ドナルド・キーンのオペラへようこそ! われらが人生の歓び

ドナルド・キーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163910079
ISBN 10 : 4163910077
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
追加情報
:
320p;20

内容詳細

日本と芸術をこよなく愛したD・キーンさんからの最後のプレゼント。

目次 : 第1章 オペラとの出会い/ 第2章 オペラ徒然草/ 第3章 光源氏vsドン・ジョヴァンニ/ 第4章 オペラへの誘い―作品論/ 第5章 思い出の歌手たち/ 終章 マリア・カラスを偲ぶ

【著者紹介】
ドナルド・キーン : 1922年ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家。コロンビア大学名誉教授。1940年、アーサー・ウェイリー訳『源氏物語』に感動して以来、日本文学や日本文化の研究を志し、戦後はコロンビア大学大学院、ケンブリッジ大学を経て1953年に京都大学大学院に留学。帰国後、コロンビア大学で日本文学を教えながら日本に足繁く通い、川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫など名だたる作家と交流を深めながら古典から現代文学にいたるまで広く研究し、海外に紹介。1962年に菊池寛賞、また日本人の日記を研究した『百代の過客』で1985年に読売文学賞、日本文学大賞を受賞。翌年、コロンビア大学にドナルド・キーン日本文化センターを設立。2002年に文化功労者、2008年には文化勲章を受賞。2011年3月の東日本大震災後、日本永住・日本国籍取得の決意を表明。日本国籍取得後の正式名はキーンドナルド。2019年2月24日、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ドナルド・キーンの音楽好き、オペラ好きは...

投稿日:2021/04/12 (月)

ドナルド・キーンの音楽好き、オペラ好きはつとに有名で、古くは音楽に関するエッセイ集もものしているのだけれど、とうとうそれだけで出してしまったのがこの本。個人的にはかつて書かれていた(もっとも日本語ではなくて英語で書かれたものを翻訳されたものだったのだけれども)エッセイ集の方が滋味深くて好きではありますが、この本もなかなかに面白いものではあります。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ さん

    これ程までにオペラを観て、オペラについて語れる人はいない。そう言い切れる程に素晴らしいオペラ愛。16歳からMET(メトロポリタン歌劇場)に通い、2011年日本国籍を取得した際に最も心残りだったのが、METに通えなくなること。マリア・カラスをこよなく愛し、1952年コベントリーガーデンでのノルマも、METのデビューもその目で見ている。その姿を世阿弥「至花道」の「非風かへつて是風になる遠見あり。上手の風力を以て非を是に化かす見体なり」に例えているのはいかにもキーン氏らしい。今でもカラスの歌声を聴ける幸運に感謝

  • trazom さん

    1938年からのメトの常連だから、垂涎ネタが連発:フラグスタートの凄さ。カバリエについての「顔は、見る角度によっては、中々の美人でした」という文章に爆笑(褒め言葉?)。「カラスの主演で「ノルマ」「トスカ」「ルチア」「椿姫」をすべて聴きました」には「畏れ入りました」。ただ、キーンさんには、西洋と日本を橋渡しする話をもっと聞きたかった。不自然さが芸術性を生む文楽、歌舞伎、オペラの共通点。カストラートのような能の「松風」。カラスの晩年は、達人が意識的に下手に演じる世阿弥の「至花道」か…などの視点に、ハッとする。

  • ユウユウ さん

    ドナルド・キーンさんの人脈と見識の深さ広さに恐れ入ります。オペラ聴きたくなります。『蝶々婦人』の中にあると紹介されている歌詞の美しさが心に残りました。

  • アリーマ さん

    スゴイ!と感嘆するよりないほどの、膨大な舞台鑑賞回数に圧倒される。しかも、カラス、カヴァリエ、ドミンゴ、パヴァロッティなどのデビューから最盛期までを見届けてきた、その経験値は羨ましくも感動的だ。有名な演目も色々取り上げられていて、入門書としても面白いと思う。書かれている日本語(ご本人ではなく翻訳)が実に英語の直訳調で、翻訳レベルが上がっている昨今ではなかなかお目にかかれないタイプなのはお愛嬌か。★★★★

  • skr-shower さん

    パラパラと。良い時代にオペラに目覚めて幸と思う。垂涎の舞台・歌手を見ているなぁ。総合芸術たるオペラ、なかなか見に行けません。

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人物・団体紹介

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ドナルド・キーン

1922‐2019。ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、’83年、山片蟠桃賞、’90(平成2)年、全米文芸評論家賞、’93年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。’08年、文化勲章を受章。’1

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