ナージー アル・アリー

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パレスチナに生まれて

ナージー アル・アリー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784900963481
ISBN 10 : 4900963488
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
154

内容詳細

パレスチナ人の怒りを静かに、辛辣に1コマ漫画の形で残したパレスチナの風刺漫画家、ナージー・アル・アリー。多くの権力者を敵にまわすと同時に、多くの民衆から愛された彼の、偉大な足跡を辿る初の作品集。

【著者紹介】
ナージー・アル・アリー : 1937年、パレスチナ生まれ。イスラエル建国の48年、故郷を追われ、南レバノンの難民キャンプで成長した。63年からクウェートに移住し、アラブの日刊紙に漫画を描くようになる。69年、分身ともいうべき“ハンダラ”というキャラクターを生み出す。ツギハギだらけのボロを身にまとった難民の子どもの視点からイスラエルの圧制や暴力を攻撃したことで、パレスチナだけでなく、アラブ世界全体の広範な読者の支持を得た。74年にはレバノンに戻り、82年のイスラエル侵攻を目撃。クウェートに戻ったが、次第に体制側の脅迫がエスカレートし、87年、逃れて移り住んだロンドンで暗殺される

露木美奈子訳 : 東京生まれ。上智大学文学部英文科卒業。私立女子校の英語科教師として勤務

藤田進 : 1944年、ハルピン生まれ。専攻=アラブ近現代史。69年、東京外国語大学アラビア語学科卒業。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 内島菫 さん

    中東の問題の発端は、シオニストがパレスチナの地を奪ったというシンプルなものに見えながら、未だに解決しないどころか悪化しつつあるのは、本当はシンプルでない問題が絡み合っていることを示す。本書の風刺漫画家ナージー・アル・アリーは、そこを描いているからこそ暗殺されたのだろう。中東だけでなく、貧富や社会的な階層の違いによって人々が分断されていることは、どこても見受けられる。富や力を持っている層は、国や宗教、政治的立場を超えて結びつく。そして富も力もないどころか、名前も顔もない層の人々は、同じ階層同士で結びつくこと

  • アイアイ さん

    アラブの新聞に描き続けた4万点以上の風刺画。パレスチナ人の現状を象徴したキャラクターのハンダラは作者ナージー・アル・アリーが何者かに銃殺され20年以上の時が経ってもアラブの人々から壮絶な支持を受けている。「悲しみにくれる女性の涙はレジスタンスの銃弾に変わる」一枚の絵に込められたメッセージ、そして投獄されても描き続けた作者の勇気と正義感に胸が熱くなる。▽図書館

  • エトランジェ さん

    これは凄い本だ。ざっくりとしか知らなかったパレスチナ問題がパレスチナ側の視点からよくわかった。特にアル・アリーが中東の産油国と欧米との蜜月関係を風刺した描写には辛辣なものがある。風刺漫画という形でパレスチナの一般市民の声を広く代弁している分、中東の特権階級には敵が多かったことだろう。今読まれるべき一冊。

  • たっきー さん

    中東のことはニュースでよく見聞きはするけれども、もうひとつよくわかっていないと感じていたので、勉強も兼ねて読んでみた。著者がハンダラというキャラクターの視点を借りてパレスチナ人の怒りを1コマ漫画で表現している。侵略したイスラエルへの怒りだけではなく、アメリカやアラブの支配層に対しての怒りも相当なもの。それを冷静な目で辛辣に表現しているのは強烈な印象。解説もあるので、パレスチナの歴史やおかれている状況についてもいろいろと知ることができた。これは多くの人に読んでもらいたい。

  • co1024 さん

    パレスチナやヨルダンでよく見かけたハンダラの風刺画集。イスラエルやアメリカ以外にもアラブ指導者・権力者に対しての批判を表した作品が多く、物事を捉える際は多角的な視点が必要だと感じさせる。

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