タデウシュ・パンキェヴィチ

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クラクフ・ゲットーの薬局

タデウシュ・パンキェヴィチ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784272510184
ISBN 10 : 4272510185
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ゲットーで何が起き誰がどう生きたかを記録

1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。

[目次]

初版まえがき
第二版まえがき

第一章
ゲットーの設置と編成―新しい生活―新しい知人たち

第二章
比較的平穏だった日々―最初の移送行動―ドイツの秘密諜報機関員―九四二年六月二日から四日にかけての移送行動


第三章
陸軍中尉ブスコ―一九四二年六月八日の移送行動―ゲットーの縮小―困難な生活環境―一九四二年十月二十八日の移送行動―迫害された人々の様子

第四章
プワシュフ収容所―ゲットー域の再縮小―プワシュフでの刑執行―移送者の確かな消息―ゲットーAとB―クラクフ以外から入ったゲットー住民―薬局閉店の試み―規則の厳罰化―児童施設の設置

第五章
さらなるプワシュフ収容所への移送―一九四三年三月十三日および十四日のゲットー撤収行動―心理的謎―病人および子どもたちの殺害―悪夢の光景

第六章
死者の町―ゲットーの「清掃」―ゲットーの死刑執行人―ユダヤ人警官の運命―一九四三年十二月

第三版あとがき  チェスワフ・ブジョザ 
訳者あとがき 
登場人物一覧 

【著者紹介】
タデウシュ・パンキェヴィチ : 1908年サンボル(1919‐1939年ポーランド領、1939‐1945年ソ連領、戦後はウクライナ領)の薬剤師一家に生まれる。1907年に父がクラクフのポドグジェ地区に「鷲」薬局を開店。ヤギェウォ大学薬学部を卒業し薬学修士を取得後、1933年父から引き継いで薬局店主となる。1941年3月のクラクフゲットー設置から撤収までの2年半、ゲットー域にあった「鷲」薬局に残り、ゲットー外から通う3人の女性薬剤師とともにユダヤ人を支援する。親衛隊、憲兵、ゲシュタポの犯罪の目撃者として戦後、西ドイツの法廷で証言した。1993年死去

田村和子 : ポーランド児童文学翻訳家。1944年、札幌市生まれ。1979‐1980年、家族とポーランドのクラクフ市に滞在。1993‐1994年、クラクフのヤギェウォ大学に語学留学。東京外国語大学研究生を経てクラクフの教育大学で児童文学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アーちゃん

    クラクフで”鷲”薬局を営むポーランド人の著者が1941年から43年までユダヤ人ゲットー設置後も退去せず営業を続け、ナチス親衛隊やゲシュタポのユダヤ人に対する残虐行為やユダヤ人への支援の記録者として2人のポーランド従業員女性たちと過ごした2年半の回想録。たまたま図書館の書棚で見つけた本書はページ数こそ少ないけれど、実際にゲットーで暮らし(昼夜を問わずの営業だったため)ナチスの行為を目の当たりにした貴重な記録は凄まじく地図や後述の”主要人名”を何度も見返しながら読了した。初の邦訳ノンフィクション、良作。

  • ファルコファン

    1941年3月から2年半クラクフ・ゲットーにいた唯一のポーランド薬局店主の回想録。ユダヤ人は強制移送、絶滅収容所送りを避けるために様々な努力をする。店主をはじめ少数だがユダヤ人を助けようとした人々もいた。しかし助かった人はほとんどいない。この本には多くの人名か記録され墓碑銘のようだ。居住区を徐々に狭め、移動させ、絶滅させる。ナチスドイツがクラクフ・ゲットーでしたことは、2023年からガザでイスラエルが行っているとこと全く同じだ。高齢者や子ども、病気や障害で働けない人が殺され、働ける人も最後は殺された。

  • さわな

    ユダヤ人居住区(クラクフ・ゲットー)内で薬局を続けたポーランド人の手記。 ゲットー内でそんな悲劇的な出来事が! という感想を抱くべきなのだけど。 ゲットー内の皆に好かれてました的な一文からどうにも著者に胡散臭さを感じるというか。 薬を買えない、薬局に縁のない貧乏人は皆のうちに入っているのだろうか? 戦後、誰それの家に◯ヶ月お邪魔したみたいなことを書いてるけどたかってるのでは? とか邪推してしまってすんなり内容が入ってこない。 友人知人(恐らく読者に向けても)その場にいなかったからわからないんだ! と→

  • earlgrey0903

    映画「シンドラーのリスト」の町クラクフのゲットーで不屈に薬局を営業し続けたポーランド人の回想録です。 本国では1947年に出版された本書が時代と国を越えて2024年に日本で出版されたことに作品の強さ、人類の希望を感じます。 文章はとても読みやすく、淡々かつクリアに地獄と救済の記録が詰まっています。 悪夢を越える殺戮劇場、狡猾な人間模様が読んでいてリアルに浮かび上がる程に”人物””事件”の描写が見事です。 力作!是非広く長く読まれて欲しい!

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