デイヴィッド・コーエン

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東京裁判「神話」の解体 パル、レーリンク、ウェブ三判事の相克

デイヴィッド・コーエン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480071903
ISBN 10 : 4480071903
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東京裁判は「勝者の裁き」であり、欺瞞に満ちた判決だったというのは神話に過ぎない。パル判事らの反対意見の誤謬と、判決の正当性を七十年の時を越えて検証する。

【著者紹介】
デイヴィッド・コーエン : 1979‐2012年、カリフォルニア大学バークレー校教授。2000年よりバークレー戦争犯罪研究センター所長。現在、スタンフォード大学の人権と国際正義のためのWSD半田センター所長および教授、スタンフォード大学古典学教授、カリフォルニア大学バークレー校大学院教授。人権、国際法、移行期の正義の分野における国際的権威。ニュルンベルク、東京裁判から今日の国際刑事裁判まで幅広く研究を手がける

戸谷由麻 : 2008年より現在までハワイ大学歴史学部教授、2016年よりスタンフォード大学フーバー研究所フェロー。アジア太平洋地域における戦犯裁判研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    これは重厚な内容だった。多数意見に反対したパル判事は有名だが、その意見(判決文)の特徴を司法の立場から批判、むしろ被植民地からの政治的文書と読むべきか。またレーリンク判事の反対意見も批判。これに対し裁判長ウェブ卿の、当時公表されなかった判決草稿を司法的見地から高く評価する。ニュルンベルク裁判と同様、裁判の根拠をパリ平和条約に求め、政治的な高位に立つ者の不作為を含めた責任を、徹底的な証拠吟味と無罪推定を含む一貫した法理に基づく判決案で、すべての東京裁判論はこれをベースにすべきだろう。労作で良著。お薦めです。

  • 樋口佳之

    東京裁判研究では、そのような専門知識を有する学者が東京裁判記録の分析にとりくむことがなく、法学の視点からみた東京裁判論に限界があった。/本書は、戦犯裁判研究にそれぞれ経験をもつ法学者と歴史家とによる共同研究を方法論上の大きな特色とし、双方の強みを併せ生かしたもの/法学の素養が無いとはかなり難しいかも。パルが判事として全く不適当な仕事ぶりだったという理屈はわかりましたが。/ウェブ草稿の評価が高いのも納得だけど、判決は多数派のそれだった訳で、歴史にif云々みたいにも読めてしまったです。

  • matsu

    凄く面白かった!東京裁判は「勝者の裁判」だと言われるが本当にそうだろうか?ということを、東京裁判研究者と国際法学者の二人が各裁判官の判決を法律の観点から読み解く。 東京裁判を知る上でも面白かったし、各裁判官の思惑もあり、ミステリー的要素もあった!

  • Masatoshi Oyu

    東京裁判は、正式な判決となった「多数意見」が、証拠の審査が不十分だったり、記述が簡素すぎたりしたため、「東京裁判=結論ありきの勝者の裁き」という印象を齎し、「平和を愛好していた日本は欧米によって戦争に駆り立てられた被害者であり、被告人は全員無罪であるべきだ」という神話を生み出した。

  • oooともろー

    一部日本人の間では評価の高いハル判事。実は裁判のあり方としてはかなり問題があり、ウェブ判事の緻密な判決書を分析。確かに知らなかった。

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