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戦争は女の顔をしていない

Svetlana Alexievich

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784903619101
ISBN 10 : 4903619109
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【2015年ノーベル文学賞受賞】

【著者紹介】
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ : 1948年、母の故郷ウクライナに生まれたのち父の故郷ベラルーシに移り住む。国立ベラルーシ大学ジャーナリズム学部を卒業後、地元の新聞社などではたらいたあとジャーナリストとして独立し、第一作の『戦争は女の顔をしていない』以来、一貫して人びとの心の声や小さな記憶を集めて伝えるドキュメンタリーを書きつづけている。現在はドイツ在住。毎年世界のすぐれたジャーナリストを対象におくられるユリシーズ賞の選考委員もつとめている

三浦みどり : ロシア語通訳・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    実際に戦争に行った女性たちの語り。自ら祖国のためにと志願して戦いにいったのだ。看護師や通信使などの場合もあるが、フロントでないとは言え、実際に戦闘に参加した彼女たち。戦後は、子供をおいて、家族を捨てて、男にまじって何をしていたのか…と蔑まれることが多く、つらい体験も多くが隠すしかなかった女性たち。それを丁寧にインタビューして、なるべく語りのままに著者はまとめている。しかし、やはり彼女たちは戦争をしに行ったのだと私は思ってしまう。行かない選択も、あったのではないかと。

  • ゆかーん

    第二次世界大戦下のソ連。この時代に従軍していた少女たちと、その母親の流した血や涙、心の叫びを記した一冊です。仲間を助けるために我が子を殺した母親、人を殺すことに何も思わなくなった少女。男性以上の苦しみを体験した女性達の、魂の叫びが60年以上たった今でも、リアルに伝わってきます。思い出したくなかった悲惨な過去を、このまま眠らせてはならない。その気持ちを胸に、体験者の心を、そして自分自身の気持ちを、奮い立たせながら書き上げた筆者。彼女達の体験が、同じ過ちを繰り返さないよう、私たちに静かに訴えかけています。

  • ルピナスさん

    時間切れで途中で返却。それでも何百人もの生存者の声を受け止められたと思う。独ソの激戦下、旧ソ連兵側にはスナイパー、パイロット、パルチザン等女性が様々な形で従軍していた。第二次世界大戦下で女性が銃後を守るというのはどの国も共通だと思っていたので、百万人近くの女性が戦場にいたという事実は衝撃だった。振り返って当時の様子を語る女性達の多くの苦しみは、戦禍の記憶生々しい中、その後の生活に溶け込むことにあったようだ。自分が当時ソ連の20歳前後の女性だったらどういう決断をしていただろう。とても苦しい読書体験だった。

  • がらくたどん

    自宅にあるのは再版された岩波版だが、このポートレートが散りばめられたカバーがもう一度見たくて。この群像社のカバーは、兵士Aではなく顔と名前のある一人一人が銃を撃ち銃に撃たれる戦争という「イベント」を強く想起させて何度見ても胸を抉る。

  • 鷺@みんさー

    なんと秀逸なタイトルだろう。一読、忘れ難い印象を残し、想像を掻き立てる。独ソ戦については通り一辺のデータ的なことしか知らず、想像以上に女性兵士がいたこと、そしてパルチザンや地下活動家として自分たちの村を守ろうと戦った女性たちも多くいたと知った。成る程、ソ連では勝利は栄光で、戦争は英雄なのだ。その悲惨さや卑怯さや苦しさは喧伝してはならないのだ。スターリンという存在の因果が、行間から滲み出る。ドイツ兵が来た村は裏切り者、捕虜になったらスパイ。祖国の為に命を懸けて戦った後は、シベリア送りや誹謗中傷が待っていた。

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