日本語解説付き!
「ネオバロマンティック」とも呼ばれるドゥコーニンクの作編曲集を中丸まどかが弾く!
1981年生まれ、ベルギーの気鋭の音楽家、ワウター・ドゥコーニンクが作曲した無伴奏ヴァイオリンのためのオリジナル作品とバッハやブクステフーデの編曲集。「ネオバロマンティック」とも呼ばれるドゥコーニンクの作風は「自然と古典的な言語で作曲すること」をベースに、バロックの文脈の中にもロマン主義が溢れるスタイルを特徴としています。中丸まどかはドゥコーニンクにこのアルバムの冒頭に収録されている無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』を捧げられたその時から無伴奏ヴァイオリンの世界を探求する旅を始めたといい、ドゥコーニンクの作品を通じてバッハのシャコンヌを新しい視点から捉えた演奏へと導かれ、それはこのアルバムでも聴くことができます。低弦に独特の深みと高弦の輝きを持つバロック・ヴァイオリン(ヘンドリック・ヤコブス、アムステルダム、1690年頃製作)の音色で、リスナーを無伴奏ヴァイオリンの孤高の世界へ誘います。
ドゥコーニンクと同じ1981年生まれの中丸まどかは東京芸術大学器楽科ヴァイオリン専攻を卒業後、2006年に同大学院古楽科バロック・ヴァイオリン専攻を修了。文化庁及びベルギー政府の奨学金を受けてベルギーに渡り、ブリュッセル王立音楽院でシギスヴァルト・クイケンに学び、2009年にディプロマを得てバロック・ヴァイオリン修士課程を修了しました。現在はベルギーを拠点とし、コンサートマスターとしてコンサートやCD、テレビ、ラジオの収録など多数のオーケストラに招かれ、2015年にはベルギー王室で御前演奏した様子が世界中で放送されたほか、幅広いレパートリーで室内楽やソロでも活躍しています。
中丸はライナーノーツ内でこのCDの制作に携わったすべての人に感謝を捧げ「このCDがあなたのインスピレーションとなり、これらの作品が多くのヴァイオリニストの愛するレパートリーになることを願いつつ・・・」と思いを綴っています。
ブックレットには中丸まどか、ワウター・ドゥコーニンクの両者による日本語解説付き。(輸入元情報)
【収録情報】
● ドゥコーニンク:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』
● J.S.バッハ/ドゥコーニンク編:無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガ BWV.534
● ドゥコーニンク:無伴奏ヴァイオリンのためのシシリエンヌ・アン・ロンドー
● ブクステフーデ/ドゥコーニンク編:無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカリア ニ短調 BuxWV.161
● J.S.バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より)
● ドゥコーニンク:無伴奏ヴァイオリンのための子守唄
● ヴァイオリンとチェンバロのための『すみだの花』(ボーナストラック)
中丸まどか(バロック・ヴァイオリン)
録音時期:2022年9月9-11日
録音場所:ベルギー、ベールト、聖アウグスティヌス教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
日本語解説&日本語曲目表記オビ付き
解説:中丸まどか、ワウター・ドゥコーニンク