トマス・ロバート・マルサス

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人口論 光文社古典新訳文庫

トマス・ロバート・マルサス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334752316
ISBN 10 : 4334752314
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,307p

内容詳細

「人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増えない。そして、人の性欲はなくならない。」シンプルな命題を提起し、人口と食糧のアンバランスが生む問題に切り込んで、19世紀の進歩思想に大きな影響を与えた本書は、現在の世界においてもますます輝きを増している。

目次 : 問題点/ 意見対立のせいで問題の解決がむずかしいこと/ 人間と社会の完成可能性に否定的な考え方については、ちゃんとした反論がない/ 人口増加がもたらす問題の性質/ 本書の主張の概要/ 人口と食糧の増加率の違い/ 増加率の違いの必然的な帰結/ 下層階級の暮らしぶりの上下運動/ この上下運動がさほど注目されてこなかった理由/ 本書の主張全体の基礎をなす三つの命題〔ほか〕

【著者紹介】
マルサス : 1766‐1834。古典派経済学を代表するイギリスの経済学者。父は、ルソー、ヒュームと親交があり、その影響を受けて育つ。ケンブリッジ大学を卒業後研究員になり、のち牧師となる。32歳の時に匿名で出した『人口論』(初版)は当時のイギリス社会に大きな衝撃を与えた。その後名前を明かしたうえで第2版を出し、約30年をかけて第6版までを刊行した。39歳で新設の東インド会社付属学院の教授に就任し、歴史、経済を教える。穀物の輸入自由化をめぐるリカードウとの論争が有名である

斉藤悦則 : 1947年生まれ。鹿児島県立短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Koichiro Minematsu さん

    超悲観主義者とも言われるマルサス。人口論に見る彼の考えはマルサス主義とも言われ、「人口は、何も抑制もなければ、等比級数的に増加する。生活物資は等差級数的にしか増加しない」と言う。この人口法則が、貧困の存在を正当化する論理に見える。経済発展と食糧への需要増大、加えてエネルギー資源などの消費増大、文明の発展に貧困は必要ということか。

  • びす男 さん

    人口が減る。先進国が直面しているのは、史上経験のない段階である。しかし19世紀に、「人口には限界がある」と指摘した書物があった■人口は、食料に制限される。そして人口は等比級数的(かけ算)で増加するが、食料は等差級数的(足し算)でしか増えない――。少々乱暴すぎるようだが、頷ける論だ。人口の過剰は、戦争や疫病を生み、飢饉をもたらす。コロナ禍のいま読むと、思い当たる節もなくはない■富裕層と貧困層はなくせない。農業は食料をもたらし、製造業はその価格を高騰させる……。「国富とは何だろう」と、思わず立ち止まる。

  • molysk さん

    マルサスは、イギリスの古典派経済学者。本書は、人口の原理について論ずる。食糧は人間の生存に不可欠であり、その増産は等差級数的である。男女間の性欲は将来も存続するため、何の抑制もなければ人口の増加は等比級数的である。両者の不均衡の帰結は、貧困と悪徳による人口の抑制である。大陸合理論の理性は人類の明るい未来を謳うが、理想を掲げたフランス革命が恐怖政治に堕するような危うさも併せ持つ。イギリス経験論に連なるマルサスの示す未来はいささか暗くも見えるが、この世の厳しさゆえに人間は努力を重ね、精神を改善していくのだ。

  • cockroach's garten さん

    マルサスは古典派経済学を代表する一人だ。経済学の父アダム・スミスを彼は敬愛するが、楽観的なアダム・スミスの見解とは違い、本書『人口論』は終始悲観的なリアリズムを感じさせる。その理由は、根拠のない空想社会主義が蔓延っていたのが大きい。人口と食糧の伸び率は圧倒的に人口が上となり、食糧が十分に廻らなくなると飢餓などの厄災が起き、結果ある程度人口減り、食糧が行き届くというマルサスの主張は100数年後に出来たソ連の歴史を見れば、その通りだったと思える。今の日本にも通じる耳が痛くなるほどの、的確な言が書かれている。

  • イノ さん

    食料は人間にとって不可欠、性欲は無くなりはしない、そこから導き出される答えを論理的に解説していくんだがまあそうだろうなという感想でしかなかった。   普遍的な考え方だからこそ今でも影響を与え続けているんだろうけどだからといって読む必要はなかったかも。

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