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わたしたちの進む道 先住民族のトラウマと植民地主義の影(仮)

タニヤ・タラガ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791774470
ISBN 10 : 4791774477
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カナダ、アメリカからノルウェー、ブラジル、オーストラリアまで、植民地化された国での先住民たちの経験は驚くほど似ている。先住民たちは暴力的に土地から分離され、家族を分離され、個人を伝統的な生活様式から分離してきた。その経験のすべてが、何世代にもわたって先住民の子供たちに永続的な影響を与え、若者の自殺率の増加につながっている。各地の先住民たちの歴史を振り返り、いまだに差別的な待遇を受け続ける先住民たちが、彼らの尊厳を取り戻すために、何が行われてきたのか、また何が行われてこなかったのかを分析する。すべての先住民にとってより良い、より公平な世界を実現するための希望の書。

目次 : 1章 私たちはずっとここにいる/ 2章 強欲のビック・ブラザー/ 3章 第三の空間/ 4章 「息を吹き返せ」/ 5章 私たちはどこにも行かない

【著者紹介】
タニヤ・タラガ : カナダのオンタリオ州、フォート・ウィリアム・ファースト・ネイションにルーツを持つオジブウェ族のジャーナリスト、作家。報道記者として二〇年以上の経歴を持つ。公益に資するジャーナリストに贈られるMichener賞に五回推薦。一作目Seven Fallen Feathers(House of Anansi Press,2017)‐邦訳『命を落とした七つの羽根:カナダ先住民とレイシズム、死、そして「真実」』(青土社、2021)は発表後ベストセラーとなり、2018年RBCテイラー賞など各賞を受賞。2017‐2018年に、功績あるジャーナリストに与えられるアトキンソン・フェロー(公共政策)に選ばれる。現在は、先住民族の物語に焦点を当てたプロダクション会社Makwa Creativeの社長兼CEOを務める。十代の子ども二人とトロントに暮らす

村上佳代 : 英国ニューカッスル大学建築・都市計画・ランドスケープ学部にてPhD取得。現在は、カナダ・オンタリオ州ウォーフアイランドにて農村医療・環境学習、島のコミュニティ・公立学校と共同でIndigenous Land‐Based教育モデルの実践に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • jackbdc

    同化政策を強いられた先住民族子弟の自死を題材に悲哀を伝える。狩猟採取生活から現代先進国社会への適応を求めらた結果、机上の理論では測れない苦しみが浮かびがってくるようだ。稼げる仕事の問題、コミュニティや精神文化の喪失の問題、過保護な支援漬けの生活で誇りを失いやすい環境により自律性を回復しにくいという状況にもみえる。これらの負のスパイラルが数世代先まで連鎖しており、日本における貧困の連鎖の文脈と相通じるものを感じた。有効な打ち手は正直思いつかない。恨むのは止めようという被害者自らが語る言葉が胸に刺さる。

  • よきし

    カナダの先住民であるタニヤ・タラガさんのラジオ講座をもとにした本。とにかく、先住民をめぐる差別と暴力のすさまじさが私のイメージしているモノをはるかにしのぐえげつなさで、ここまでの差別が現代に至るまで波状的に行われてきて、その中をトラウマを負いながらサバイバーとして文字通り生き延びてきたのだと知った。それゆえに、そこから語られる言葉は重い。無関心という形で抑圧に加担するマジョリティに対するそれは暴力なのだと語る言葉に、自分自身はどうそれに向かい合うかを突きつけられる。読むべき一冊。

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