デイヴィッド・w・アンソニー

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馬・車輪・言語 下 文明はどこで誕生したのか

デイヴィッド・w・アンソニー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480861368
ISBN 10 : 448086136X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

最古の文明の一つとされるメソポタミア。この地には農産物以外の資源は何一つない。貴石も金属も木材も羊毛も、すべて遠隔地からもたらされた。一体誰がそれを運んだのか?運搬のための荷車や、それを引く馬をこの地にもたらしたのは誰なのか?やがて人類は青銅器時代を迎え、いくつもの大国が政治的な駆け引きを繰り広げるようになる。ヒッタイト、ミタンニ、エジプト、各地で活躍したのはチャリオット、二輪戦車部隊の傭兵だった。その証拠は、古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』に遺されている。そこに書かれた「アーリア人」とは誰なのか―。ナチスのプロパガンダのために、タブーとして封印されてしまったアーリア人の起源問題は、いまようやく解かれる間際まで来ている。人類文明史のミッシングリンクに迫る考古学の大著、待望の邦訳。

目次 : 2 ユーラシア・ステップの開放(承前)(ステップの境界に生じた変化の兆し―政治的権力の源泉/ 四輪荷車に居住する人びと―印欧祖語の話し手たち/ 西方の印欧諸語/ 北部ステップの二輪戦車の戦士/ ユーラシア・ステップの開放/ 言葉と行動)/ 補遺 放射性炭素年代についての註記

【著者紹介】
デイヴィッド・W.アンソニー : ハートウィック大学考古学・人類学教授。東欧から中央アジアにかけての先史文化の専門家。『馬・車輪・言語―文明はどこで誕生したのか』で2010年アメリカ考古学協会賞を受賞

東郷えりか : 翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    馬車などの移動手段やそれに伴っての言語の波及についてかなり詳しく書かれています。とくに四輪馬車に居住する人々などは読んでいて非常に興味を覚えました。図版なども多用されているのでこのような専門書の割にはわかりやすさがあります。

  • zoe

    墓、ゴミ捨て場の遺構を調べれる。そこに動物の骨があれば、その動物が何か、その骨に何kgの肉がついていたかは分かる。でも、その肉が、墓の建築をした労働者の胃袋を満たしたのか、葬儀で振舞われたかは、想像が入る。馬の歯をみれば、家畜化されていたか想像できる。金属製品を見れば、その金属の産地が分かる。馬を移動手段として使うようになると、羊を沢山面倒みれるようになる。車が発明されると、移動距離が長くなる。家畜を長距離移動させながら放牧できる。移動距離が長くなると言語は広がる。キーワードは語源として残る。

  • ブラックジャケット

    著者のフィールドワークは想像を絶する。ハミ痕こそ乗馬を証明するもの。歯の摩耗から年代を測定する。乗馬が牧畜を拡大させ、紛争の種にもなった。四輪荷車の成立は運搬量の飛躍的増大となり、ステップの中で移動する牧畜形態を生み出す。墳墓の副葬品にも現代の光を当てる。米考古学協会賞を受賞したのもうなづける。ただ固有名詞の煩雑さはハンパではない。一般的な教養用の本ではない。学問の世界は第一級の資料を駆使して持論を裏付ける。学校ではないので、もう少し一般的な解説本でも良かった、と敗北宣言つきのブックレビューとなった。

  • 羊山羊

    難しいし、読む価値はある。が、再読の価値があるかと聞かれると、日本人にはどうだろうかと思ってしまう1冊。ステップ気候がいかにユーラシアの文明の広がりに影響を与えたかという観点を忘れずに読むべき。

  • 剛田剛

    ステップで営まれた遊牧の文化(や、本書では触れられていないが水運のネットワーク)は痕跡を残しにくい(皆無ではないにしろ)ので、我々の歴史観の計算式に計上されないことが多かった。遺跡の多くや文章記録が農耕・定住民の生活の記録でしかないこと、そして我々のほとんどが農耕・定住民の子孫であることは我々の歴史観=世界観を大きく歪めている。

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