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ヴァスコ・ダ・ガマの「聖戦」

ナイジェル・クリフ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560082973
ISBN 10 : 4560082979
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

インド亜大陸上陸を果たした探検の足跡をたどり、海洋帝国ポルトガルの興亡を壮大なスケールで描いた、気鋭の作家による傑作歴史ノンフィクション。

目次 : 第1部 発端(東と西/ 聖地/ 一族の戦争 ほか)/ 第2部 探検(司令官/ 航海のコツ/ スワヒリ沿岸 ほか)/ 第3部 十字軍(インド提督/ 衝撃と畏怖/ 海上での窮地 ほか)

【著者紹介】
ナイジェル・クリフ : 歴史家、伝記作家、批評家。1969年、英国マンチェスター生まれ。オクスフォード大学で英文学を学ぶ。その後、『タイムズ』で演劇批評を、『エコノミスト』で時事問題や書評、映画評の執筆を担当。『ヴァスコ・ダ・ガマの「聖戦」―宗教対立の潮目を変えた大航海』は『ニューヨーク・タイムズ』のNotable Books of 2011に選ばれたほか、優れた歴史ノンフィクションに与えられるヘッセル=ティルトマン賞の最終候補となるなど、高く評価された

山村宜子 : 翻訳家。1946年生まれ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    アフリカ大陸南端・喜望峰を回りインド航路を切り開いたヴァスコ・ダ・ガマ。1497年、彼に率いられリスボンを出港した艦隊は小国ポルトガルを海洋帝国に押し上げることになる。希望的観測に裏打ちされた無知に押されて地球を半周。彼らの成功は非常に西欧的な仮説の上に立っていた。第一にインドにはキリスト教徒がひしめいていて、西の兄弟との再会を喜びムスリムを討つであろう。第二にインド人は素朴な人々で、貴重な品々をはした金で明け渡してくれるだろう。結局、それが幻想と知っても「聖戦」の名のもと暴力で要求を実現させていく。

  • 黒猫

    ヨーロッパの最も西の小国ポルトガルから現れた冒険海洋家バスコ・ダ・ガマ。彼の航海が淡々とした事実において書かれている。バスコ・ダ・ガマ、彼こそがインド東回り航路を発見し、小国ポルトガルを海洋国家に押し上げた。のみならず、十字軍としてイスラム勢力を駆逐し、香辛料を安定的にヨーロッパへ輸入することができた功労者であった。時代はコロンブスと同時代。コロンブスはバスコ・ダ・ガマの栄光の陰でひっそりと死ぬ。どちらも英雄だ。この本は正直詠むのが疲れた。最後流し読みでした。

  • 春ドーナツ

    本書を読むことで、私は「アジア文学」にも目を向けようと誓う。「公益財団法人 大同生命国際文化基金」が「アジアの現代文芸」を図書館などに寄贈していることを今日知った。アマゾンで検索すると、古本市場に一部出回っていることが判明(グレイだよな)。そのため、読書メーターに登録することもできれば、できない場合もある。良いのだ、そんなこと。私はXX年前から大学ノートで読書管理をしているのだから。手始めにミャンマーの短編小説を読んでみたいと思う。

  • qwer0987

    ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓を十字軍と絡め語っている。そのスケールの大きさと、視点に感嘆とした。キリスト教のムスリムに対する対抗意識と憎悪は強い。レコンキスタも西の十字軍に相当するが、その情熱が香辛料と相まってインド航路開拓に結びつくと考えると面白い。だがその宗教的独善がアフリカやインドへの蔑視となる。ガマは厳格で、果断なリーダーだが、それゆえに現地で無駄に対立しているように見える。そして彼の態度は後の東洋進出の際のポルトガルの基本姿勢となったのだろう。そしてその姿勢は現代にも通じる面でもあるのだ。

  • まおしお

    大好きな、行ってみたいと思っていた国ポルトガル。副題に宗教対立の潮目を変えた大航海とある。 まずイスラム教とキリスト教の成り立ちから始まり、イスラム教国への聖戦としての十字軍の遠征がヴァスコダガマがインド航路の発見と供に東方にも向かって行く。 宗教と経済と権力が絡み合って歴史あり? その後ポルトガルへ行ってみた。歴史のある国。 昔は栄華を誇った事を心の片隅に持ちながら穏やかで控えめで気のいい人達でした。 13.11

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