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狂える者の書 パラディスの秘録 創元推理文庫

タニス リー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488585075
ISBN 10 : 4488585078
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

パラディスは狂える者の都。あるいは、パラディスそのものが狂っているのか。汚染された街パラダイスに住む双子の兄妹。恋人殺しの疑いをかけられたパラディの女画家。役者に焦がれその身を投げ出したあげくに捨てられたパラディスの若い娘。異なる時、異なる世界のパラディス。だが狂気に搦めとられた彼らの運命は歪み、交わってゆく。闇の女王タニス・リーの幻惑に満ちた物語。

【著者紹介】
タニス・リー : 1947年ロンドン生まれ。9歳にして創作を始め、1971年に児童向けファンタジーでデビュー。以来ファンタジー、SFなど多数の著作がある。代表作は英国幻想文学大賞を受賞した『死の王』をふくむ「平たい地球」シリーズ、など

市田泉 : 1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Shimaneko

    惚れ惚れするほど独特な世界観のダーク・ファンタジー。異なる次元・時空に存在する3つの世界(パラダイス/パラディス/パラディ)を行き来する複雑な物語もさることながら、狂気を孕んだシュールな情景の描写が素敵。デル・トロ監督で映画化してくれないかしらん。

  • rinakko

    素晴らしく好みで、うとり…心ゆくまで堪能した。物語のねじれに絡め捕られつつ、背徳の情景に刺しとめられる快感に酔う。小昏い幻想と頽廃美、絢爛な血みどろと残忍な官能。虚ろな深淵を覗き込み、どうしようもなく狂気に魅入られていく読み心地は格別だった。異なる時代の三つの街で、せめぎ合う狂気と正気の渦にひしがれていく双子の兄妹フェリオンとスマラ、画家のレオカディア、オレンジ色の髪の娘イルド。彼らの運命が歪み縺れ、やがて描きだす蒼褪めた驚異の模様に、いつまでも見蕩れていた。(ペンギンとジンの組み合わせも忘れがたい)

  • 星落秋風五丈原

    読者のスタンダードをぐしゃぐしゃに掻きまわしたタニス・リーは、ちらちらと共通の小道具を見せて三つの世界の時間軸や、三者の関係性を探ろうとする読者を迷路に導く。さあ、こうなると大変だ。作中に登場するペンギン・ジン(歌まである!)を飲む度に酔いが回っていくように、読む度にさっきまで信じていたことが「本当にそれは私が思っていた通りなのだろうか?」という疑いに覆われて、いつまでも思いきれない。「読み終わった」という満足感はなく、どこかふらふらと千鳥足で「これで良かったのだろうか」とまたこの本に戻って来たくなる。

  • ユキモリ

    パラディスシリーズ四作目は狂気がテーマ。三つの平行世界の違う場所、時間に起こる三つの物語がやがて一つに収斂していく様が見事。殺人を重ねる美しい双子兄妹。同性の恋人殺しの冤罪で強制入院させられた女性画家。役者に恋焦がれて狂った少女。それぞれが触媒になってタニス・リーらしい退廃と幻想が生み出されていくのに圧倒させられた。パラディスシリーズとしては珍しく優しさに満ちたラストが胸に迫る。

  • Masa

    読了。初タニス・リー。気持ち悪かった。「ダーク・ファンタジーの女王」は伊達じゃありませんでした。狂ってました。読んでるこちらまで狂うんじゃないかと思いました。この独特の世界観は好きです。ぼくはこの世界に音を感じませんでした。何かが割れたりしても、その描写が脳内であるだけで、割れる音がしないのです。叫び声の描写も誰かがそこで叫んでいるというのはわかるのですが、声が聞こえない。自分でどうやってそれを認識しているのかは謎です。他シリーズも読んでみたいのですが、恐いなぁ。

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