トーマス・セドラチェク

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善と悪の経済学 ギルガメッシュ叙事詩からウォール街占拠まで

トーマス・セドラチェク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492314579
ISBN 10 : 4492314571
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代を支配する主流派経済学は、とんでもない問題を抱えている。失われた経済思想の魂を鮮やかによみがえらせた衝撃の話題作。

【著者紹介】
トーマス・セドラチェク : 1977年生まれ。チェコ共和国の経済学者。同国が運営する最大の商業銀行の一つであるCSOBで、マクロ経済担当のチーフストラテジストを務める。チェコ共和国国家経済会議の前メンバー。「ドイツ語圏最古の大学」と言われるプラハ・カレル大学在学中の24歳のときに、初代大統領ヴァーツラフ・ハヴェルの経済アドバイザーとなる。2006年には、イェール大学の学生らが発行している『イェール・エコノミック・レビュー』で注目株の経済学者5人のうちのひとりに選ばれた

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業。翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    経済学の本というよりも、有名なむかしからの本を採り上げて、そこに経済に関連するような言葉などを分析しているようです。経済の本というよりも経済に関連した思想の歴史を本をもとにして語ってくれる気がしました。最近の難しい理論などはあまりないので、経済になじみが薄い人も入門的な感じで読まれるのがいいのでしょう。マンデヴィルの「蜂の寓話」があるのにはびっくりしました。私は楽しめました。

  • 1.3manen

    2009年初出。どんな経済学も、結局のところ善悪を扱っている(7頁)。もともとは価値を研究する学問だったものが価値排除をめざすとは、矛盾ではないか(9頁)と疑義を呈する。本書は 経済学の人格(傍点)が育まれていく過程を示した(10頁)。著者の経済学観は、人間の関係性を研究する学問で、数字で表せないものがあるという(21頁)。経済学へのケインズの最大の貢献は、知覚不能なものを復活させたことにある。不確実性である(84頁)。奇しくもガルブレイスも『不確実性の時代』を書いていたことを想起した。

  • かんやん

    ギルガメッシュ叙事詩、旧・新約聖書、古代ギリシャ哲学(エピクロス派とストア派)、神学……経済学以前の人類の思考に現れた「経済」を分析すると見えてくるもの。元来経済は倫理の一部であり、近代経済学の祖アダム・スミスは『道徳感情論』の著者でもあった。それが、いつしか倫理は忘れられ、価値中立性の名の下、ツールである数学が幅を利かせるようになった。かなりストレートな経済学批判であり、際限なく拡がる先進国の債務への道徳的なお説教であった。計量経済学なんて絵に描いたモチさって。これって学界はどう受け止めたのかな。

  • Shin

    こういう本こそ読む価値がある、と思わされる本。様々なウィットに満ちたアナロジーを散りばめながら、現代の主流派経済学が〈失ってしまったもの〉を拾い集めていく道程は、単に経済学だけではなく、現代の合理性至上主義(と私たちが思っている有り様)に対する鋭くかつ暖かみに満ちた戒めでもある。成長は全てではないし、この世に理想的な「ホモ・エコノミクス」は存在しない。理解を容易にするためのモデル化は必要だが、それに現実を当てはめようとした途端に学問は無用の長物となる。人間は、もっと人間らしくあっていい。

  • y_nagaura

    「私悪すなわち公益」というマンデヴィルあたりから、経済学から倫理がどんどん希薄になる様が描かれているのが圧巻。 神話やキリスト教と経済倫理の関係性や、「見えざる手」アダム・スミスや、「アニマルスピリット」ケインズへの誤解など、それぞれ一般に知られるものとは異なる思想を持っていたことも明らかに。 経済学の本でありながら、哲学や倫理学、正義論でもある。とても刺激的な本でした。 終盤の主流派経済学、成長資本主義への執拗な攻撃はちょっと蛇足感があるかも。

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