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Sfの気恥ずかしさ

トマス・m・ディッシュ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336058195
ISBN 10 : 4336058199
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

SFの限界と可能性を論じた名講演「SFの気恥ずかしさ」をはじめ、新世代SF作家を批判してジョージ・R・R・マーティンに反論された伝説的評論「レイバー・デイ・グループ」、書評家として燃やすべき本について舌鋒鋭く語った「聖ブラッドベリ祭」、ディック作品への愛にあふれる『偶然世界』序文、そしてエイリアンに誘拐された体験記の書評が奇想天外な展開を見せる「ヴィレッジ・エイリアン」など、技巧とユーモアに満ちた書評・エッセイを集成。『歌の翼に』『アジアの岸辺』で知られるSF作家ディッシュの、卓越した批評家としての面を堪能できる傑作SF評論集。

目次 : 第1部 森/ 第2部 祖先たち/ 第3部 説教壇/ 第4部 選ばれし大きな樹/ 第5部 狂った隣人たち/ 第6部 未来のあとで

【著者紹介】
トマス・M・ディッシュ : 1940年アメリカ・アイオワ州生まれ。建築家を志してクーパーズ・ユニオンに入学するも挫折、生命保険会社に勤めながらニューヨーク大学の夜学に通い、62年に短篇“The Double‐Timer”でデビュー。その後、広告代理店、銀行など様々な職に就きながら、65年『人類皆殺し』で長篇デビュー。66年、イギリスに渡り、「ニュー・ワールズ」誌で異彩を放つ意欲的な作品を次々と発表、ニュー・ウェーヴ運動の中核作家として活動し、知性派SF作家として確固たる地位を築く。79年、『歌の翼に』でキャンベル記念賞を受賞。SFにとどまらず、ミステリー・ホラー・詩集など幅広いジャンルで活躍した。2008年没

浅倉久志 : 1930年生。英米文学翻訳家。50年大阪外国語大学卒。2010年没

小島はな : 1980年生。京都大学文学部卒業。執筆業、翻訳業、編集業を通じて、地域作りに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kokada_jnet

    SFをメタ視線で語る、異常に面白いSF評論集。日本だと大森望氏のSF評論が芸風が似ているかも。「SF ゲットーへの案内」では、スタニスワフ・レムのアメリカSF批判を評論の対象として。レムがアメリカSFを「ディック以外は駄目」と、自身の作品と比較して低く評価するのは、読書量が不足していると指摘する。ディッシュがレムに読んでほしいと言っているのは、バラード、ル・グィン、ラス、クロウリー、ベンフォードの作品。私もかなり「レムの言うとおり」と思っていたが、ここまで熱く反論されると、これまた成程と思うね。

  • 塩崎ツトム

    SF界の末端にいる身として「気恥ずかしさ」ならぬ「現代SFのシャレにならなさ」ということを考えていたが、どうもこれは「空想科学」の訳語を与えられていた時代から伏流水のように続く、このジャンルの宿痾じゃなかろうか。童心ゆえの、世間知らずゆえの残忍さを、書き手は「大人の鑑賞に耐える」なる奇怪なオブラートでくるむことでごまかし続けていたんじゃないか?SF作家はもっとこう、ファンダムという繋がりだけでなく、もっと「普通の人々」の心というものを冷笑せずに、しっかり向き合うべきだったんじゃないか?

  • garth

    「SFという教会」「異端審問官はこう言った。SFに解決不可能な問題は存在しない。人類の行く手には節の未来が待っている。いつかは人類から死はなくなるのだ」まさにぼくのSF観に近いところにあって、本当にこれなんだよなあ、と。

  • スターライト

    『人類皆殺し』や『334』『キャンプ・コンセントレーション』の著者ディッシュによる書評・エッセイ集。既訳のある標題評論をはじめとした約30年にわたる彼のこの分野での仕事を本書でほぼ俯瞰できる。当時、ヒューゴー、ネビュラの賞レースで名をあげた作家連を、世界SF大会の開催期間のレイバー・デイにひっかけてレイバー・デイ・グループとしてひとくくりにし物議を醸した「レイバー・デイ・グループ」、敬愛するディックの『偶然世界』に寄せた序文、UFOと宗教の信仰を巡る問題を皮肉とユーモアをまじえて論ずる評論群など必読多数。

  • iwtn_

    長くかかった本だった。SFはジャンル小説として若年層向けの題材であることが邦題の由来だろうとは思う。少し前のSF批評ではあるが、今の日本だとラノベとかなろう系あたりが該当しそう。最後の方で危惧している、SFを読んで育った人々が権威や権力になった場合は、別の形ではあるが現実化している。今となっては古典的なSFへの批評もあり、何冊か購入したり読んだりした結果、この本自体を読むのに時間がかかった。SFのある種の宗教感、わかる。科学技術至上主義的な。しかし知的になると自殺してしまうのかな?つまり知性とは……

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