デイヴィッド・j・チャーマーズ

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リアリティ+下 バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦

デイヴィッド・j・チャーマーズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819371
ISBN 10 : 4140819375
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

バーチャル世界の中の人生に意味はあるのか?ARで拡張された心も「心」だといえるのか?現在、直面しつつある答えの出ない難題に必要なのは、哲学的議論だ。コンピュータにアップロードされた脳にも意識はあり、シミュレートされた命にも価値はある―議論を通して、今までの常識や現実の認識が覆され、新たな概念でとらえなおされる。根本から思考の転換をうながす衝撃の哲学書。

目次 : 第5部 心と意識の問題(バーチャル世界で、心と体はどう相互作用するか?/ デジタル世界に意識は存在しうるか?/ ARは心を拡張するのか?)/ 第6部 倫理と価値の転換(バーチャル世界で良き生を送ることができるのか?/ シミュレートされた命は重要か?/ バーチャル社会をどのようにつくるべきか?)/ 第7部 シミュレーションの中の真実(バーチャル世界で私たちの言葉はどういう意味を持つか?/ 塵の雲はコンピュータプログラムで動いているのか?/ 実在は数学的構造なのか?/ 私たちはエデンの園から追放されたのか?/ 私たちは夢の世界のボルツマン脳なのか?)

【著者紹介】
デイヴィッド・J・チャーマーズ : 1966年オーストラリア、シドニー生まれ。哲学者および認知科学者。ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター。アデレード大学で数学とコンピュータサイエンスを学ぶ。オックスフォード大学でローズ奨学生として数学を専攻後、インディアナ大学で哲学・認知科学のPh.D.を取得。ワシントン大学マクドネル特別研究員(哲学・神経科学・心理学)、カリフォルニア大学教授(哲学)、アリゾナ大学教授(哲学)、同大学意識研究センターのアソシエイトディレクターなどを歴任。専門は心の哲学、認識論、言語哲学、形而上学。2015年ジャン・ニコ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 踊る猫

    ヴァーチャル・リアリティを論じながらその思考/議論は哲学や脳科学、テクノロジーといった分野を自由自在に横断する。あまりにレンジが広いこともあり、私はこの本を理解できたとは口が裂けても言えない。再読・再再読が必要となろう。闇雲にヴァーチャル・リアリティを称賛するのではなく、否定するのでもなくまず多彩な角度から丹念に眺め、捉え直す。その姿勢がそのまま本書の議論の濃さとつながっているのだと思う。この本は確実に、これから登場しうる議論のたたき台として重宝するのではないか。あるいは安易な議論を封じる要石となるのでは

  • mim42

    「外部世界についてのグローバル懐疑論」を否定するためのロジック。長くだらだらと読んだせいか、なぜそれが良くないんだっけ?というところから始まり諸々掴みそびれた。空想科学読本的な仮説に基づき科学的ではないプロセスで別の仮説がカスケードするかのような。下巻は上巻に比べ必須度が低い部分が多そう。あっち行ったりこっち行ったり感。全体で120ページぐらいにまとめて欲しい。 双子地球の伝統的議論をシム地球に応用するところや、パトナムと向き合うパートは好き。セラーズの「マニフェストイメージと科学的イメージ」の区分は微妙

  • Myrmidon

    現代の「心の哲学」等におけるトップランナーであるチャーマーズによる一般向けの哲学書。「この世界はシミュレーション内の世界である(かも知れない)」というシミュレーション説を基本に、「シミュレーション内であろうと、我々の認識する事物はリアルだ」という主張が主眼。はじめは「オッカム」と一言唱えるだけで終わる議論かと思っていたが、ボストロムの統計的推論の話は面食らった。「世界はシミュレーションだ」と説得された訳ではないが、コレを倒すには確率や統計概念を駆使する必要がありそうだ。残念ながら本書の興味はそっちではなく

  • Akiro OUED

    実在は、数学的な構造ではない。なぜなら、数は因果的な力を持たないから。そうかな。述語論理は矛盾を含まないのに、そこに自然数の構造を入れた途端、ゲーデルの呪いが立ち上る。フェルマーの最終定理は、数の因果的作用を例証する。オッカムは、本書のクドい議論全体をバッサリ切り落とすかも。

  • Shori

    テクノロジーと現代哲学の接点を垣間見ることができた。シミュレーション仮説への有効な反証がないことは衝撃的。だが、だとしても、われわれのリアリティは揺るがない。考えすぎてもしょうがない、とは言わせない迫力に正直少したじろぎつつの読了。

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