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Ma Vlast : Neumann / Leipzig Gewandhaus Orchestra

Smetana (1824-1884)

User Review :5.0
(9)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BC0300067
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
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Product Description

スメタナ『わが祖国』全曲
ノイマン&ゲヴァントハウス管による名演!


前任者コンヴィチュニーから受け継いだ重厚なサウンドを基軸に、骨太な演奏を聞かせていたゲヴァントハウス管弦楽団音楽監督時代(1964〜1968)のノイマンが残した録音はどれも見事なもので、マーラー5番、7番、9番やブルックナー1番などと共に、この『わが祖国』も素晴らしい演奏内容となっています。

【収録情報】
・スメタナ:連作交響詩『わが祖国』全曲

 (高い城、モルダウ、シャールカ、ボヘミアの森と草原より、ターボル、ブラニーク)

 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)

 録音時期:1967年
 録音方式:ステレオ(セッション)

【スメタナ:『わが祖国』】
第1曲『高い城(ヴィシェフラド)』
プラハの南、モルダウ河のほとりの崖の上に建つヴィシェフラド城は、10世紀後半に建設された中世ボヘミア王国の城で、そこではかつて伝説の吟遊詩人ルミールが、英雄や愛について歌っていました。 曲頭のハープの動機は、この吟遊詩人ルミールのハープを表したもので、以後、『わが祖国』全体を通じて変形使用されることとなり、この連作交響詩が、あたかも吟遊詩人によって歌われたボヘミアの物語であるといった様相を呈しています。

第2曲『モルダウ(ヴルタヴァ)』
『わが祖国』を代表する人気作で、単独で演奏される機会の非常に多い作品でもあります。内容的には、チェコの中央部を流れる大河モルダウとその周辺の景観を描写したもので、変化に富む水の流れと、民族舞曲や月夜の水の精、聖ヨハネの急流などが描かれており、最後には循環動機でもある『高い城』の主題をモルダウの主題にかぶせて輝かしく終わります。

第3曲『シャールカ』
恋人の裏切りから、なぜか全男性への復しゅうを誓ってしまった女傑シャールカ率いる女性の軍隊と、男性の軍隊との戦いを描いた作品で、同じ題材のヤナーチェクのオペラも有名です。シャールカ討伐に向かったツティラートが、色香と酒によって簡単に負かされてしまうといったストーリーが、スメタナの音楽では最後の勇猛果敢な音楽に象徴されるようにきわめてシリアスなものとして描かれています。

第4曲『ボヘミアの牧場と森から』
きらきらと輝く陽光を受けた緑の平原、収穫祭を思わせる農民たちの楽しげな踊り、森にそよぐ風や小鳥たちのさえずりがあるときは陽気に、あるときは淋しげに描かれる『モルダウ』に次ぐ人気作。

第5曲『ターボル』
免罪符販売を非難したことによってローマ法王から破門され、やがて虐殺されることになるチェコの宗教改革運動家、ヤン・フスの衣鉢を継いだ急進的グループ「ターボル派」を中心に巻き起こったフス戦争を描いた作品。スメタナはフス教徒たちの信条を民族主義の旗印として捉え、主題に彼らの賛美歌(コラール)を用いることで、チェコの歴史上、最大の民族的盛り上がりを見せた出来事を叙事詩的壮大さをもってダイナミックに描き上げています。

第6曲『ブラニーク』
前曲からつながっているこの作品は、ボヘミアのブラニーク山に眠る救国の騎士たちの伝説を描いており、主要主題には第5曲のターボルの主題が用いられて、チェコの危機を救う英雄の存在を強く印象付けます。
 実際の戦争では、十字軍のたび重なる侵攻を撃破しながらも、結局は内部分裂によって敗戦を迎えることになる彼らの戦いぶりを考えると、スメタナの描写は少々理想主義的美化が過ぎるようにも思えてきますが、この曲集が、吟遊詩人ルミールによって語られるチェコについての幻想的な物語である点、『ターボル』と異なり、フス教徒ではなく伝説上の存在である騎士たちに戦いがシフトしている点を考慮すれば、スメタナの設定は当を得たものと言えるのではないでしょうか。

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Comprehensive Evaluation

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 随分前に購入。前に聴いた時は皆さんのレ...

投稿日:2013/06/20 (木)

 随分前に購入。前に聴いた時は皆さんのレビュー程ではないと思ったが、装置を代えて最近聴き直したところ、改めて演奏の素晴らしさに満足した。日本でLP発売当初レコードアカデミー賞を受賞していたと記憶している。ノイマンも後のチェコPOのものより出来が良いのでは。清新の覇気があり、訴える力が強い。またこの当時のゲヴァントハスが惚れぼれするような演奏をしており、チェコPOより実力が上だと思う。ベルリンクラシックの録音がこの演奏を引き立てている。但しベーシック版の音は不明。この曲を聴くならアンチェルの正規とライブのものに並んでこれを強く推す。

マッキントッシュ さん | 愛知県 | 不明

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遊悠音詩人さんのコメントに賛同。確かに最...

投稿日:2011/04/13 (水)

遊悠音詩人さんのコメントに賛同。確かに最強奏で少々音割れはありますが、1968年の録音とは思えない高音質です。演奏も、ゲヴァントハウスと思しきホールの残響が長めであるにもかかわらず、これだけ速いテンポで押していけるのはさすがで、まさにライブ以上にライブ的ですね。ただ、一番驚いたのは、モルダウにおける透明感と緻密さ。下手な指揮者や楽団だと、高音が低音をかき消し、金管と打楽器が弦と木管をかき消すという表面的な演奏になりがちかと思いますが、ノイマンは手兵のオケを見事にコントロールしており、中低音域の響きも美しく、室内楽を大迫力のサウンドで聴いているかのようです。ちょっとした川の濁りや吹き抜ける風、陽光を受けて光り輝く清冽な水面、夜霧など、高画質の大画面を見ているかのようでもあり、聖ヨハネの急流の場面は、岩に当たって流れを変える水の激しいしぶき、舟人の恐怖感や、そこで亡くなった人の呻き声まで聞こえるかのようにリアルで、母なる大河とそこに生きる人々の喜びや悲しみが凝縮された名演だと思います。そして、最後はターボルでの静と動の鮮やかな対比から、ブラニークでの凄烈な盛り上がりへ…。チェコ・フィル盤は持っていませんが、安さもあってこれだけで大満足の1枚です。

のろま さん | 東京都 | 不明

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@Vysehrad 15:39, ADie Moldau 12:47, ...

投稿日:2011/03/24 (木)

@Vysehrad 15:39, ADie Moldau 12:47, BSarka 09:55, CAus Boehmens Hain und Flur 13:03, DTabor 13:41, EBlanik 14:44

Gewitter さん | 不明 | 不明

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