 制作:1971年5月、ミュンヘン

 収録時間:196分
 COLOR/片面2層/NTSC/4:3
 音声:1. リニアPCMステレオ、2. DTS 5.1chサラウンド
 字幕:1. 日本語、2. ドイツ語


Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
12
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
3
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ミサ曲だと歌詞が決まっているので字幕が無...

投稿日:2021/07/18 (日)

ミサ曲だと歌詞が決まっているので字幕が無くても不都合はないが、マタイのように福音史家が重要な役割を担っている名曲の場合には、語学に精通している方は別として、日本語字幕があると、よりリアルに曲を味わえる。 古くなったとはいえ、マタイ映像の名演が日本語字幕付きで廉価再発されたことは朗報!

トロ さん | 不明 | 不明

0
★
★
★
★
★
むかしVHSテープを擦り切れるほど見てい...

投稿日:2021/07/12 (月)

むかしVHSテープを擦り切れるほど見ていました。 リヒターのマタイは1958年盤が定評ありますが、なんと言ってもこの映像の魅力は、リヒターが各曲でどう感じ何を表現したいのかが明確に解ることです。 加えて日本語字幕スーパーもあるのでCDのブックレットをひたすら追いながら聴く心労からも解放されバッハの音楽に没頭できます。

チバリスト さん | 千葉県 | 不明

0
★
★
★
★
★
カール・リヒターのバッハは、ひたすらロゴ...

投稿日:2013/01/09 (水)

カール・リヒターのバッハは、ひたすらロゴスティックではあるが、染み入るような強い叙情性を併せ持つ。これはまさしくバッハ自身の特質と同一である。感受性の高い時期に聴き込んだかれらのバッハ演奏の記録は、私にとっていつまでも基本であって、古楽全盛の今でも磐石な支柱になっている。翻って「マタイ受難曲」は、やはり大バッハの最高傑作であることは間違いなく、リヒターの特質が最も生かされやすい楽曲といえる。リヒターは、実にありがたいことに、かれの音楽人生の劃期に「マタイ」の録音を残してくれている。最初の録音(58年)が名演の誉れ高い、しかも歌手も適材でかつ豪華な陣容で、追求度のきわめて大きい、シャープな演奏。叙情性も強く打ち出され、受ける感銘の度合いは計り知れない。最後の録音(78年)は、あまりにロマン的な演奏で戸惑うこと甚だしいが、すでに賛否両論が行われ、リヒターの取柄の鋭敏度が小さく、したがって否定的な意見が多いのは致し方ない。この両極端の録音の中間点で、東京でのライブ録音(69年)と、このスタジオで収録された映像作品(71年)が存在する。これらの演奏を上述二点の過渡期とみるか、智情意のバランスがとれた最円熟期に当たるとみるか、の二通りの見方があるが、私は断然後者であるとしたい。さて、リヒターに啓蒙された私としては、リヒターがバッハそのもので、また「神」でもあった。VHDでリヒターのマタイとブランデンブルグ協奏曲が出ていて、早速求めた。神格化されたリヒターが指揮をして、あの峻厳なバッハを編み出していく現場を目の当たりにして、いたく感動したものであった。DVDでようやく出た、リヒターのマタイは、まず絵が見事な綺麗さ。フィルム撮りのお蔭で高精細で色の乗りがよい。しかもマスターの保存状態もよく、ユニテルのコンサートのライブにありがちな画像の不安定さ(テイクごとの画質のバラツキ)がほとんどない。音質は、今まで聞こえなかった通奏低音が明瞭になり、管弦楽のパートの分離が良くなるなど大きく向上。オルガンの強奏などにはっとさせられることも度々であった。リマスタリングはエミール・ベルリナーでOIBP並みに行われている。さて、肝心の演奏であるが、リヒターの統率ぶりは58年盤ほどではないが、圧倒的な部類と言ってよいであろう。それが映像でも確認されるが、リヒター演奏の緊張感の秘密はフレーズの切り上げ方にあるように思われる。事実指揮ぶりを見ていると、叙情的なカンタービレさえ、終点においては腕全体を使って止めのサインをしっかり送っているのが印象的である。それにより音楽に重厚な緊張感、メリハリが付与されるのである。管弦楽と合唱のいずれにもリヒターの絶妙なコントロールの効果がみられる。最初から終曲まで高い緊張を維持して一気呵成に進む58年盤に対し、多少の遊びというか、余裕をもって進められるのである。劈頭を飾る合唱は、ゆっくりで、気分が乗っていないのではと不審がるほどであるが、ペーター・シュライヤーの実直でメリハリのある語りが入ると俄然緊張感が出てきてコラールも生き生きしてくるのが興味深い。映像作品なので、ライブとは最も遠い位置にありながら、即興的な要素が多いのにも驚かされる。基本的には、後半に向けてうなぎのぼりによくなって、ライブのような興奮を覚える。しかし、テンポは最初のようにゆっくりになっている。そして、後半に頻出するヴァルター・ベリーのバスアリアが素晴らしく、熱のこもり方も尋常ではない。ヴィオラ・ダ・ガンバのソロにリヒターのモダンチェンバロの通奏低音が伴奏するベリーのアリアはインティメートこのうえなく、ベリーの芸の幅の広さを感じる。シュライヤーのエヴァンゲリストは、前述のようなメリハリによりドラマの進行にも確かな力がこもり、それがリヒターの特質との相乗効果で独特の劇性が生まれる。音程も安定していて、その点では名手エルンスト・ヘフリガーをしのぐ。いっぽう、エルンスト・シュラムのイエスは穏当で、エヴァンゲリストに負けているような状況もあるが、映像の演出にも助けられ悪くない。女声は、当時としては若手に委ねた形であるが、これもすぐれた映像と相俟って好演である。ユリア・ハマリのアルトは、資質としてヘルタ・テッパーやマルガ・ヘフゲンの後継者として申しぶんない。アメリカ人ソプラノのヘレン・ドナートは明るい声であるが、リヒターのマタイにはこれが合っているのだ。緊張の中に花を添える58年盤のイルムガルト・ゼーフリートと傾向が似ていることに気がついた。映像の演出は、シンプルにも十字架だけの舞台にも、合唱、管弦楽の組み合わせによっていくつかのパターンがあるが、独唱者に焦点を絞った個々のカメラワークはなかなかに丹念で手が込んでいる。エヴァンゲリストは真正面から、イエスはやや後ろもしくは横から、アリアもその詩の内容に応じて、ハマリやドナートでは、顔の輪郭の特徴に応じて、それを生かしたカメラワークを注意深く決めている。いずれにせよ、映像の方は何度も観ると目に付く部分もないではないが、頻繁に観るものではないので、問題なかろう。今回は高画質、高音質になって初めて味わって強い感銘を受けた。バッハの使徒としてのリヒターの厳しさはもちろんのこと、かれの美しい眼差し(目の色)も印象的で、その姿はまさにカントールそのものであった。

SS さん | 神奈川県 | 不明

2

Recommend Items