ナターリア・ギンツブルグ

人物・団体ページへ

夜の声

ナターリア・ギンツブルグ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784896424997
ISBN 10 : 4896424999
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
247p;20

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 星落秋風五丈原 さん

    『こんな風でした』「本当の事を言って」と言っても言わない彼の目を撃った場面が何度も登場。『わたしの夫』と共通するのは不幸な結婚。『夜の声』は変わり種で語り手「私」が冒頭に登場した後しばらく工場主一族の歴史が語られ、途中から「私」が登場する。アマチュア作家がやったなら読者にわかりにくい構成だけれど作者は狙ってやっているのだろう。ファシズムの嵐吹き荒れた頃から戦後に至るイタリア史が縦糸、家族史が横糸。

  • mm さん

    3編中ダントツ「夜の声」が好き。小説を読んでいる時の、自分自身の視線が時空を超えてイタリア南部のあたりを吹き渡っている感じ。千の風のように。そこから見れば、生きていくことって、ベースは苦なんじゃないか?お釈迦様のおっしゃられる生老病死に、オリーブオイルをまぶしたような味わい。書かれている具体的内容と言えば、第二次世界大戦後の世代が、田舎の地縁血縁の記憶から切り離されるたいと思っても容易にはいかないこと。自分の感情に素直になることと、世間から期待されるとの折り合いをつけることの難しさ。古き良き時代の回顧。

  • いやしの本棚 さん

    ぐさぐさ刺してくるけれど、ギンツブルグの硬質で、語り手が自身を突き放したような文体は、たいへん好み。いちばん衝撃的だったのは「こんな風でした」だな、やっぱり…。アンナ・カヴァンといいギンツブルグといい、淡々とほんとうのことを語る彼女らの声の温度の低さよ。「夜の声」は、悲しみと同じように生きることと切り離せないおかしみもあって、「伯母さんはぜんぜんあなたの邪魔にはならないわ、本を置いとけば、いないも同然よ」という主人公の母の言葉など、自分のことを言われているようでほろ苦くも可笑しかった…

  • ぞしま さん

    ここ数年(個人的に)追える作家がおらず、どこか鬱々とした読書をしている感覚があったが、それは自身の怠惰さとも大いに関係しているので、その辺にうっちゃっていたのだが、本書を読み、自分はこういうのが好きなのかと改めて思った。(ばかみたいな話だが。) 解説にあるようにパヴェーゼはナタリアの文体を≪泣き言≫と評したらしいのだけど、至言だなと思う。二人の信頼関係を想像してみたりする。 『ある家族の会話』が好きで本書を読んでいない人には強くおすすめしたいです。

  • Mana さん

    「町へ行く道」と一緒に読んだら、なんだかどれがどの話だったか分からなくなってしまった。結構印象が似てる作品が多いから。あとちょっと翻訳が分かりにくい。彼が、彼が、みたいなのがよく出てくるけど、誰の台詞か分からなくなっちゃう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品