Books

能動的推論 心、脳、行動の自由エネルギー原理

トーマス・パー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623094417
ISBN 10 : 4623094413
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ヒトにおける知覚、認知、運動、思考、意識…それぞれの仕組みの解明に向けた研究が進む中、それらをたった1つの原理で説明する画期的な理論が世界的に大きな注目を集めている。―著者の一人、神経科学者フリストンが提起した「自由エネルギー原理」である。本書ではこの原理の意義を強調しながら、我々が生きる世界についての不確実性を解消する「能動的推論」を解く。認知的現象を統一的に説明した、今までにない新たなモデルを提供する書。

目次 : 第1部(序章/ 能動的推論への常道/ 能動的推論への王道/ 能動的推論の生成モデル/ メッセージパッシングと神経生物学)/ 第2部(能動的推論モデルを設計するためのレシピ/ 離散時間の能動的推論/ 連続時間の能動的推論/ モデルベースのデータ分析/ 感覚状態に反応する行動の統一理論としての能動的推論 ほか)

【著者紹介】
トーマス・パー : ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のクイーン・スクエア神経学研究所のウェルカムセンター・フォー・ヒューマン・ニューロイメージングの名誉研究員であり、バーミンガム大学病院の臨床医でもある。2019年にユニバーシティ・カレッジ・ロンドンでフリストン教授の下、博士号を取得した新進気鋭の研究者である。博士論文の題目は、「能動的推論の計算論的神経学」であった

ジョバンニ・ペッツーロ : ローマのイタリア学術研究会議認知科学技術研究所(ISTC‐CNR)の研究員。科学哲学の学位(ピサ大学)と認知心理学の博士号(ローマ・ラ・サピエンツァ大学)を取得している

カール・フリストン : ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の神経科学の教授で、クイーン・スクエア神経学研究所のウェルカムセンター・フォー・ヒューマン・ニューロイメージングの科学ディレクタ。1999年医学アカデミー・フェロー、2003年ミネルヴァ・ゴールデン・ブレイン賞を受賞、2006年英国王立協会フェロー、2008年コレージュ・ド・フランス・メダルを受賞、2011年生物学会フェロー

乾敏郎 : 京都大学大学院文学研究科、情報学研究科教授、追手門学院大学心理学部教授などを経て、追手門学院大学特別顧問、金沢工業大学客員教授、関西大学客員教授、京都大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授、日本認知科学会フェロー、日本神経心理学会名誉会員、日本高次脳機能障害学会特別会員、日本発達神経科学学会理事、電子情報通信学会HCGアドバイザー。文学博士、工学修士。専門領域は、認知神経科学、認知科学、計算論的神経科学、発達神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • shin_ash

    自由エネルギー原理(FEP)の中核をなす能動的推論の日本語訳である。原著が2022年であることを考えると極めて異例な速さでの翻訳だろう。訳者の乾先生がFEPに大きな可能性を見出している熱意の表れだろう。強化学習に似た問題を扱うためか強化学習の専門家からは「こんなの強化学習では役に立たない」と短絡的な評価を下す向きもあるが10章でも述べる様に強化学習とは異なる概念である。むしろ「原理」の名が示すように、生物や脳の様なシステムに対して基本的な構成概念を与えるもので、その応用範囲はとてつもなく広い。現状の応用範

  • mim42

    待望の大著。内容を一言で書けば「認識と運動を一つの理論-変文ベイズ問題-で表現」。近年数多く紹介されている能動的推論についての「中の人」による書籍。期待が大きすぎたせいか、細部の理解が追いつかない箇所が多々ありストレスが残る。原因の大半は読者の知識不足に帰するべきだろう。物理学等、私のフィールドである人工知能分野ではあまり見かけない数理課題設定の読み込みに苦労した。他方、翻訳の問題散見。至る所で機械翻訳臭を感じた。ただ、訳者らによる解説書や原論文群を参照する事である程度は解決可能だった。

  • yyhhyy

    自由エネルギー原理のモデルの考え方の紹介。

  • Akiro OUED

    世界はサプライズに満ちている。そして、生物はサプライズを最小化するために、行動して多面的な知覚情報を得ようとする。確かに、誤字は訂正したくなる。認知症が自由エネルギー原理で数式表現できると、新しい治療法が見つかるかも。そういえば、赤ちゃんの動きは、能動的推論そのものに見える。

  • 中村蓮

    脳はベイズ統計を用いて記憶から未来を予想する予測マシンであって、予想外のこと(自由エネルギー)を信念(モデル)を変えたり、外界に働きかけることで最小化しようとするという理論が能動的推論というふわっとした理解はできましたが、いかんせんそもそものベイズ統計自体にふわっとした理解しかないので、難解でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items