デイヴィッド・ピリング

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日本‐喪失と再起の物語 -黒船、敗戦、そして3・11 上 ハヤカワ文庫

デイヴィッド・ピリング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150504885
ISBN 10 : 4150504881
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
仲達志 ,  

Content Description

黒船と維新、敗戦と復興、そして東日本大震災の惨禍と再生への胎動―。相次ぐ「災いを転じて」、この国は常に力強い回復力を発揮してきた。“フィナンシャル・タイムズ”の元東京支局長が、東北の被災地住民から村上春樹、安倍晋三まで、自ら集めた生の声と膨大な経済データをもとに、画一的な悲観論を覆し、日本の多様性と潜在力を描き出す。3・11をきっかけに生まれ、国内外で絶賛を浴びた画期的な日本論、待望の文庫版。

目次 : 第1部 津波(津波―二〇一一年三月一一日、陸前高田/ 逆境をバネにする―被災地をゆく)/ 第2部 「二重に錠のかかった国」(島国であることの意味―日本人論の虚実/ 「脱亜」への決意―日本外交のルーツ)/ 第3部 失われて戻ってきた二〇年(無限級数のように―奇跡の戦後復興/ 転落の後に―転機としての一九九五年)/ 第4部 ポスト成長神話(ジャパン・アズ・ナンバースリー―日本衰退論の嘘/ リーゼント頭のサムライ―小泉純一郎とその時代)

【著者紹介】
デイヴィッド・ピリング : “フィナンシャル・タイムズ”紙(FT)のアフリカ編集長。2002年1月から08年8月まで同紙の東京支局長を務める。ケンブリッジ大学卒業。1990年よりFT紙記者。チリ、アルゼンチン特派員、製薬・バイオ関連産業担当、東京支局長、アジア編集長などをへて現職。アジアに関するコラムで、The Society of Publishers in Asia Award、英Editorial Intelligence Comment Awardなど受賞歴多数

仲達志 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • James Hayashi

    ファイナンシャル・タイムズ元東京支局長、14年。 “禍を転じて福となす”が英語版の本来のタイトル。海外の識者から見た日本。日本独特のシステム。綻びが目立ち始めた。ハンコ、経済、金融などのシステム。長らくの経済停滞をもたらしたバブル経済、立ち直れない日本。過去の栄光を忘れれば、現実の頑張りが理解でき将来への希望が湧いてくるのかもしれない。下巻へ。

  • うえ

    311から明治、戦後などを辿る。「津波による凄まじい破壊の跡を、実際に目にしたことのない人間が想像するのは不可能に近い。ある同僚はその光景を原爆投下直後の広島の写真の中に迷い込んだようだと形容した。当時の取材メモには、まるで人によって創造された世界が内臓を吐き出したようだと書かれている。普段は人目に触れない場所にあるさまざまなモノ(パイプ、電気ケーブル、マットレスの詰め物、鉄骨、下着、それにさまざまな導線)が突然丸見えになってしまった。まるで現代生活のはらわたから引きずり出された秘密であるかのように。」

  • ふぁきべ

    東日本大震災からスタートし、日本近現代史へと切り込んでいく。近現代史の分析や日本人がいかに自分たちを異質だと思いすぎているか、という点については興味深かったが、経済的な分析などはやや矛盾しているように思えたし、FTの元東京支局長の著にしては経済的な視点の分析は少なかった。ただ日本へ駐在歴が結構な期間あったこともあり、こういった本にありがちなすべてをいいように解釈した眉唾な日本賞賛本でも、必要以上に日本をヘンテコな国であるというような本でもない。あえて日本人が読むべき本かというと微妙なところ。

  • まめタンク

    2020年117冊目。黒船、敗戦、3.11など日本の転機となった出来事を中心に日本の歴史を分析しようという本です。上巻では3.11から始まり黒船来襲の日本、そして小泉政権までを綴ります。著者は村上春樹氏の言葉を引用して、1996年の阪神淡路大震災とサリン事件。これを起点にバブル時代の不自然な日本の雰囲気が変わったという。でも、3.11からもう9年。数ヶ月前の災害ですら、タピオカミルクティー のように情報が処理され忘れ去られているような気もします。第二次世界大戦って何?そもそも村上春樹って誰?みたいな、、。

  • Isamash

    ファイナンシャルタイムズ元東京支局長の英国人ジャーナリストのピリング氏による著作。3.11を入り口に福沢諭吉まで遡って近代の歩み、戦後復興やバブル崩壊、日本衰退論に言及。知的且つリアルに思える日本論。料亭女将尾上縫のお告げが山一証券幹部の入れ知恵であったことやオウム真理教がミカン皮のアルコール漬けを万能薬として売っていたことなど自分が知らなかったネタを入れてきて取材力に感服。また村上春樹に日本の問題を多く語らせている。種々の出来事等を歴史的なもの、更に多くの日本人論を踏まえて考察しており読み応えがあった。

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