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ISBN 10 : 4588008501
Content Description
フロイトの精神分析に裂け目をもたらした「狼男」の症例を解釈し直した革命的作品。狼男の多言語使用に着目、独英露語間の連想的理解を通して、狼男の心的世界、自我の「地下埋葬室」に隠された「タブー語」を解読。
【著者紹介】
ニコラ・アブラハム : 1919年ハンガリー、ケチケメットに生まれる。ユダヤ人差別政策下のハンガリーを逃れてフランスに移住。パリ大学で哲学と美学を学ぶ。美学研究などの傍ら精神分析を受け、1959年に精神分析家となる。フッサールとフロイトの橋渡しを試みる。正統フロイト派とラカン派のいずれからも独立する立場を保ち、トロークと共同しながら、『狼男の言語標本』および『表皮と核』にまとめられた独創的な研究を発表。息子の分析への疑義から国際精神分析協会から正会員登録を拒否された。ハンガリーの分析家、シャーンドル・フェレンツィ、イムレ・ヘルマンの仕事をフランスに紹介した仕事でも知られる。1975年パリで死去
マリア・トローク : 1925年ブダペストに生まれる。ユダヤ人差別法の下で学業を続け、ナチスによる占領を生き延びたのち、1947年にパリに移住。はじめ自然科学を志すが、1952年から教育心理学に転じ、ロールシャッハテストの研究、幼児教育分野での心理療法などを経て、精神分析家となった。1950年代後半以後は、多くの仕事がアブラハムとの共同で行われた。アブラハムが経験した分析協会との確執から、制度的精神分析からは距離を取り続けた。1990年にニコラス・ランドと結婚してアメリカに移住。1998年ニューヨークで死去
港道隆 : 1953年生まれ。パリ第一大学哲学史科博士課程修了。哲学専攻。現在甲南大学文学部教授
森茂起 : 1955年生まれ。京都大学教育学部大学院博士課程修了。博士(教育学)。臨床心理学専攻。現在甲南大学文学部教授
前田悠希 : 1977年生まれ。甲南大学大学院・人文科学研究科修士課程修了。人間科学(心理臨床)専攻。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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