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感情史

トマス・ディクソン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560091906
ISBN 10 : 4560091900
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

悲しみや怒り、共感について歴史的に遡って明らかにしながら、それらが「感情」として一括りにされるようになった変遷を浮き彫りにする。

【著者紹介】
トマス・ディクソン : 1973年生まれ。ケンブリッジ大学Ph.D。ランカスター大学歴史学講師、ロンドン大学クイーン・メアリー校歴史学教授を経て、同校の名誉教授。2023年に小学校教諭に転身。関心は哲学、科学、医学、宗教の歴史と多岐にわたり、とくに感情史とヴィクトリア朝の知識・文化史を専門とする

森田直子 : 1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。ドイツ・ビーレフェルト大学歴史・哲学・神学部で博士号取得。現在、上智大学文学部史学科准教授。専門はドイツ近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rinakko

    以前読んだ『感情史とは何か』の内容がとてもよくて、感情史に更に関心を持った。こちらはわかりやすい入門書であり、また違う面に目を向けさせられる。本来の「ノスタルジア」は致命的にもなりうる病気だった。目に見えない感情は教育や共同体の合意によって名付けられる。『イリアス』の「怒り」が如何に現代のそれとかけ離れたものか。表面的なほほ笑みは、強いられた快活さで抑圧を覆い隠す(花嫁は絶望でいっぱいになりながら他人のために幸せを演じる)。そして「愛」は感情なのか。愛が感情史の中心にあることを、論証する章で締めくくられる

  • とりから

    人は歴史をつくる。ただし、ある時代、ある場所に与えられた素材でつくる。感情も然り。ジェファソンが独立宣言に書いた“幸福”と、フランス革命の民衆が路上で抱き合ったときの“幸福”と、私たちが今感じる“幸福”は異なる。多くの感情は、道徳的・宗教的に取り上げられ、医学的に名付けられ、一般化されるというルートを辿ってきた。「ノスタルジア」も、元々は南北戦争で兵士たちが悩まされた切実な病だったという。だから今、名付けがたい苦しさあるいは喜びを感じている人も、時代が過ぎればそれは一つの感情として呼ばれるのかもしれない。

  • Ryo Sogawa

    人間の感情についての見方や表現の仕方の変遷などについての考察

  • やっこ

    感情は生物学的な普遍的現象ではなく、歴史的・文化的に構築された複雑な社会的産物 スコットランド啓蒙思想家たちによる感情概念の転換 特にヒュームやトーマス・ブラウンらは、感情を従来の道徳的・宗教的枠組みから解放し、より個人的で内面的な経験として再定義 感情を通じて、人々は「自分自身と世界についての信念を表現し、理解する」のであり、単なる生物学的反応として還元することはできない

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