ドン・ウィンズロー

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犬の力 下 角川文庫

ドン・ウィンズロー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784042823056
ISBN 10 : 404282305X
フォーマット
出版社
発行年月
2009年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,473p

商品説明

血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAのエージェント、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、苛烈な地獄絵図を描く−−。

内容詳細

熾烈を極める麻薬戦争。もはや正義は存在せず、怨念と年月だけが積み重なる。叔父の権力が弱まる中でバレーラ兄弟は麻薬カルテルの頂点へと危険な階段を上がり、カランもその一役を担う。アート・ケラーはアダン・バレーラの愛人となったノーラと接触。バレーラ兄弟との因縁に終止符を打つチャンスをうかがう。血塗られた抗争の果てに微笑むのは誰か―。稀代の物語作家ウィンズロウ、面目躍如の傑作長編。

【著者紹介】
ドン・ウィンズロウ : ニューヨークをはじめとする全米各地や、ロンドンで私立探偵として働き、また法律事務所や保険会社のコンサルタントとして15年以上の経験を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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昨年のデニス・ルヘインの「運命の日」上下...

投稿日:2010/02/15 (月)

昨年のデニス・ルヘインの「運命の日」上下巻も、圧倒される傑作でしたが、今年の「犬の力」(書名も、作者の意図するところを実に巧に言い表しているものだと(キリスト教文化圏にない自分には、想像するだけですが)思います。主人公を誰に想定するかでいかようにも読み方が変わる重層的な物語のなかで、それぞれの去就に心を引き裂かれながら、現代の内包する巨大な原罪をいやおう無く突きつけられます。そして、その作品の素晴らしさは、これほど膨大なテーマと、多彩な登場人物を描きつくし、見事に面白く仕上げた、作者のものすごい腕力! 絶対お勧めデス。ミステリを読んでいてよかった、としみじみ感じることができました。

nasso さん | 岩手県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    大満足。ラストに向かって二転三転、登場人物の関係性もコロコロと入れ替わり加速度を増していく。アダンが頭角を現してからの展開は本当にページをめくる手が止まらなくなってしまう。特にノーラとカランの繋げ方が非常に上手く、要所要所でその二人視点の章になるので、読むのを止められなくなる。二人のその先を明かさないのもニクイ演出。それまでの流れからいえば、明るいだけの未来なはずがないのに、どこか救いを感じる不思議な余韻。もうこの時点で『ザ・カルテル』が面白くないはずがない。

  • ヴェネツィア さん

    上巻はマチスモの横溢する、暴力と殺戮に満ち満ちたシーンの連続だったが、下巻ではそれが沈静化し、いたって政治的な次元で語られることになる。もっとも、読者である我々が惨殺に慣れただけかも知れないし、あるいは目前の小集団での戦闘が、より巨大な国家的規模の掃討に眼を覆われてしまったせいで鈍麻してしまったようにも思われる。ウィンズロウの大風呂敷はFARC(コロンビア革命軍)から、果ては中国人民解放軍へと、留まることがない。あるいは、それこそが真実であるのかも知れなのだが。終幕ではアートの寂寥感と虚脱感を追体験⇒

  • 徒花 さん

    上巻はちょっといろいろな立場の人間がゴチャゴチャやっていていまいちのめり込めなかったが、キャラクターが整理されてくると(つまり死んでいくと)、筋道が比較的スッキリすると共にある程度キャラクターに愛着がもてたり、物語の行き着く先がおぼろげながら見えてくるので、楽しんで読み終えることができた。個人的には“大桃”のコメディリリーフ的な立ち位置が好きだった。あと、なんだかんだでそこはかとないハッピーエンド感のある一陣のさわやかさも嫌いじゃない。読むのはたいへんだが、読む価値はある。

  • utinopoti27 さん

    バレーラ一族VSメンデスの組織間抗争は熾烈を極め、一方では部下を惨殺されたケラー捜査官の怒りの追撃が始まっていた。荒れ狂う嵐の前では、人の命など蝋燭の灯に等しく、そこには表も裏も、法も裁きも存在しない。誰がより高く自らの魂を悪魔に売りつけられるのか、これはそういう闘いだ。圧倒的構成力、ひりつく疾走感、さらには幾重にも絡み合う愛と憎しみの人間模様。ゼロ年代以降、全米ミステリ界にその名を深く刻み続ける本作の実力を、如何なく見せつけられました。余談ながら、これじゃあメキシコとの国境に壁を巡らせたくもなるよね〜

  • 猿吉君 さん

    暴力と拷問と殺戮、上巻で挫折しかかり後半は一気読み、噂通りの凄まじい物語でした!@悪い人の中にもいい部分が、良い人の中にも悪い部分があるという人間の性をこれでもかと出してきます。A狂言回しになっている主人公アート・ケラーが一番振り切れちゃっているような。B肝の座った女は怖い、とにかく怖い(爆)C結末はあれ?生き残るんだ、とちょっと意外でした。D逮捕じゃなくて撃っておけばこんなややこしい事には(爆)点数:80/100→ハードでお腹いっぱいなのにこれ3部作なんですよね、しばらくしたら読んじゃうと思います。

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