汚れた戦争

タルディ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907986131
ISBN 10 : 4907986130
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
176p;30

内容詳細

1914年7月に勃発した第一次世界大戦。その戦死者は全世界で1000万人にもおよぶ。本書では、ひとりの兵士による定点観測のようにして、戦地でのさまざまなエピソードが綴られ、多くの死が語られる。しかし、暗く悲惨な死者は彼らだけではない。5年におよぶ編年史として描かれたこの物語を1ページめくるたびに、われわれは本書に描かれることのなかった数多くの名もなき兵士たちの死を想起せざるをえない。タルディの筆先にかかると、そうした兵士たちの顔かたち、そして肉声にすら思いを致さずにはおれないのだ。本書の後半を占める大戦研究者にしてコレクターのジャン=ピエール・ヴェルネによる詳細な日録と膨大な量の写真が、その殺戮現場の悲惨を補強する。

目次 : 第1部 汚れた戦争(タルディ)/ 第2部 汚れた戦争全史―1914‐1918(ヴェルネ)

【著者紹介】
タルディ : 1946年、フランス・リヨン生まれ。フランスを代表するバンド・デシネ作家のひとり。リヨン美術学校、パリ装飾美術学校に学ぶ。1969年、『パイロットPilote』誌で漫画家としてデビュー。以後、50点以上の単行本、6点のイラスト集のほか、イラストレーターとしても活躍している。1985年にアングレーム・コミックフェスティヴァルでグランプリ受賞、2011年には『汚れた戦争』でアイズナー漫画賞(最優秀実話作品賞)を受賞。2013年にはレジオン・ドヌール勲章の受勲を拒否して話題になった

ヴェルネ : 1946年、フランス生まれ。第一次世界大戦についてのスペシャリスト。コレクター、歴史家。制服、武器、新聞、戦場での日用品をはじめとする、大戦に関する膨大な資料の収集で知られる。2011年11月11日にはそれらのコレクションを中心として、パリ郊外のモーに、第一次世界大戦博物館がオープン。2015年、レジオン・ドヌール勲章を受勲

藤原貞朗 : 1967年、大阪府生まれ。茨城大学人文学部教授。大阪大学大学院後期課程退学。専門は、美学・美術史。おもな著書に、『オリエンタリストの憂鬱―植民地主義時代のアンコール遺跡の考古学とフランスの東洋学者』(めこん、2008年。第26回渋沢・クローデル賞本賞、第31回サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • チェアー さん

    「塹壕の戦争」と並ぶ、タルディの労作。「愛する人(国家、領土)のために戦う」と言葉にするとき、対するだれかを「殺す」と言っているのと同義だということを分かっているだろうか。対するだれかも、自分を殺そうとしているのだと分かっているだろうか。それらが導く世界が、どんな世界なのかを想像しているだろうか。この本を読むと、軽々に戦うなんで口に出せなくなる。

  • ののまる さん

    『塹壕の戦争』に続いて読む。まさに無駄死にの毎日。前半はこれでもかという国家間の理不尽な戦いによって死んでいく若者たちの様子を一兵士からみる漫画。後半は第一次世界大戦について主にフランスから纏めたものがあり、写真も豊富です。

  • kentaro mori さん

    ●「この戦争は高度に機械化されていた。そして、次々と死体を生産していった・・・!」

  • Aby さん

    「塹壕の戦争」と同時に購入.表紙からキている.これでこそ第一次世界大戦.買い残しがないか,英語版を漁ってみるか.

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タルディ

1946年、フランス・リヨン生まれ。フランスを代表するバンド・デシネ作家のひとり。リヨン美術学校、パリ装飾美術学校に学ぶ。1969年、『パイロットPilote』誌で漫画家としてデビュー。以後、50点以上の単行本、6点のイラスト集のほか、イラストレーターとしても活躍している。1985年にアングレーム・

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