ティム・オブライエン

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虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ ハーパーコリンズ・フィクション

ティム・オブライエン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784596725646
ISBN 10 : 4596725640
Format
Books
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

虚言症が蔓延するアメリカで、稀代の嘘つき男が
仕掛ける奇想天外なロードトリップ――

ピュリッツァー賞候補作家が放つ長編小説、待望の全訳!  
オブライエン(著)×村上春樹(訳)

ある理由で一流ジャーナリストからフェイクニュースの王に転落した中年男ボイド。
カリフォルニアの田舎町でデパートの店長をしている彼は地元銀行の窓口係アンジーに
銃をつきつけ、奪った8万1千ドルと彼女を連れ逃避行に出る。
仕切り屋で喋り通しのアンジーに閉口しつつアメリカを縦断するボイドと、
彼をとりまく大富豪、悪徳警官、美人妻、殺人者――追う者追われる者が入り乱れ、
嘘と疫病に乗って全米を疾走するが……。
ティム・オブライエン、20年ぶりの長編小説。

【著者紹介】
ティム・オブライエン : 『僕が戦場で死んだら』(原題If I Die in a Combat Zone/中野圭二訳)で1973年にデビュー。78年の『カチアートを追跡して』(原題Going After Cacciato/生井英考訳)が全米図書賞を受賞。90年『本当の戦争の話をしよう』(原題The Things They Carried/村上春樹訳)はピュリッツァー賞と全米批評家協会賞の最終候補となり、シカゴ・トリビューン・ハートランド賞とフランスのPrix du MeilleurLivre ´Etranger(外国語文学賞)を受賞など受賞多数

村上春樹 : 1949年京都生まれ。デビュー作『風の歌を聴け』で1979年に「群像」新人文学賞受賞。85年の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上春樹の新作および翻訳小説をコンスタントに読んでいます。ティム・オブライエン、初読です。600頁超のロード・ノベル、村上春樹の訳は読み易く、登場人物の会話は軽妙ですが、この物語に、ここまでの頁数が必要か疑問です。 https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/16002

  • アキ

    アメリカは虚言の国にまっしぐらに突き進んでいる。本書のテーマは、妄想虚言症ミソメイニアまたは真っ赤な嘘。主人公ボイド・ハルヴァーソンは銀行強盗に入り、銀行行員のアンジー・ビングと金を奪って逃走する。しかし、事件にならない。その銀行の経営者は、銀行を食い物にしていた。銃、殺人、不倫、自動車、陰謀、ファーストフード、大金持ち、神様、賭博場、あらゆる要素がいかにもアメリカであり、舞台はロサンゼルスからミネソタ、シアトルまでのロードトリップとなる。そして主役は嘘とそこから更生する主人公。読後は長い旅に出た気分。

  • たまきら

    ティム オブライエンが新作出してる!と気づいていたのに、積んでました…だって、ティム オブライエンなんだもん、気分がぴったりしないと乗れないよ。愛するボルティモアの変人ジョン・ウォーターズと同じぐらい奇天烈で、でも少し健康優良児。アメリカが散りばめられた文章は、ところどころがすでに腐食していて、あの時代を知らない人たちはググったってついていけないだろう。でも、ある意味これ、今のアメリカじゃない?MAGAってる、終わってる、腐ってる昔のスーパースター。もっと泥臭い文章で読みたかったかもよ〜。

  • 田中

    コロナ渦に染まる世相のもと、虚言で躍る者たちの奇妙な群像劇だ。自己の経歴を詐称するボイド。元妻エヴリンは過去の事故の記憶をすり替えていた。元CEOのドゥーニーは自社の不正を隠蔽する。悪徳銀行経営で私腹を肥やすカッタビー夫婦。複雑で曲折にみちた軌跡がアメリカ大陸を駆け巡るのだ。虚は、その原因も結果もうつろである。虚言癖は根の深い疾患なのだろう。誇大なエゴイズムは美しい幻想を訴えかける。だから真実や正義が遠方に追いやられるのだろう。著者オブライエンが虚言が跋扈する歪曲した危険な精神に警鐘を鳴らすようだ。

  • one_shot

    南京から北京の旅の途中、嘘と妄言に燃え上がる米国に途中下車。大学の時「本当の戦争の話をしよう」や「ニュークリア・エイジ」に熱狂した。ベトナム戦争について執拗に書いてきた作家の眼差しは、今回、自国内の戦争に向けられた。基本的に一度も本土を侵略されていない米国は、この数年コロナそしてトランプ政権と、内側で新しい戦争を始めている。六十年前と違い、進んで嘘を飲み込んでしまう自国民への絶望も背景にあるだろう。しかしその筆致は、T Vドラマ版「ファーゴ」のように重層的でありながらも軽やかな重喜劇的ロードノベルだった。

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