セシリア・ワトソン

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セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点

セシリア・ワトソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865283839
ISBN 10 : 4865283838
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
188p;19

内容詳細

小さなトラブルメーカーが巻き起こす波乱万丈の文化史。

目次 : はじめに 言葉のルールをめぐる愛憎/ 1章 音楽を奏でるように―セミコロンの誕生/ 2章 科学的規則を目指して―英文法戦争/ 3章 ファッションアイテムからトラブルメーカーへ/ 4章 ゆるい条文と自制心―句読点ひとつでボストン中が大混乱/ 5章 解釈に伴う偏見と慈悲/ 6章 ルールを岩に刻み込む―現代の試み/ 7章 セミコロンの達人たち/ 8章 切なる訴え、単なる気取り―セミコロンを使うのはひけらかし?/ おわりに ルール違反?

【著者紹介】
セシリア・ワトソン : 現在、バード大学の訪問研究員。セントジョンズ・カレッジでリベラルアーツ学士、シカゴ大学にて哲学修士、科学概念・科学史博士。以前はアメリカ人文系学会協議会(ACLS)の特別研究員としてイェール大学人文学科・哲学科に所属したほか、マックス・プランク科学史研究所の研究員や、ベルリンの芸術センター「世界文化の家」(Haus der Kulturen der Welt)で科学コンサルタントの経験もある

萩澤大輝 : 1992年生まれ。神戸市外国語大学大学院博士課程を単位取得満期退学し、現在は近畿大学経営学部特任講師。専門は認知言語学、語形成

倉林秀男 : 1976年生まれ。杏林大学外国語学部教授。博士(英語学)。専門は英語学、文体論。日本文体論学会代表理事(2018年〜2020年)、会長(2020年〜)、日本ヘミングウェイ協会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    【ささやかな記号だけれど、そのいたずらっぽいインクの滴には壮大な思いが凝縮されている。セミコロンの生い立ちは、句読点だけでなく言語とその規則一般についての物語でもある】英文法の世界で長く論争を巻き起こしてきた記号;英文法家たちの仁義なき論争や、校正者に句読点の使い方を指摘され激怒したマーク・トウェインなど、句読点をめぐる文化史を紹介。<句読点は文の論理構造を明示するだけでなく、それを超えた意味合いを生み出すこともできる。すぐれた句読点には音楽を奏でたり、絵を描いたり、感情を喚起したりする力があるのだ>。⇒

  • hnzwd さん

    英語の文だと色々な記号が使われてるなあ、とは思ってましたが、その文法や意味ってほとんど理解してませんでした。本書は";(セミコロン)"の使われ方を例文にあげながら、どういう意味で/効果を狙って使われてきたのか、ルールはあるのか、というところを語る一冊。文意に曖昧さを持たせる、とかスピード感を調整したい、ってあたりはなんとなく。日本語訳も素晴らしく翻訳者の仕事を感じられます。原文で味わえるくらいは英語力あってもいいなあ。。

  • ねむ さん

    セミコロンのたどった歴史がメインテーマであって、セミコロンの使い方を教えてくれる本ではない。その点、私は勘違いして読み始めてしまったため、面白かったのは「セミコロンの達人たち」の章くらい。この章では、作家たちによるこだわりのセミコロン使用法を原文つきで説明してくれるので、わかりやすかった。文法などの規則を絶対視することが、それを知らない・学べる環境にない人を一方的に排除することになる危険性については考えさせられた。全体に真面目な語り口にジョークが挟まり、テンションが一定せず少々読みづらかったのが残念。

  • かもすぱ さん

    セミコロンが引き起こすいろいろについての本。そもそもセミコロンは日本語の文中で使ったことがないし、邦訳される際に隠される存在でもある。コロンやピリオド、コンマとの違いもはっきりわかっていなかった。でも英語話者でも大体そんな認識らしい。この本ではセミコロンが生み出される場面から、セミコロンが巻き起こす文法騒動・条文騒動、セミコロンが生み出した名文などを紹介し、最後にセミコロンを使える人間とは何者なのかを問う。なかなか壮大な着地点になったと思う。句読点・役物の文法は面白いけどやっぱりセンスとか好みなんだな。

  • belier さん

    これまでセミコロンは使ったことないと思う。そんな人間はこの本を読んでも、使えるようにはならない。だが使い方を間違うと、重大な結果をもたらすことがあるのは理解した。著者は教養がありすぎていて、訳注がないとわからないジョークが多い。この人は私見として、ルールの押し売りにも、セミコロン嫌悪者にも組しないと述べているが、セミコロンの達人たちの文章を熱心に紹介しており、実はセミコロン愛は強いのではないかと思う。達人のうち、メルヴィルとヘンリー・ジェイムズの文章はひどく難解。だが著者による解説はどれも面白かった。

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現在、バード大学の訪問研究員。セントジョンズ・カレッジでリベラルアーツ学士、シカゴ大学にて哲学修士、科学概念・科学史博士。以前はアメリカ人文系学会協議会(ACLS)の特別研究員としてイェール大学人文学科・哲学科に所属したほか、マックス・プランク科学史研究所の研究員や、ベルリンの芸術センター「世界文化

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