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パワー・オブ・ザ・ドッグ 角川文庫

トーマス・サヴェージ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041096550
ISBN 10 : 4041096553
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

狂騒の1920年代、モンタナ州。快活で賢い兄フィルと地味な弟ジョージは牧場を共同経営する裕福な兄弟だ。しかしジョージの前に不幸な初婚を経たローズが現れ、二人が結婚したことで、家族に亀裂が入ってゆく。露わになる本心、剥き出しになる人間の弱さ、立ちはだかる西部の論理。そして物語は、衝撃の結末を迎える―。美しい大自然のなか、社会に潜む飲酒の害や人種、同性愛への差別に斬り込み、絶賛を得た幻の名作。

【著者紹介】
トーマス・サヴェージ : 1915年、米国ユタ州ソルトレークシティー生まれ。モンタナ大学で創作や執筆を学んだあと、37年に東部メイン州のコルビー大学に入学。在学中にモンタナ大学時代の恩師の娘で同じ小説家となるエリザベス・フィッツジェラルドと結婚。大学卒業後は、家計維持のために保険調査員や配管工の助手、溶接工、鉄道の制動手などの仕事をしながら、執筆。44年に処女小説『The Pass』を刊行した後、マサチューセッツ州のサフォーク大学やブランダイス大学などで教鞭を執りつつ、50年代半ばから執筆活動に軸足を移した。89年には、最後の作品『The Corner of Rife and Pacific』がPEN/フォークナー賞の最終候補作となったほか、太平洋岸北西部書店協会賞を受賞。2003年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ペグ

    西部が舞台だけれど、所謂普通の西部劇ではない。極力直接的な表現(描くこと)を避け、だからこそ浮かび上がる心の闇。明るく振る舞う程虚しく心の中に風が通り過ぎる。差別意識は恐怖の裏返しだ。非常に現代的なテーマの作品だった。

  • 星落秋風五丈原

    モンタナ州で広大な牧場を営むフィルとジョージのバーバンク兄弟は、二歳違いで仲良く牧場を切り盛りしていた。フィルは体中に傷がある生粋のカウボーイだが頭脳明晰で、音楽や美術の才もあるという一種の天才だ。弟ジョージは優しい性格だが成績不良で大学を退学。いい歳をした二人が独身であることに思う所のある人達はいたものの、独善的なフィルに物言える人はいなかった。そんな時ジョージが地元の未亡人ローズと出会い結婚。フィルはローズとその息子ピーターが気に入らず、執拗に攻撃を仕掛けてゆくのだが。

  • しゃお

    1920年代のモンタナ州、牧場を経営するフィルとジョージの兄弟を軸に描かれる物語。皆から慕われ頼られる存在の兄フィルに対し、どこか愚鈍な様子さえ伺える弟のジョージが、ローズという未亡人と巡りあった事で兄弟の仲にヒビが入っていくのですが、フィルはジョージを奪ったローズとその息子ピーターに対して執拗に冷徹な仕打ちを。その本心は牧場の男としての強さの裏に隠してきたものの現れとして発露されているのですが、それは緊張感、緊迫感を高めつつ、やがて思いも寄らぬ形でフィルに返っていく展開に思わず体が震えるものが…!

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    モンタナ州の1920年代の牧場経営の兄弟ふたりの話。有能で底意地が悪く苦労人には公正なつもりでいる兄も恐ろしく際立った人間であるが、優しくて言うべき事は最低言える勇気はあるが鈍感で何も見てない弟、その弟と結婚する優しいが自分に冷たい兄にビクビク怯える妻(何もそこまで怯えなくともと思った)、そして寡黙で何を考えているか誰にもわからないが何もかも見てとる妻の連れ子の息子。登場人物はほぼこの4人だが、サイコな兄と怯える弟の妻とでピリピリとした緊張を孕んだ作品。いやもうドキドキしたよ。

  • ぽてち

    第94回アカデミー賞で11部門にノミネートされた同名映画(受賞は監督賞のみ)の原作本。同時期に別々の出版社から単行本と文庫本が出版された。映画はすでに観たが、世界的に絶賛されているわりにぼくにはピンと来なくて、アカデミー賞の発表を待ってから原作を読もうと思っていた。結果、映画では省かれていた細部が山盛りで、原作のほうが断然良かった……のか、映画を観た後だから相乗効果でそう思うのか。カンバーバッチの主演男優賞、惜しかったな。←映画の感想だって(-_-;)

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