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私はヒトラーの秘書だった 草思社文庫

トラウデル・ユンゲ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794224644
ISBN 10 : 4794224648
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1942年から45年まで、ヒトラーお気に入りの秘書として第三帝国の中枢で働いていた女性が、ヒトラーの素顔や側近たちとの交流、そして地下壕での最期までを若い女性ならではの視線で書き記した手記。戦後まもない時期に書かれ、半世紀を経て初めて公開された貴重な証言である。

目次 : トラウデル・ユンゲによるまえがき/ 解説1 ヒトラーに出会うまでの日々/ 第1章 私はヒトラーの秘書になった/ 第2章 「狼の巣」で/ 第3章 夜ごとの集い/ 第4章 暗殺未遂事件/ 第5章 ベルリンの防空壕で/ 第6章 たった今、総統が死んだ/ 解説2 ある贖罪の年代記

【著者紹介】
トラウデル・ユンゲ : 1920年、ビール醸造技師と将官の娘であった両親のもと、ミュンヘンで生まれる。1942年末から45年4月までアドルフ・ヒトラーの私設秘書を務める。戦後、ソ連管轄下の収容所に送られたが、まもなく解放された。その後『クイック』誌の編集長付秘書などの仕事を経て、フリージャーナリストとなる。2002年2月11日夜、アンドレ・ヘラー監督との対話の形で出演したドキュメンタリー映画「死角にて」初上映の数時間後、重い病気のため死去した

メリッサ・ミュラー : 1967年ウィーン生まれ。フリージャーナリストとしてドイツ語圏の文化・報道関係誌に執筆している。著作Das M¨adchen Anne Frank(クラーセン出版、1998年/邦訳『アンネの伝記』畔上司訳、文藝春秋、1999年)で国際的に注目される。ベン・キングスレーとハンナ・テイラー=ゴードンが主役を演じた、そのテレビドラマ化作品は2001年のエミー賞を獲得した。ミュンヘン在住

高島市子 : 東京教育大学文学部仏文科卒業、ベルリン自由大学独文学専攻。白百合学園仏語講師、ベルリン・フンボルト大学日本学科教員。現在は翻訳業

足立ラーベ加代 : 映画研究者、翻訳者。立教大学文学部ドイツ文学科卒業、ベルリン自由大学演劇学/美術史学科修士課程、マールブルク大学メディア学科博士課程修了。ベルリン・フンボルト大学日本学科専任講師、ライプチヒ大学日本学科准教授、デュッセルドルフ大学現代日本学科教授代理、ワイマール・バウハウス大学メディア学科研究員を経て、現在イエナ大学美術史/映画学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キンモクセイ

    トラウデル・ユンゲは二年半の間、ヒトラーのお気に入りの秘書だった。ヒトラーや側近たちがユダヤ人に対する残虐で非道な行為を行なっているとは想像すらしなかった。それよりも平凡な事務員から抜け出し夢のような体験をしている事を心から喜んでいたし幸福感しかなかった。頻繁に開かれる食事会の席ではヒトラーはとても穏やかで紳士的であった。だが、ユンゲが秘書として働いていた時期はドイツにとって苦戦が続きやがて訪れる敗北に一歩一歩近づいている時期でもあった。ヒトラーの最後の瞬間まで側にいた人しか書けない作品だと思う。

  • e

    昔からヒトラーには興味があったのと、今の自分と同世代の女性の手記ということで気になって読みました。特に前半では彼の行った悪事やよく目にする演説している彼の動画から受ける印象からは想像できない穏やかな日々が描かれていて、ハンナ・アーレントの「悪の汎用さ」という言葉を思い出しました。有名な『ヒトラー最期の12日間』はこの手記が基になっているようなのでそちらも見てみたいです。

  • ののまる

    最期に向かって弱々になっていくヒトラーの様子が,リアル。秘書であった間にナチスがいったいどういうものかを全く理解しようとしなかった自分を責めて後世を生きた著者だからこそ、残せた証言。

  • Urmnaf

    ミュンヘン生まれのトラウデルがベルリンでの仕事を探した際、たまたま総統官邸秘書の仕事を得、ヒトラーの秘書となった。着任時、すでにドイツは劣勢になっており、終戦までの2年半ほどが描かれる。ナチ党員ですらない彼女には、ヒトラーの近くにいるがゆえにかえってナチ政権の悪逆非道ぶりが伝わってこず、普通の上司部下としての日常があった。知らないままで戦争協力をしていた人は大勢いただろうが、ヒトラーのすぐ近くにそうした人がいたことに意外の念。それだけに、描かれるヒトラー(やその取巻き)像が普通すぎて不気味。

  • SAT(M)

    映画『ヒトラー 最期の12日間』の原作で、ヒトラーの秘書だった著者による回顧録的作品。ヒトラーの近くで生活していた著者からの視点ということもあり、独裁者としてではなく一人の人間としてのヒトラー像が描かれています。お茶お飲みながら談笑したり、彼女とケンカをしていたり、粗食にこだわる故にコックさんを困らせたり‥。ヒトラーとの生活は平穏であり、時にコメディチックな面もあるのですが、それは破滅に向かっている局面の上に施されたメッキに過ぎず。終盤それがボロボロ剥がれていく様に時代というのものの脆さを感じます。

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