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私が陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット 中国の富・権力・腐敗・報復の内幕

デズモンド・シャム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794225993
ISBN 10 : 4794225997
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2017年9月、著者の元妻で共同経営者のホイットニー・デュアン(段偉紅)は突然、北京の事務所から拉致され拘束された、それから現在まで消息不明だ。上海の貧しい教師の家に生まれた著者は改革開放経済下の中国社会で大成功し、新富裕層になる。華々しい成功を収めた彼らは、プライベートジェットで移動し、数百万ドルをビルへの投資や寄付に使い、高価なマンションや、車、美術品などを購入する。ところが、習近平体制下の腐敗一掃で破滅が待っていた。90年代から2000年代前半の新中国で何が起きていたか、富を生むメカニズムはどのようなものだったのか、当事者が描く波乱万丈で、ある種痛快な回想記。有名人多数登場。

目次 : 失踪/ 父と母 上海1968‐1979/ 新世界 香港1978‐1989/ 投資ビジネス ウィスコンシン・香港1989‐1997/ ホイットニー 北京・上海1997‐2002/ 結婚 北京・カナダ2002/ 張おばさん 北京2001‐2002/ 温一家 北京2002‐2003/ 平安保険株 北京2002‐2004/ 空港プロジェクト 香港・北京2001‐2005〔ほか〕

【著者紹介】
デズモンド・シャム : 沈棟。1968年に上海で身分の低い教員の家庭に生まれる。9歳のとき香港に移住し、名門の皇仁書院に入学する。アメリカのウィスコンシン大学で金融と会計を学び、1993年に卒業、香港に戻って株式仲買人となる。その後、投資会社に勤務しているときに、のちに妻となるホイットニー・デュアンと出会い、共同で都市開発事業に乗り出す。二人は、改革開放の好景気に乗って、北京空港の物流センターや北京中心部の再開発などの事業を成功させ、莫大な資産を築く。現在はホイットニーと離婚し、一人息子とイギリスに在住

神月謙一 : 翻訳家。青森県生まれ。東京都立大学人文学部卒業。大学教員を17年間勤めたのち現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鮫島英一

    著者の体験を元に綴ったこの作品は、中国共産党の世界を描いている。内なる声が聞こえてこないあの国の姿を知るという意味で、赤い貴族の傍にいた著者の体験はそれだけでも貴重である。だが僕が思うに著作の重要性はそこではないと思う。面子を重視する御国柄もあって、あの国での対人関係や商業活動は分かりにくいのだ。漫画や小説でも描かれる幇(ほう)や秘密結社といった組織、南北でのコミュニケーション方法の差異が加わりと複雑怪奇としか言いようがない。人のありようは時代を超える。社会学的な面の理解を深める点から僕は高く評価する。

  • kan

    中国ではコネとメンツが大切と聞いたことはあったが、これでもかというほど「関係(グワンシ)」と「給面子」の具体的な名前や出来事が出てきて、色々な意味で危険で複雑な一冊だった。現代中国の政治体制と著者のようなメガリッチのビジネスや金やコネがどんな風に絡み合うのか、そしてその消耗品のような人間関係がどんな風に打ち棄てられていくのか、非常に興味深く読んだ。

  • のれん

    中華リスクを生き証人の視点から見る回顧録。 この物語で一番何より面白いのは著者が中国経済の急成長の最前線に乗り込み、その利益を得た本人であるということ。終章でも語るが、社会主義の利益率度外視で予算確保できる国有企業の需要と、資本社会の供給力を両方得たからこそ中国社会は急成長できた。それを歪な恩恵といってしまえばそうだが、その中華により保たれた世界経済もあるはず。 著者は子供時代に香港に移り住み西側の個人主義・資本主義感覚を身に着けたことで、その異常・矛盾性について理解した上でこの本を書いている。(1/3)

  • Satoshi

    中国のエリートとして不動産市場で巨万の富を得たが、習近平の腐敗撲滅政策により追放された著者の自伝。著者の妻は謎の失踪をとげ、悲惨な結果になったのだが、私が読みたかったのは中国の理不尽な権力構造により富を奪われ、著者が追い詰められていく過程であるが、本作の最終章でしか描かれておらず、買って損した気分しかない。前半部分のエリートの成り上がりなんて読みたくないからだ。

  • Hiroo Shimoda

    中国の資本家・富裕層のビジネスや暮らしの生々しい姿が綴られる。カネが政治を動かすのではなく、政治と繋がることがカネを産む、というのが他国との違いか。

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