ノルウェー最古のオーケストラ、ノルウェー管楽アンサンブル
ベートーヴェンのピアノ協奏曲とハイドンの交響曲を管楽アンサンブル編曲で!
ノルウェー管楽アンサンブルは、ノルウェー最古のオーケストラのひとつです。1734年までさかのぼり、ノルウェーの文化史でもっとも重要な責務を担ってきました。現代楽器とピリオド楽器のプレーヤー24人による編成を基本に、オスロの南、ハルデンを拠点に毎年120のコンサートで演奏しています。
「私たちは、やっと自由になったか? パンデミックの2年間は、音楽とその複雑さに情熱をかけて取り組んでいる私たち全員にとって、チャレンジだった。ふたたび扉が開いた今、世界観を変える何かをやってみよう。将来、『ビフォー・アフター』と讃えられるかもしれない」。
彼らにとって3年ぶりのプロジェクト。ベートーヴェンがナポレオン戦争を前にした不確定な時代に作曲したピアノ協奏曲第3番と、ハイドンの「シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)」の典型的な一作、交響曲第44番ホ短調を演奏しています。
ベートーヴェンとハイドンの管弦楽曲を「管楽アンサンブル」用に編曲する仕事は、スティヤン・オーレスキョルが手がけました。彼はノルウェー国立音楽大学で学び、2004年からノルウェー管楽アンサンブルでトランペットを担当しています。「イングリッシュ・コンサート」など内外のバロック・アンサンブルやノルウェー室内管弦楽団に参加。作曲家、アレンジャーとしても実績を重ねてきました。このアルバムでは、ナチュラル・ホルン、バロック・トランペット、サックバットといったピリオド楽器の色彩と響きを活かした編曲が新鮮な興を呼びます。
アイヴィン・オードラン[1956-]は、ノルウェーでもっとも信頼されている指揮者のひとりです。ヨルマ・パヌラに学び、ベルゲン・フィルハーモニックのコンサートマスターを務めた後、マリス・ヤンソンスの勧めで指揮者のキャリアをめざしました。2020年からタスマニア交響楽団の首席指揮者・芸術監督。ノルウェー軍音楽隊、トロンハイム交響楽団、スタヴァンゲル交響楽団をはじめとするオーケストラと多くのアルバムを作り、ケルンWDR交響楽を指揮したグリーグの管弦楽曲(全曲)が特に高い評価を得たアルバムとして知られます。
ノルウェー管楽アンサンブルが「共演を喜び、誇りに思う」というクリスチャン・イーレ・ハドラン[1983-]は、2011年の「BBC ニュージェネレーション・アーティスト」のひとり。デリカシーと洗練と個性的なタッチを合わせもつ「真のピアノの名匠」と呼ばれる地位を確立しました。ヘンニング・クラッゲルードと共演したシンディングの作品集やシューマンとショパンのソロ曲を手始めに、ユーハン・ダーレネ共演の『北欧ラプソディ』『ステンドグラス』など高評価の「聴いて楽しい」アルバムを次々とリリースしています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37(ピアノと管楽アンサンブル版)
2. ハイドン:交響曲第44番ホ短調 Hob.I:44『悲しみ』(管楽アンサンブル版)
編曲:スティヤン・オーレスキョル
クリスチャン・イーレ・ハドラン(ピアノ:1)
ノルウェー管楽アンサンブル
アイヴィン・オードラン(指揮)
録音時期:2021年8月
録音場所:ノルウェー、オストフォル、オストレ・フレドリクスタ教会
録音方式:ステレオ(デジタル)
制作、録音エンジニア、マスタリング:ショーン・ルイス
共同制作:スティヤン・オーレスキョル
【ノルウェー管楽アンサンブル】
インゲル・ヨハンネ・ベルグ(フルート)
ローセ・エリン・アウスタ・ネス(フルート)
ダーヴィド・F ・ストゥンク(オーボエ)
クリスティーナ・オールヴァイン(オーボエ)
エーリク・ヨルダル(クラリネット)
インゲ・ノストヴォル(クラリネット)
ローアル・アルネス・オールム(クラリネット)
トール=エギル・ハンセン(クラリネット)
クリステル・ベルグビュー(ファゴット)
リアン・カリー(ファゴット)
クリスティン・ホーゲンセン(サクソフォーン)
モッテン・ノールハイム(サクソフォーン)
スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラル・ホルン)
ブリット・クリスティン・ラーシェン(ナチュラル・ホルン)
スティヤン・オーレスキョル(バロック・トランペット)
トルゲイル・ホーラ(バロック・トランペット)
トリル・G・ベルグ(サックバット)
ミゲル・T・セビジャーノ(サックバット)
タリヤイ・グリムスビュー(サックバット)
ローゲル・フィエルデ(チンバッソ)
アレックス・ロルトン(チェロ)
ローゲル・モルラン(コントラバス)
グンヒル・P・トンデル(チェンバロ)
ホーコン・シューベルグ(ティンパニ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(ピアノ&管楽アンサンブル版)〜第3楽章
ハイドン:交響曲第44番『悲しみ』(管楽アンサンブル版)〜第4楽章