EPICソニーとその時代[集英社新書]

スージー鈴木

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211894
ISBN 10 : 4087211894
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
275p;18

内容詳細

「80年代」と書いて、「EPICソニー」と読む――。
先進的な音楽性により80年代の音楽シーンを席捲したレコード会社「EPICソニー」。
レーベルの個性が見えにくい日本の音楽業界の中で、なぜEPICだけがひと際異彩を放つレーベルとして君臨できたのか?
そして、なぜその煌めきは失われていったのか? 
佐野元春《SOMEDAY》、渡辺美里《My Revolution》、ドリカム《うれしはずかし朝帰り》など名曲の数々を分析する中でレーベルの特異性はもちろん、当時の音楽シーンや「80年代」の時代性が浮かび上がっていく。
佐野元春ロングインタビュー収録。

◆目次◆
第1章 EPICソニーの「音楽」
1.SOMEDAY〜いつか、EPICソニーが(1979〜1984)/2.My Revolution〜EPICソニーが起こした革命(1985〜1987)/3.笑顔の行方〜EPICソニーの向かう先(1988〜1990)
第2章 EPICソニーの「時代」
1.EPICソニーの「歴史」/2.EPICソニーの「意味」
第3章 EPICソニーの「人」
1.小坂洋二インタビュー/2.佐野元春インタビュー

◆著者略歴◆
スージー鈴木(すーじー・すずき)
1966年大阪府東大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ラジオDJ、音楽評論家、野球文化評論家、小説家。
音楽評論の領域は邦楽を中心に昭和歌謡から最新ヒット曲まで幅広い。
著書に『平成Jポップと令和歌謡』(彩流社)、『恋するラジオ』(ブックマン社)、『80年代音楽解体新書』(彩流社)、『イントロの法則80's −沢田研二から大滝詠一まで』(文藝春秋)、『サザンオールスターズ 1978-1985』(新潮新書)、『1984年の歌謡曲』(イースト新書)など多数。

【著者紹介】
スージー鈴木 : 1966年大阪府東大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ラジオDJ、音楽評論家、野球文化評論家、小説家。音楽評論の領域は邦楽を中心に昭和歌謡から最新ヒット曲まで幅広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ポップノア♪@読書停滞中 さん

    佐野元春、TM NETWORK、渡辺美里、大江千里、岡村靖幸、遊佐未森… 。私が学生時代に聴いていたアーティストのほとんどはエピック所属でした。著者曰く、「歌謡曲とニューミュージックとロックのど真ん中。その最たる曲が『My Revolution 』。そして、後のJポップにも多大な影響を与えた」とのこと。CBSソニーから枝分かれし、アーティスト指向とPVに力を入れた独自戦略は、音楽が最大娯楽だった当時の若者を虜にしました。敏腕プロデューサー⋅小坂洋二氏へのインタビューは超貴重。お人柄が知れて嬉しい限りです。

  • 更紗蝦 さん

    私にとってEPICソニーといえば、遊佐未森・詩人の血・BAD MESSIAH・エレファントカシマシ・CHARAあたりなのに、著者の好みは佐野元春・大沢誉志幸・岡村靖幸あたりなので、予想とはだいぶ違う内容だったのですが、「バブル=青春の良き思い出」という世代の人にとってEPICソニーはどういうイメージなのかがロスジェネ世代の私にもよく分かるという点においては、読む価値がありました。…とはいえ、エレカシの扱いが「BO GUMBOSのついで」という感じだったり、CHARAを完全無視するのは、さすがにどうかと…。

  • hanchyan@深読みしてなんぼ さん

    BSの「カセットテープミュージック」好きなともだちが押しつ……貸してくれた本。「『80年代』と書いて、'80年代音楽シーンに異彩を放ったレーベルの研究・所属アーティストの楽曲の解題本だが、当時の習俗・風俗あれこれに手を拡げて「あーあったなー」的な時評もどきになることなく、あくまでも「EPICソニーの楽曲」から焦点をブラさないので読みやすい。なにより著者のこだわりが感じられる。初めて知ったトピックに感心したり膝を打ったり。佐野元春へのインタビューは読んでて背筋がのびる感じがした。なかなか面白かった。

  • あや さん

    80年代にロックの潮流を作ったEPICソニーを俯瞰的に描く。佐野元春ファンとしては佐野さんのインタビュー読みたさに買ったけれど小坂洋二さんと佐野さんの出会いのくだりはとても貴重であった。旧き佐野さんファンには「サムデイ」のサウンドがいかにして生まれたかというあたりがキモではなかろうか。

  • 五月雨みどり さん

    EPICソニーのアーティストでライブまで行くほどのファンになった人たちはいないけど(行くんだったらCBSソニーのほう),友達やレンタル屋で借りては聴いてた,時代に取り残されまいと。特に隆盛を誇った時代は自分の高校時代にまんま重なるので,あのころのキラキラした思い出(特に何か輝くような出来事があったわけではないし平凡な田舎の高校生だったのだけど,日常の瞬間瞬間が今思い返すとなぜか透き通った眩さに満ちている)に浸ってしまった週末。「EPIC25」っていうCDがあるんだよね,やっぱ買っちゃおうかな。

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人物・団体紹介

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スージー鈴木

音楽評論家、ラジオDJ、小説家。1966(昭和41)年大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、博報堂に入社。在職中より音楽評論家として活躍し、10冊を超える著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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