ドルー・ギルピン・ファウスト

Individuals/organizations Page

Books

戦死とアメリカ 南北戦争62万人の死の意味

ドルー・ギルピン・ファウスト

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779115660
ISBN 10 : 4779115663
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

米国史上最大の戦死者を出した南北戦争。南部人も北部人も、いかに死を迎えるべきか、戦争の現実を直視することを余儀なくされ、同時に国家と文化を再定義することになった。戦争が生み出した大量の死に迫った1冊。

【著者紹介】
ドルー・ギルピン・ファウスト : 1947年ニューヨークに生まれ、南部ヴァージニア州で育つ。歴史学者。ハーバード大学第28代学長。1968年、ブリンマー大学卒業。1975年、ペンシルベニア大学でPh.D.取得。同年、ペンシルベニア大学助教授となる。その後も研究と教育を重ね教授に昇進。南北戦争期を中心としたアメリカ南部史の専門家として、また南北戦争期における女性の役割の変化について新たな見解を展開。2001年、ラドクリフ大学研究所所長就任

黒沢眞里子 : 専修大学文学部准教授。筑波大学大学院(国際関係学)修士。桜美林大学大学院(学術)博士。専門はアメリカ人の死生観と墓地の歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • スカイバニラ

    本書は南北戦争によって産み出された戦死者が、生き残った人々と残された家族にどのような変化をもたらしたかについて書かれています。南部、北部の新聞にも広告が掲載され活況を呈するエンバーミング。北部で朽ちたままに放置される南軍兵士の遺体、その逆に南部で放置される北軍兵士の遺体。戦場で埋葬された戦死者を国立墓地へ移送する再埋葬に対し、連邦政府の公的機関がその業務を担った北部。一方南部では女性達の草の根運動から広がりをみせた南軍戦死者の埋葬。本書は米国の死生観や、当時の戦闘後の様子等がわかる資料になると思います。

  • 富士さん

    死ぬ時の欺瞞、殺す時の快楽、祀る時の打算、そして知る時の無情。戦争につきものの全てがうまくまとめられ、しかも手紙や記事を絡めて感動的に物語られていて、素晴らしい一冊でした。並行してクレフェルトさんの『戦争文化論』を読んでいたので、その具体的な戦争での事例をこの本から見い出せることも興味深かったですし、南北戦争でねじ曲げられてしまった人々の心が、その後のアメリカという国の形成や金ピカ時代の心性にどのような影響を与えたのかも思い至ることの出来る内容で、いろいろな切り口から読むことの出来る本だと思います。

  • メルセ・ひすい

    14-28 赤30 ★人間だって? 十分すぎるくらいいた。皆死んでいた。明らかに。一人を除いて。小部隊を止まらせたところに。まだ生きて横たわっていた。…北軍軍曹で、傷だらけで、嘗ては恰幅の良い立派な紳士だったろう。彼は仰向けに横たわり、痙攣しながら呼吸をし、荒い鼻息を立て、頬をネットリと流れる泡をブツブツと飛ばし、泡は首や耳の周りに溜まっていた。頭蓋骨のコメカミの上のあたりに弾丸の通った溝があった。そこから脳味噌が塊となって流れ出していた。人間がこんなチッポケな脳味噌とうまくやってきたとは…

  • hurosinki

    下から積み上げる記述。マクロな話は比較的少なく、小説や手紙、手記や詩などで南北戦争当時のアメリカ人がどう死に対していたかを把握しようとする。戦傷者の95.5%が銃創だとか、リー将軍が士気の維持のためにゲティスバーグ以後は死傷者数を故意に少なく見積もったとかのこぼれ話がいろいろと

  • ほしみ

    戦争は激しく切迫した問い、「死とは何か?」を発せざるを得ない状況を作り出し、その答えを探す中で、なぜ死なのか、人生とは何か、知り得る希望が果たしてあるのだろうかと考えさせた。われわれは、その問いかけを今も続けている────国境を越えエンタメ作品を楽しめるこの時代、作品を通じ流れる空気の違いに、国独自の文化を感じる事は少なくありません。この本を読むことで、アメリカの感性、ルーツの一部分を察することが出来るかも……ただとにかく"濃い"ので、本腰入れないと読めません。自分は読了に一週間かかりました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items