Books

テオドラ 女優からビザンツ皇后、聖人へ

デイヴィッド・ポッター

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560091593
ISBN 10 : 4560091595
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

多くの障害を乗り越えて重要な政治家のひとりとなり、夫の危機を救った皇后。同時代人の著作と最新の研究成果をもとに、その実像を探る。

【著者紹介】
デイヴィッド・ポッター : ミシガン大学において、フランシス・W・ケルシー・カレッジのギリシア・ローマ史教授、アーサー・F・サーノー記念ギリシア語・ラテン語講座教授。本書が初の邦訳

井上浩一 : 京都大学文学部卒、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ

    「パンがなければお菓子を」と発言したとされる某王妃の対極にあったのが、ビザンツ皇后テオドラだった。暴動に追い詰められ逃亡を考えた夫の皇帝を「帝位は輝かしい死装束である」と断言したのだから。これほどの妻があればこそ、ユスティニアヌス1世は大帝と呼ばれる治績を残し得たのだ。高級官僚の愛人だったシングルマザーの元女優が、大帝国の頂点に君臨するほど権力の本質を明確に理解していた事実こそ歴史の奇跡か。宗教論争を差配し、身売りされた女性を救うなど活躍した彼女こそ、身分や性差や教育に関係なく最高の理想の政治家と思える。

  • nanao

    テオドラの人となりや暮らしぶりが知りたかったのだが、本書はそういうものではなく、同時代や後の時代の歴史家や文筆家の記録から、できるだけ中立的客観的にテオドラの業績や政治手腕を明らかにした内容で、伝記というより学術書な印象だった。1500年も昔に女性の身で権力を握り、そこで弱者救済の法制度を作った行動原理を知りたかったのだが残念。一方、当時の社会状況や権力構造がわかったのは興味深かった。組合や娯楽など意外と現代的、戦争が日常的、そしてキリスト教内の宗派争いが凄い。この辺は学びだった。かなり一生懸命読んだ。

  • Junichi Watanabe

    #読了。東ローマ帝国ユスティニアヌス帝の皇后テオドラの伝記。女優から皇后の地位まで登り詰めた不屈の女性、言語能力は勿論、共感能力にも長け、キリスト教界の人脈を駆使して夫の帝位を守り抜いた。夫とは宗教的には違う立ち位置にあったが、お互いを尊敬し忠誠を誓う者同士であると疑わなかった。ニカの乱で窮地に追い込まれ逃亡を考えた夫を叱咤激励した言葉が素晴らしい。「逃亡して死なず安全を手に入れたとして幸せでしょうか。帝位は輝かしい死装束である」と。

  • Go Extreme

    圧倒的存在感 夫をも凌駕する影響力 教会空間の支配 神からの賜物 シリア正教会の聖人 最愛の皇后 悪徳の化身 神の手を感じる時代 捏造と事実の混在 円形競技場の記憶 青党緑党の激しい対立 競馬党派の支配 熊使いの父 法の保護外の女優 学都アレクサンドリア 夜の女王 反カルケドン派の見解 テオドラのための婚姻法 独自の政治決定権 民衆の立場での思考 どん底からの飛翔 帝国全土の人脈網 宮廷の不動の存在 党派と修道士の脅威 ユスティニアヌス法典編纂 ラヴェンナのモザイク画 ニカの乱 尊敬による夫婦の絆

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items