デイヴィッド・ライアン

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パンデミック監視社会 ちくま新書

デイヴィッド・ライアン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074683
ISBN 10 : 4480074686
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

今回のパンデミックは、データ分析や機械学習が興隆する監視資本主義の時代に生じた、未曾有の事態である―。猛威をふるうウイルスに対処するため監視技術が広範に活用され、監視によるデータ収集や人々の行動追跡・制御は、ときに権威主義と共鳴しつつも、驚くほどスムーズに受け入れられていった。パンデミックは私たちの世界をどう変えたのか。「コロナ前」に戻ることは本当に可能なのか。監視研究の世界的権威が、新型コロナウイルスがもたらした真の脅威に迫る。

目次 : 第1章 決定的瞬間/ 第2章 感染症が監視を駆動する/ 第3章 ターゲットは家庭/ 第4章 データはすべてを見るのか?/ 第5章 不利益とトリアージ/ 第6章 民主主義と権力/ 第7章 希望への扉

【著者紹介】
デイヴィッド・ライアン : 1948年、スコットランド・エディンバラ生まれの社会学者。イングランドのブラッドフォード大学にて学士号および博士号を取得(社会科学・歴史)。カナダのクイーンズ大学社会学部教授、同大学サーベイランス・スタディーズ・センター前所長。監視社会論の代表的論者として世界的に知られ、多数の邦訳書がある

松本剛史 : 1959年、和歌山県生まれ。翻訳家。東京大学文学部社会学科卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    現在ほど個人が監視されている社会はない。テロや犯罪の多発で街角の監視カメラが増え続け、パンデミックで国家が公然と国民を監視する体制が受け入れられてしまった。こうした監視の強化は「人びとの安全を守るため」とされるが、知らないうちに自由や権利の放棄や不平等の容認に繋がる。またデータ収集を担う企業や機関が自己の利益に悪用する監視資本主義や、偉大な兄弟に見られていることを支持するとみなされてしまう。こうした状態を無批判に放置せず、正義と民主主義を守るにはどうすればよいのか。今ほど真剣に考えねばならない時代はない。

  • 浅香山三郎

    新型コロナウイルスによるパンデミックのもとで、監視社会はいかに進んだか。パンデミックが監視社会の深化を促し、人々もそれを求めた側面など、あのころに起きた諸現象を冷静に腑分けしてゆく。少し物足りないと感じる面もあるが、為政者の策謀のやうな論調に安易に話を向けていかない抑制的な筆致であるとも言へる。

  • 大阪のきんちゃん2

    返却期限到来のため途中まで、後半流し読み。 前著「監視社会」に引き続いてデータや機械学習が監視社会を形成する様を批判的に論じています。 コロナによるパンデミックが監視資本主義を飛躍的に助長しているという警告はおそらく正しいのでしょう。 しかし他の手立てがあるのかというと・・・? 「フランケンシュタインのデータセット」「民主主義の赤字」など気になるワードが満載! 希望への扉が開くのは、今の騒動が収まってからかも知れない(開かないかも知れないwww😨)。

  • Book shelf

    日常的に使われているFBなどのデータが人々の行動を追跡するためにも使うことができるという危うさについて、コロナというパンデミックによって議論されることもなく、プラットフォーム企業と政府によって私物化されている問題をあぶり出す。注目すべきは監視のために編み出した特別な技術ではなく、既にある技術が人々の監視のために応用できるという点である。一度応用されればパンデミック収束後も監視を続ける可能性が懸念される。政府とプラットフォーム企業とがたやすく手を組みやすいという指摘はもう少し強くアピールしてもいいかも。

  • takao

    ふむ

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