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命をつないだ路面電車

テアランノ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092906709
ISBN 10 : 4092906706
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

希望を捨てずに生きのびた少年の勇気の物語

1943年10月、イタリアの首都ローマのユダヤ人居住区。12歳の少年エマヌエーレは、ナチスドイツ軍がユダヤ人を連行する混乱の中、その場から逃げだし路面電車の中に身をかくした。
停留所を一つ、また一つと乗り越し、息をひそめて市内を揺られていく。
見つかったら、強制連行されてしまうのだ。

これは、ナチスによるユダヤ人強制連行から逃れ生きのびた少年の実話を元にした希望と勇気の物語だ。

【編集担当からのおすすめ情報】
「もし、自分にできることがあるなら、先ずはそれをすること。小さな子とでいい、一人一人が何か行動すれば‥‥」
これは、少年をかくまった路面電車の車掌さんのことばです。
今もリアルに同じ様な少年がいるかもしれないことを思い出させてくれます。

路面電車に隠れて3日間過ごし逃げ延びる前半は、ドキドキハラハラの連続。
希望を捨てなかった少年の感動物語です。

【著者紹介】
テアランノ : イタリア、シチリア島のシラクーサ生まれ。小説家。2008年にキアンティ賞、2021年にはエリチェ文学賞を受賞

関口英子 : イタリア語翻訳家。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で、第一回須賀敦子翻訳賞受賞

山下愛純 : イタリア語・英語翻訳家。東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    温かさが繋がる一冊。負の歴史の裏側の哀しみと温かさを描いた児童書。12歳の少年はユダヤ人強制連行の混乱の中、最愛の母と別れ路面電車の中で人の温かさに出会う。今、自分はこの少年に何をするべきなのか。車中での自然な幾つもの手の差し伸べに涙と共に自分まで感謝の気持ちでいっぱいになった。絶望の空気に囲まれながらも母が守ってくれた命と温かさが明日、またその先へと繋がり少年を語り継ぐ未来へと導いたことが涙ながらに伝わる良書に、戦争に消えない記憶を刻まれても思い出と幸せでそれを上書きしながら生きてきた彼の強さを感じた。

  • ☆よいこ

    児童書。戦争関連本。第二次世界大戦中のイタリアでの実話をもとに書かれた物語▽ローマのゲットー地区(ユダヤ人居住区域)で暮らす12歳の少年エマヌエーレは、貧しいなかでも家族仲良く生きていた。1943年10月16日の早朝、ナチス軍が千人以上の住人たちをトラックに乗せ連れ去る。母親の機転で逃れたエマヌエーレは市内を循環する路面電車に乗り込み隠れる。母親は列車に乗せられアウシュビッツの収容所へ送られる。3日間、路面電車の中で過ごしたエマヌエーレは大人たちの声に注意深く耳を傾けるようになった▽良本。2024.7刊

  • 天の川

    強制連行のトラックから息子を放り投げる母の愛。「レシュッド!(逃げなさい)」の声が何度も心に蘇る。少年は市内を一周する路面電車に身を隠す。三日間も!ファシストも乗り込んでくる中、手を差し伸べる人もいる。少年と一緒に私もドキドキする。何しろ密告社会なのだ。実話の重み。ドイツの同盟国イタリアの複雑な背景を初めて知った。ユダヤ人に対する差別意識が比較的緩やかだったこと、多くの人々がナチス・ドイツに対し反感を持っていたこと、2つの政府の内戦状態だったこと。少年の強い心、家族の愛、人々の温かさに触れることができた。

  • アイシャ

    実話を基にした小説。実際に1943年のイタリアで起こったユダヤ人連行を逃れて、2日半路面電車の中に隠れ続けた12歳のエマヌエーレ。車掌さんや運転手さんが食べ物や毛布をくれて、難を逃れた。同時になんでも密告する人がいるんだな。残念ながら彼の母親は連れ去られて二度と戻れなかった。何回も危機があったけれど、彼の兄弟姉妹と父親は連合軍がやってくるまで生き延びることができた。戦争の話を読むと日々の私の心配事など何でもないと思えてくる。何も悩むことはないではないかと。表紙のイラストはとても可愛いらしい

  • まる子

    実話に基づいて、著者が現在90歳を超える本人にインタビューをして書かれた話し。イタリア・ローマに住むユダヤ人のエマヌエーレ少年は第二次世界大戦中に母親がドイツ軍のトラックに連れ去られた。自分もその車両に乗ったのだけれど、母が逃してくれた。そしてそこを通っていた路面電車に助けられる。自分に食べ物をくれ、助けてくれた人たちがいた。決してユダヤ人だと知られてはいけない。母が帰ってくるのを待ち続けていた。のちにガス室に送られた事実を知る。「記憶に刻んでおかなければならない。生きるってことは、そういうことなんだ。」

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