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父さんの手紙はぜんぶおぼえた

タミ・シェム・トヴ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001156485
ISBN 10 : 4001156482
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

10歳のユダヤ人少女は家族と離れ、遠い村の医者の家にあずけられた。心の支えは、ひそかに届く父さんからの手紙だった…。父親の愛情あふれる絵入り手紙とともに、戦争の日々を回想する貴重なドキュメント。

【著者紹介】
タミ・シェム=トヴ著 : 1969年、イスラエル生まれ。ジャーナリストとして活躍の後、現在は子どもたちとの交流を深めつつ、作家として活動。第一作のYA向け作品『ミリだけのために』でイスラエル最高の児童文学賞、ゼヴ賞を受賞。『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』で国立ホロコースト記念館のヤド・ヴァシェム賞(2007年)、ゼヴ賞(2008年)を受賞、フランクフルト・ブックフェアの「2010年ドイツ児童文学賞」にノミネートされた

母袋夏生 : 長野県生まれ。ヘブライ大学文学部修士課程実用言語コース修了。現在はヘブライ文学の翻訳に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ナチス占領下のオランダ、ユダヤ人だというだけで迫害された厳しい時代に、その名も素性も隠し、家族とも離れ離れになって暮らす少女の姿と、彼女の元に父親から送られた手紙で綴られる物語。素敵なイラストも描かれた溢れんばかりの愛情が篭ったカラフルな手紙は、少女にとってどれだけ心の支えに、希望になったことだろう。たとえその手紙を手元に残しておけないとしても。また、その素性を知りながらも彼女たちを匿い、救おうとした人たちがいたという事実。人を傷つけるのも人間だけれど、逆に救うのも人間なのだということを改めて思い知った。

  • sui

    ナチス占領下のオランダで、本名や素性を隠し、家族と離れ、ある医師の姪っ子として暮らした少女のお話。家族の消息も分からないまま、不安で押し潰されそうな彼女の心を支え続けた、父からの手紙の数々。カラフルで、知性と思いやりに溢れ『どうか生きる希望を無くさないで』という切なる願いに溢れている。少女はその手紙さえ、万が一への危険から持っていることは許されず、心に刻み続けた。オランダの沢山の人々が自らの危険を顧みずユダヤ人を助けた事実も忘れたくない。アンネの日記とはまた違う、ユダヤ人少女の物語。娘達に読ませよう。

  • マカロニ マカロン

    個人の感想です:B+。「戦争と平和の本」読書会で紹介された本。表題の意味が謎だが、なぜ父の手紙を覚えるかというと、1943〜44年夏、オランダのユダヤ人少女がリーネケと名を変えて、ユダヤ人救済地下組織の医者の家に疎開した時期、父が「ヤープおじさん」と名乗って送られてきた手紙を読み終わると焼却処分されてしまうため、「ぜんぶおぼえた」。カバー絵の通り、イラストが得意な父(元学者)からはカラフルでユーモアたっぷりの手紙が届いた。疎開先の医者が庭に埋めていて、戦後掘り出されて手渡された9通の手紙と少女の生活が掲載

  • いぼいのしし

    きれいな表紙と題名に惹かれて読んだ。実話を元にしたお話。ナチス占領下のオランダの村でユダヤ人だと隠して、今まで一度も会った事がなかった人と家族と離れて生活する事になった11才の少女の話。匿ってくれる人達は皆とても良い人だが、家族と離れている淋しさと、見つかるのではないかという不安を父親から届くユーモア溢れる手紙が癒してくれる。

  • kiho

    お父さんからの色付けされた絵手紙が、家族の運命に光を照らし続けた…生き延びるために極限の生活をせざるをえなかった中で、いかに手紙が希望の灯だったかが、リーネケの待ちわびる様子から伝わってくる⭐時代を超えて読み継ぎたい1冊…。

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