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新版 ムーミン谷の彗星 講談社文庫

Tove Marika Jansson

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065393574
ISBN 10 : 4065393574
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

暑い夏の日、赤く長いしっぽを光らせた彗星が地球に向かって進んできます。

このままでは、地球がこなごなになってしまうかもしれません。

ムーミントロールと友だちのスニフは、この危険な星について調べるため、たったふたりで遠い天文台へと出かけることになりました。

スナフキンやスノークのおじょうさんと知り合い、友だちになる間にも、ぐんぐん彗星は近づいてきて‥‥。



ムーミンの物語は全部で9冊あります。この『ムーミン谷の彗星(原題 KOMETEN KOMMER)』は、幻の第1作『小さなトロールと大きな洪水』が発表されるまでの長い間、第1作とされていたものです。国際アンデルセン賞作家であるトーべ・ヤンソンが何度も推敲し、書き直した、愛着深い1冊でもあります。

ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「おなべ」を「パンケーキ・フライパン」、「さかずき」を「カップ」、「レモン水」を「レモネード」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。

講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。2011年には読みやすい文字組の新装版となり、長くご愛読いただきましたが、本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として、2019年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる82点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。


《収録》
解説‥‥下村隆一
附記‥‥山室 静
ムーミン谷の魅力1『ムーミン谷の彗星』風変わりでも、かまわない‥‥冨原 眞弓 


*中学生以上漢字にふりがな

【著者紹介】
トーベ・ヤンソン : 1914年8月9日‐2001年6月27日。画家・作家。彫刻家の父、挿絵画家の母のもとにヘルシンキで生まれ、幼い頃から画家を目指す。ストックホルムとパリで絵を学び、政治風刺雑誌『ガルム』や児童書、新聞の挿絵等を精力的にこなした。ムーミン小説9作品は、戦争中、自分自身の安らぎのために執筆した『小さなトロールと大きな洪水』(1945)から始まった。1966年国際アンデルセン賞受賞、1976年プロ・フィンランディア勲章受章

下村隆一 : 1929年‐1969年。翻訳家。大阪府生まれ。東京大学経済学部を病で中退後、スウェーデン語を学び始める。北欧児童文学の翻訳者として大いに活躍するも自動車事故により惜しまれながら急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 柊渚

    初めて読んだムーミンシリーズ。彗星がぶつかって地球が滅ぶ、というシリアスなお話になっていて、荒廃していく世界や終末感漂うなんとも物寂しい感じが…(良き) そんな絶望的な中でどこか淡々と、でもとてもやさしく現実を受け入れる登場人物たちも魅力的。ムーミンとスナフキンが、彗星は宇宙をさまよう孤独な旅人なんだよ、本当はさびしいんだよって、そんなふうに受け入れて語らい合う、そのやわらかな距離感が心地よくて🌠 ムーミンシリーズゆっくり読んでいきたいなと思うのですが、スナフキンは沼の予感しかしないですね……!🪄

  • joyjoy

    ムーミン80周年の記念に新版で再読。以前は気づかなかったけれど、「ぼくが…」「ぼくの…」ってアピールしまくるスニフって、自分のなかにもいるなぁ。さすがに彼のように口にはしないけれど、心のなかではしょっちゅう呟いてる気がする。おくびょう者で、自分の小ささを気にしてるけど、そんな自分がお世話をしてやりたい子ネコを見つけると「食べることもわすれるほど、しあわせになれるんだね!」と夢中になるスニフ。憎めない。あとは、危機が迫るなか、スニフをさがしに行くムーミントロールを送り出すムーミンママがすごいと思った。

  • きよ

    読書会にと後輩に教えてもらった1冊。 ずっとキャラクターや世界観が好きだったムーミン。自然との共存の形や、他者との関わり方に北欧の風を感じるような読後感だった。今だから読めたのかもしれない。誰かの台詞が常識的じゃないとか、そんな言い方…と思うのは私の考えであったことに、ムーミンたちの返事に気付かされた。持って帰らず頭の中にしまっておく。鞄で持ち歩くより、ずっと楽しい。スナフキンの台詞が残っている。なにか不吉なことが起こるとしても、日常を変わらず過ごす、日常の強さを感じられた1冊だった。

  • drkn

    緩くて可愛らしい…までは未読時の印象と変わらない。しかし思った以上に協調性がない、我が強い、口が悪い「死んだ豚の昼寝の夢みたいな奴だな!」なんて悪口聞いたことがない。そんな激しい個性を適度な緩さで受け流す様は自分が今まで見たことないベクトルの優しい世界だった。 彗星が近づく終盤になるにつれて海が干上がり蝗害の起きる終末的な不穏さに世界が包まれていく。 それでもマイペースなムーミン達だが、彗星が落ちる直前の緊迫感は読んでいて手に汗握るものがあった。 度々挿入される挿絵も相待って世界観に浸れる作品。

  • 80000木

    彼女…ムーミンと種類違うやつやったんやな…

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