生そのものの政治学 二十一世紀の生物医学、権力、主体性 叢書・ウニベルシタス

ニコラス・ローズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588140532
ISBN 10 : 4588140531
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
554p;20

内容詳細

19世紀以来、国家は健康と衛生の名のもとに、人々の生死を管理する権力を手にしてきた。批判的学問や社会運動が問題視したこの優生学的思想はしかし、ゲノム学や生殖技術に基づくバイオ資本主義が発展した21世紀の現在、従来の批判には捉えきれない生の新しいかたちを出現させている。フーコー的問題を継承しつつも、病への希望となりうる現代の生政治のリアルな姿を描き出す、社会思想の画期作。

目次 : 序章/ 第1章 二十一世紀における生政治/ 第2章 政治と生/ 第3章 現れつつある生のかたち?/ 第4章 遺伝学的リスク/ 第5章 生物学的市民/ 第6章 ゲノム医学の時代における人種/ 第7章 神経化学的自己/ 第8章 コントロールの生物学/ あとがき ソーマ的倫理と生資本の精神

【著者紹介】
ニコラス・ローズ : 1947年生。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学研究から精神医学およびリスク研究に向かい、生物学や心理学、社会学との境界領域で、フーコーの生権力理論を軸に多産な研究をおこなう。現代社会における自己の統治と先端医療技術の関わり、生命科学・生命倫理の問題を、社会全体の権力論的構造のなかで探究する議論は、現代の生政治論への大きな貢献として注目を集めている

檜垣立哉 : 1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学人間科学研究科教授。哲学・現代思想

小倉拓也 : 1985年生。秋田大学教育文化学部准教授。哲学・思想史

佐古仁志 : 1978年生。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。立教大学兼任講師。生態記号論

山崎吾郎 : 1978年生。大阪大学COデザインセンター准教授。文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kan T. さん

    本当におもしろい。遺伝子学や生殖技術と生政治の21世紀。「「ポスト・ヒューマンの未来」に進んでいくわれわれの動きについての考察がおおげさなものであること、そしてそれと関連した心配の多くもまたおおげさなものであることを何とか示すことができていれば幸いである。しかしそれにもかかわらず、細かい点ひとつひとつみれば、物事は以前とは異なっていると考えられるのだ。」(473頁)

  • takao さん

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ニコラス・ローズ

1947年生。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学研究から精神医学およびリスク研究に向かい、生物学や心理学、社会学との境界領域で、フーコーの生権力理論を軸に多産な研究をおこなう。現代社会における自己の統治と先

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