CD Import

Goldberg Variations : Jean Rondeau(Cemb)(2CD)

Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
9029650811
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

An ode to silence is how harpsichordist Jean Rondeau has described Bachs Goldberg Variations. I feel they were written for silence, in the sense that they take the place of silence, he says. All Bach is there in the Goldberg Variations all music is there ... and I will no doubt spend my life working on them. To prepare his interpretation he consulted an original printed edition of the work, containing Bachs own markings and corrections. Through delving into this precious musicological source, I was able to make what I felt to be the most authentic choices. Rondeau performs the set of variations in its complete form, with the indicated repeats and with judicious insertion of moments of silence.

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
 沈黙という名の空白の中にバッハの音符を...

投稿日:2022/03/31 (木)

 沈黙という名の空白の中にバッハの音符をはめ込んでいく、またはちりばめていく…数回聴いてそのような印象をもった。  時間的にみるなら108分という演奏時間はたしかにべらぼうな印象を受けるが、聴いていると「遅い」という印象はない。リピートの有無の問題ではなく、上述のような音の配置が結果的に108分ということになったのかもしれない。残響の長い録音場所で演奏することで発せられた音が沈黙に還っていくようにも感じられる。装飾音についていうととても個性的。楽譜の記述によるのかロンドー本人のinventionなのか私には判らないが、それがあることで曲が不思議な煌めきと生命力を発するので、いろいろな方に聴いてみてほしいところだ。更に言うと、休止または無音も装飾音の一部になっているようにも感じる。沈黙と言うのか、沈思と表現するかは人それぞれだろう。 また、音楽を奏でると同時に詩を編んでいるような印象もなんとなく感じる。彼の名前(Rondeau)から連想してしまうのかもしれないが…。  ふと思ったのは、こんなゴルトベルクならM.フェルドマンのピアノ曲どれか(「マリの宮殿」か「三和音の記憶」のどれか1曲あたり?)とカップリングしてみたら面白そうだなとも思った。一見、性格や思想がかけ離れていると思えるが、どことなく合いそうな気もする。両曲ともその長さで演奏者も聴く方も大変なのはまちがいないだろうが。

うーつん さん | 東京都 | 不明

1
★
★
★
★
★
ロンドーは今回初めて聞いたが、これは恐る...

投稿日:2022/03/08 (火)

ロンドーは今回初めて聞いたが、これは恐るべき説得力を持つゴルトベルグだ。最初のアリアを聞けば、一音一音考え抜いて弾いているのがわかる。テンポは遅い。最初のアリアだけで5分半もある。通常すべてのリピートを実行した録音は80分前後のものが多いが、これは108分!30分近くも長い。しかし、聞いていてなんの違和感もない。遅いなぁとも感じない。この傑作を録音する方は全て考え抜き、またグールドという高い壁の存在に畏怖しつつも、自らの可能性を探っていると思うが、それにしてもこのロンドーの演奏は何かが違うと感じる。私が思うに、ロンドーの最大の特徴は、この曲のメロディをしっかり鳴らすことで、旋律線が必ずきれいに描かれる。他の演奏では、伴奏の分散和音が旋律線の邪魔をすることもあるが、ロンドーは伴奏が旋律線と重ならないよう細心の注意を図っている。また、「響き」にもこだわるので、必然的にテンポが遅くなるが、その効果は抜群である。例えば第16変奏の最後の寂寥感や、曲の最後のG音の深淵さとか、音で精神世界を描き出す。リピートでも同じ「繰り返し」を拒否し、演奏の可能性をトコトン追求する。最初のアリアと最後のアリアはテンポも装飾も響きも異なる。そのためにロンドーは楽譜から楽器まで、多大な労力を払っているのだろう。その姿勢が、演奏以前の蓄積こそがロンドーなのだ。この名曲に新しい命を吹き込んだ傑作ディスクであると、私は心からそう思う。齢30にてこの姿勢は怖さすら感じる。何かを犠牲にして削ぎ落としている感もする。優れた古楽器奏者はマンロウもスコット・ロスも早世した。失礼だし、不謹慎とも思うが、ロンドーにそういう哀しみが訪れないように祈りたい、とすら思った。最後に、録音についてだが、音自体は明晰であるものの、若干残響感が引っかかる。これを是とするかどうか、この点だけは意見が分かれると思う。

てつ さん | 東京都 | 不明

2

Recommend Items