Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• azukinako

  読了日：2025/01/05

  どこかで誰かが誰かを救っている。それは超能力を持っているからできることなの？三姉弟ははからずも持つことになったちょっとした超能力で、それぞれのミッションである人助けをするのだが、うん、たぶん、君たちはきっとその超能力がなくても（もちろんあったほうがいい）、たぶん誰かのために動くのだろうと思う。そういうことだとおもう。ふむふむ。

• 星落秋風五丈原

  読了日：2025/02/25

  人とは違う能力を身に着けたのだから、当然普通ではいられない。誰かを救う立場に置かれる所までは王道設定だ。だが、ここからが違う。王道ヒーローものでは、ここから自分たちだけしか気づかない悪の組織や、混沌とした世界を救うのだが、3姉弟が救うのはそれぞれメッセージに書かれた1、2、3名だけである。それでは広く世間に知られないし、たったそれだけしか救えない超能力は、確かに平凡かもしれない。

• ズー

  読了日：2025/07/18

  久々に読んだセランさん作品。すごくよかったー！それぞれ、ナニソレ？みたいな超能力を持つのだが、意外にかなり使えているのが笑えるし驚き。私も住んだことあったジョージア州が出てきたのにも驚き。ストーンマウンテンとか懐かしい…。ゆるくもシリアスな場面もあり、助けつつも助けられてるのでは？みたいな考え方とか、忘れがちなことを思い出させてくれる。しかし結局誰が司令官？なんだか。私はやはりアサリが怪しいと思うなぁ。つくづくセランさんの友達の名前や事実をちょっと拝借してこんな物語作ってしまえる超能力いいなーと思った。

• アキ

  読了日：2025/08/20

  「保健室のアン・ウニョン先生」「フィフティ・ピープル」「地球でハナだけ」という順で読んでいたチョン・セラン作品。読んでいる間の心地よさ（？）に通じる雰囲気というか何か共通するものが、これまでの3冊と同じであるように感じた4作目でした。で本作ですが、タイトルにある通り、彼らが得る超能力やツールの役に立つシーンがなかなか想像しにくいところが却って、先への興味をそそります。「Save」というメッセージもシンプルかつ凛々しく潔くていいな。

• 二人娘の父

  読了日：2024/12/24

  出版年は2014年。初々しさ溢れる理由が分かった。出版順で言えば『アンダー、サンダー、テンダー』と『保健室のアン・ウニョン先生』の間にあたる。この頃の作風もとても好きです。誤解を恐れず言えば「伊坂幸太郎み」を感じる。本作の主人公3人姉弟のキャラクターの魅力たるや！こういう人物造形の基に実在の人物がいるという秘密も語られているので、それも注目。私が特に魅かれたのは3人のオモニ。登場人物すべてが愛おしく感じる、そういうヒューマンドラマを読みたい人には、超おすすめです。すんみさんの翻訳もGood!!

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