Books

チェ-ホフ・ユモレスカ 1 傑作短編集

チェーホフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102065068
ISBN 10 : 4102065067
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

結婚式の夜、苦悩の果てに男が過去を打ち明けたときの新婦の反応は。上演中なのに大声で俳優を罵る、劇場勤めの老人の運命は―。あっと驚く皮肉な結末に導かれる愛すべき登場人物たちは、100年以上を経た今も生きている!1000編もの作品を残したロシア最高の短編作家チェーホフ。ユーモアたっぷり、洒脱で鮮やかなショートショート傑作集、本邦初訳を含め、すべて新訳の65編。

【著者紹介】
チェーホフ : 1860‐1904。南ロシアの港町タガンローグに生れる。16歳の時に家が破産し、モスクワ大学医学部に入ると同時に家計を支えるため、雑誌・新聞に短編や雑文を執筆。七年間で四百編以上の作品を発表して文名も高まったが、安易な名声に満足できず、本格的な文学を志向するようになる。人間観察に優れた短編の他、晩年には劇作に主力を注ぎ、演劇史に残る戯曲も多い。代表作に「桜の園」「三人姉妹」「かもめ」「ワーニャ伯父さん」など

松下裕 : ロシア文学者。1930年、朝鮮鎮南浦府生れ。早稲田大学ロシア文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    チェーホフの掌編を65も集めた小説集。短いものだと1ページくらい。長いものでも10数ページまで。ここでいうユモレスカは、日本語のユーモアとはニュアンスを異にするようだ。つまり、「軽妙で、どこか滑稽な」というのではなく、むしろ「いかにも人間的な」人格や行動を表現しているのである。難解な作品は一つとしてない。むしろ平明であると言える。そして、その平明な日常の中に垣間見えるユモレスカを味わうというのがチェーホフの楽しみ方なのだろう。ただ、私自身はこうしたものを読む都度、自分の耽美的な傾向に気づくことになる。

  • やいっち

    さすがのチェーホフ。こんな短編集を今頃になって気づくとは我ながら情けない。チェーホフの半世紀以上のファンなのに。読書メーターを利用していて、誰かの感想で本書の存在に気が付いた。

  • aika

    ?で頭がいっぱいになる話から、膝を打ったり感動に浸れる話まで、奇術師のようなチェーホフから次々と繰り出される短編の数々。初期にこれだけの小品を生み出せる筆力と、人間の本質を鋭く見抜く洞察力には感嘆です。『猟犬の狼猟場で』は、狐や狼を飼っている猟犬に襲わせて見世物にする上流階級の残酷な人間たちの愚かさをえぐるように描いていて、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の挿話を思い出させます。一方で、浮世離れした怪力の男が、愛しい人へと求婚する『偏見のない女』には、一緒にハラハラしながらも心が踊りました。

  • ケイ

    チェーホフはわりと真面目な話を紡ぐ人かと思っていたら、これはかなりピリリとした風刺集。これはこれでおもしろい。当時のロシアでのタブー、嗤いものにされる対象を知らないため、オチがわからないままのものも多かった。金銭のこと、男女の身持ちのこと、正直さについてのこと、1ページから5ページくらいまでの短い話がズラッと並ぶ。個人的には、新郎の過去がピエロだったことを笑い飛ばした妻とその妻により幸せにされた夫の話が好み。

  • みつ

    この新潮文庫版は昔購入したものであるが行方不明になったため、図書館にあった単行本で読了。文庫化の際の「傑作短編集」の惹起文句は単行本にはない。後年の名作と同水準の傑作を期待すると肩透かしを食う。ユーモア小品集といっても、滑稽ではあるがどこかもの悲しさもあり、笑いを誘うものは少ない。ほとんどが20歳台の前半に発表されており、今後書かれるべき小説や戯曲のための覚書のようにも読める。「男爵」「復讐」「偏見のない女」「策を弄する人」「簡約人体解剖学」「読書」「変人」「ポーリニカ」など、題材も語りの手法も多彩。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items