トンマーゾ・カンパネッラ

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事物の感覚と魔術について

トンマーゾ・カンパネッラ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336074430
ISBN 10 : 4336074437
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ルネサンス、自然魔術の書。『太陽の都』で知られる、異端の修道士カンパネッラ。足かけ28年の獄中生活に物した主著の一冊、遂に完訳!神を戴き、天上界のマクロコスモスは地上界たるミクロコスモスを照応する。「力」「愛」「知」を基本原理に、その視線は広く森羅万象へ―あらゆるものは「感覚」する。神のもとに魔術は存在し、かたや似非魔術も存在し、カンパネッラはそれを暴く。魔術から科学へ、その移行期のルネサンス末期にあった「自然魔術」の大いなる隠微哲学体系。

目次 : 第1巻(結果は原因の裡にあること、しかし諸元素と世界は感覚する。/ 第1章の命題に反駁する議論はない。 ほか)/ 第2巻(言い残している事柄とそれをいかにして述べるべきか。/ 物質の感覚について。 ほか)/ 第3巻(天上界と星辰は火のようで感受性がある。/ 天上界と星辰は、固有の感知力と自己保存による規則的・不規則的運動を共有し、かつ分有している。 ほか)/ 第4巻(魔術一般とその分類。/ 超自然魔術は創造主との反友にあり、神の側からの友情がなければ、被造物への命令も下せず、奇蹟も生じない。 ほか)

【著者紹介】
トンマーゾ・カンパネッラ : 1568‐1639。南イタリア・カラブリア州の山村スティーロ生まれ。実家が貧困のため学校に通えずも神童の誉が高く、早晩詩作で頭角を現わす。14歳でドミニコ会の修道士になり、以降、修道院の図書館の本を渉猟し、反アリストテレス主義の立場を標榜。自然哲学者ベルナルディーノ・テレジオに私淑。ローマ教会から異端視され北イタリアへと逃亡、ガリレオ・ガリレイと親交を結ぶ。カラブリアに帰還後、スペイン当局の圧政下にある民衆を救おうと蜂起するも逮捕。ナポリの牢獄に足かけ28年間、ほぼ軟禁状態で過ごす。その間、旺盛な執筆力を発揮。出獄後、ドミニコ会から神学教授を授かり、異端の嫌疑の危険にフランスに亡命。パリのドミニコ会の宿坊にて死去(享年71)

沢井繁男 : 1954年札幌市生まれ。札幌南高等学校を卒業後、東京外国語大学を経て、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東京外国語大学論文博士(学術)。専門はイタリア・ルネサンス文学・文化論(特にトンマーゾ・カンパネッラ)。元関西大学文学部教授。作家としても知られる。多岐にわたる文野で著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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