Books

新版 フィフティ・ピープル

チョン・セラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750518596
ISBN 10 : 475051859X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ガンで余命宣告を受けた母に結婚式を急かされるスジョン。血みどろの手術に嬉々として臨むアドレナリン・ジャンキーの医師ギユン。事故に巻き込まれてふさぎこむ義理の娘の枕元に、祈る思いであずきの御守りを置く姑エソン…。死と痛みと悲しみ、回復と再生の物語がすれちがい、交錯する。

【著者紹介】
チョン・セラン : 1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表して作家デビュー。2013年、『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、2017年に『フィフティ・ピープル』で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、若い世代から愛され続けている。童話、エッセイ、シナリオなども手がけている

斎藤真理子 : 1960年新潟生まれ。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Kanako

    ゆっくり時間をかけて読み終えた小説。50人の登場人物の人生が進行し、時には止まり、時に交差する。全員が主人公であり、全員が脇役でもある。ライトな読み口で読みやすいが、描かれる内容は思いがけず辛く悲しいものもある。登場人物に医療関係者が多いこともあり、大切な人や知らない人の死が見え隠れする。でも、人生って急激に辛く悲しい出来事に遭遇するものだよなと思う。奇しくも今日韓国の悲しい事故のニュースを目にしてしまったので、登場人物たちのように、手を携えながら前に進むことを願ってやまない。

  • 二人娘の父

    新版なので厳密には再読とは言えないだろう。3年も経てば多くのことを忘れているんだな、という思いでページをめくった。50人の主人公が交差しながら、あるいは密接に絡みながら同時代を生きていく。そんなことが物語となる奇跡を、小説家という人たちはやってのけてしまうのだと、改めて感動する。「みんな、生きてきたように死ぬものね」。社会の中で、最も死と関係の深い、病院を舞台にしたからこその科白。久しぶりに電車の中で涙をこぼした。

  • umico

    すべての物語の最後に「そして人生は続く」という言葉が続きそうな、50人の人生の断片。はじめはサラサラと読んでたのだけど、後からじわじわ効いてくる文章だった。50人もいるし、ここから何を受け取るかは読み手しだいなんやろうなぁ。ひそかに司書であり続けるという生き方、わかる。私も最近職業とか肩書とかに捉われる必要はないのではないかなと思いはじめている。今の仕事は好き。でも本も好きだし、子どもたちと学ぶのも好きだった。じゃあそんな全部を生業(なりわい)として生きていけばいいと最近思っている。名前を覚えられない…

  • 夕暮

    こんなすごい小説作れるんだ…すごすぎる。一編一編ひとりひとりの物語もせつなくてすてき。多様性って言葉を使わなくても、ここにいろんなものがつまってる。すこしおいて、また読み返したい。次は、メモをとり相関図を書きいたりしたら、読み逃した誰かのことをさらに理解できるのかも。

  • うちこ

    なぜいまこういう生活をしていて、こういう人間関係の中にいるのか。読んでいるうちに韓国の社会が多角的に見えてくる本でした。 この本一冊を読み通すことが、新しい業界に転職をしてその商慣習に慣れていく時の感覚とそっくり。人を知ることを通じてしか、その環境を理解することってできないんじゃないか。 ほのかな親しみを感じている “顔見知りの、隣の部署のあの人” の独白を盗み聞きしているようで、ページの進み方に不思議な吸引力があります。 ちょっとした表現に胸をぐわっとかき乱される瞬間がいくつもありました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items