音と脳 あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚

ニーナ・クラウス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784314012034
ISBN 10 : 431401203X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
376p;19

内容詳細

音が脳をつくり、脳が音をつくる。
聴覚は五感の中で最も速く、常にオンになっている。人はみな生後すぐから音と意味を結びつける経験を幾度となく重ね、独自の音処理の脳内ネットワーク《サウンドマインド》を磨いている。これまでの人生で聞いてきた音が、私たちを形づくるのだ。「聴く脳」は知識・思考・情動と密接にかかわり、生活に多大な影響を及ぼす。私たちを良くも悪くもする音と、どうつきあっていけばよいだろう?長年、聴覚研究の第一線に立ってきた神経科学者が、音の持つ力、聴覚の重要性を平易に説く。

★2022年AAP PROSE Award 生物医学賞、ノーチラス・ブック・アワード金賞(科学・宇宙分野)を受賞。6か国・地域で版権取得されている注目の書!

《キーワード》
音楽家の脳/音のリズムと脳のリズム/リズムと社会化/音と「読む脳」/自閉スペクトラムと言語障害/音楽療法/バイリンガルの脳/貧困と言語環境/鳥のさえずりは言語か、音楽か?/「安全な」騒音の影響/聴覚の老化を食い止める/スポーツにおける脳震盪


【著 者】ニーナ・クラウス(Nina Kraus)
神経科学者。ノースウェスタン大学教授。30年にわたり音と聴覚について先駆的な研究に取り組む。Research.comの神経科学分野トップサイエンティスト(世界で上位1%の研究者)にランクインしている、聴覚の神経可塑性研究のパイオニアの一人。

【訳 者】伊藤陽子(いとう・ようこ)
翻訳家。東京女子大学文理学部心理学科卒。翻訳を柴田裕之氏に師事。共訳書にリフキン『スマ−ト・ジャパンへの提言――日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ』がある。

【著者紹介】
ニーナ・クラウス : Ph.D.神経科学者。ノースウェスタン大学コミュニケーション科学・障害学部教授。ピアニストの母の影響で幼少期から音楽に親しむ。成人の神経系が学習後に再編成される可能性を最初に示した研究者の一人。30年にわたり音処理の生物学的基礎についての先駆的な研究を行ない、世界で上位1%とされるResearch.comベストサイエンティストの神経科学分野にランクインしている

柏野牧夫 : 日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所柏野多様脳特別研究室長。NTTフェロー。人間の認知や行動の多様性について、脳・身体・環境の相互作用の観点から研究。2016年に「多様な環境での柔軟な知覚を支える人間の聴覚機構の研究」で文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞

伊藤陽子 : 翻訳家。東京女子大学文理学部心理学科卒。翻訳を柴田裕之氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • やいっち さん

    「言語障害、自閉症、難聴、バイリンガル、加齢や脳震盪、音楽療法……聞くことは、感じ、考え、動くことにどう影響するのだろうか? 音の持つ力と可能性を説く、聴覚神経科学のトップサイエンティストの集大成。」という興味深い本。このところ、嗅覚に続き聴覚も鈍りがちな吾輩としては読むしかない。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽 さん

    聴覚神経科学の分野で活躍し、著作物で4万4千以上引用された著者が、一般向けに「サウンドマインド」という言葉で音と脳の協調関係をまとめた本。過去に読んだ本も「運動と音楽は連動する」と書かれていたため、音楽ゲームが脳に与える影響が気になった。ここ100年で音楽は当然のようにBGMになり、信号から騒音になった。赤ん坊の声が嫌われるように音は選別して無視され、また電話からメールやSNSになり情報は伝えられても文脈が伝わりづらくなった。文字や映像メディアが溢れる現代こそ聴覚を知る必要があると感じた一冊。

  • kirinsantoasobo さん

    図書館本。神経科学者である著者が、音と脳の協調関係を様々な角度から説明しています。聴覚には感覚・運動・思考・感情が関与していて、音をただ聞くのではなく、音と深く関わることによって音を理解しているそうです。ただ、現代はあらゆる音が溢れすぎていて、自然と騒音として無視するようになり、脳に悪影響を与えてしまっているようです。また、生まれた頃から成長する過程で耳にする音が脳に影響を及ぼすのにも驚きでした。でも、大人になってからでも運動によって認知スキルは向上するそうです。

  • MASA123 さん

    全般的に「サウンドマインド」という言葉がキーワードだ。 (6章)リズムスキルは「リズム感」があるかないかの差ではなく、どのリズムパターンが得意(か苦手か)である。 (8章)筆者の夫はギタリストだ、「オートバイが通った」と言うと、夫はオートバイのメーカーとモデル名まで言う、音楽家は詳細に音を聴いている。 (13章)アスリートと音楽家は、騒音下でも人の声をよく聴きとれる。アスリートは必要な音(パスの指示とか)に集中できるように脳が周囲の音を小さくするが、音楽家は脳が必要な音を大きくして聴きとる。

  • やいっち さん

    「言語障害、自閉症、難聴、バイリンガル、加齢や脳震盪、音楽療法……聞くことは、感じ、考え、動くことにどう影響するのだろうか? 音の持つ力と可能性を説く、聴覚神経科学のトップサイエンティストの集大成。」という興味深い本。このところ、嗅覚に続き聴覚も鈍りがちな吾輩としては読むしかない。

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ニーナ・クラウス

Ph.D.神経科学者。ノースウェスタン大学コミュニケーション科学・障害学部教授。ピアニストの母の影響で幼少期から音楽に親しむ。成人の神経系が学習後に再編成される可能性を最初に示した研究者の一人。30年にわたり音処理の生物学的基礎についての先駆的な研究を行ない、世界で上位1%とされるResearch.

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