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De Hemel : Riccardo Chailly / Royal Concertgebouw Orchestra

Schat, Peter (1935-)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BRL97006
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ニュージーランドの絶景にインスパイアされたオーケストラ作品

ペーター・スハット:「デ・ヘーメル(天)」(12の交響的変奏曲) Op.37
リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団


オランダの作曲家、ペーター・スハット(1935-2003)が1989年から1990年7月にかけて作曲したオーケストラ作品。スハットは若い頃には前衛を好んでいた時期もあったものの、当初から安易な前衛は音符の官僚主義やマニエリスム、意味不明な状態に陥りやすいという見方も表明していました。この作品が書かれた頃には「クロマティック調性」という概念に基づく「トーン・クロック」理論を提唱しており、ここでも非常に多様な響きを追及しています。
  「デ・ヘーメル(天)」作曲のきっかけとなったのは、1989年10月にスハットがニュージーランドのオヒワ海岸を訪れた際、海、砂浜、太陽と昼、月と夜、そして天空の光景に圧倒され陶酔したことでした。
  スハットは「早朝から午後、夕焼けと夜、そして新たな日の出に至るまで、太陽、月、風、雲という空の動きに触発されて」作曲し、すでに「海(ドビュッシー)」と「大地の歌(マーラー)」が存在しているので、次は「天」の番だと思ったとも述べています。
  12の交響的変奏曲と書かれていますが、通常の主題とその変奏というスタイルではなく、冒頭の主要動機群の音階的要素と和声的要素が変容するというもので、スハット自身は「主題を探す変奏曲集」であるとしています。
  音源はリッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏をライヴ収録したもので、音質は優秀。オランダのNMクラシックス・レーベルのライセンス発売です。
  ブックレット(英語&オランダ語・12ページ)には、音楽学者でジャーナリストのミハエル・ファン・エーケレンによる英語での解説と、音楽家のエーリク・フォールマンスによるオランダ語の解説が掲載。


Brilliant ClassicsPiano ClassicsBerlin ClassicsNeue Meister
 作曲者情報

ペーター・スハット (1935-2003)
 1935年〜 ユトレヒト

1935年
◆6月5日、オランダ王国(ネーデルラント王国)、ユトレヒトに誕生。両親は1932年に結婚したプロテスタントの夫婦で、父はパン職人の親方。
1940年
◆5月10日、ドイツ軍がオランダに侵攻。1週間の戦いで、ドイツ軍死者2,120人、ドイツ軍行方不明者約700人、オランダ軍死者2,332人、オランダ民間人死者約2,000人。ユトレヒトも爆撃され、幼いスハットは衝撃を受けます。

 1940年〜 小中高一貫校

1940年
◆ユトレヒトのマリバーンの学校に入学。プロテスタント系の小中高一貫校(男女共学)。
1952年
◆ユトレヒトのマリバーンの学校を卒業。在学中に英語、ドイツ語、フランス語を習得。

 1952年〜 ユトレヒト音楽院

1952年
◆ユトレヒト音楽院に入学。ヤープ・カレンバッハ(1904-1975)に作曲とピアノを師事。
1954年
◆「オルガンのためのパッサカリアとフーガ」をユトレヒトのドム教会(元はカトリックの大聖堂で塔高112m。長崎県ハウステンボスにある高さ105mのドムトールンのモデル)で初演。
◆作曲家ケース・ファン・バーレン(1906-1970)がユトレヒト音楽院の院長に就任。スハットの「2台ピアノのためのソナタ」を聴いて気に入り、最初の弟子にしてくれます。
1956年
◆「ピアノのためのヴァリエーションズ」作曲。

 1957年〜 兵役

1957年
◆兵役義務により徴兵。

1958年
◆七重奏曲がガウデアムス国際音楽週間で初演。
◆兵役終了。
 1958年〜 ハーグ王立音楽院

1958年
◆ケース・ファン・バーレンがハーグ王立音楽院の院長に就任したため、スハットも転学。
◆ダルムシュタット音楽祭でブーレーズと交流。
1959年
◆ケース・ファン・バーレンによる対位法や和声、十二音技法の指導が終了。

 1959年〜 海外修行

1959年
◆ロンドンでハンガリー生まれのイギリスの作曲家、マティアス・サイバー(1935年まではマーチャーシュ・ギョルギ・シェイベル)(1905-1960)に師事。
◆「碑文」、「モザイク」、「クリプトガメン」作曲。

1960年
◆バーゼルでブーレーズが開催するマスタークラスに参加。スハットはバーゼル近郊の村に移住し1962年まで滞在。
◆「インプロヴィゼーションとシンフォニーズ」作曲。
◆合唱曲「ザ・フォール」作曲。

1961年
◆バーゼルでブーレーズが開催するマスタークラスに参加。
◆室内楽「シニャーレメント」作曲。

 1962年〜 アムステルダム

1962年
◆アムステルダムに帰還。

1966年
◆オペラ「ラビリント」、オランダ音楽祭でマデルナの指揮により初演。
◆女優のマリーナ・アリーダ・スハーパース(1938-1981)と同棲開始。
◆室内楽「感電に関する最初のエッセイ」作曲。

1967年
◆16の管楽器のための「時計回りと反時計回り」作曲。

1969年
◆2月、アムステルダムに電子音楽スタジオを設立。
◆合作オペラ「再構築」。スハットのほか、ルイス・アンドリーセン、ラインベルト・デ・レーウ、ミーシャ・メンゲルベルク、ヤン・ファン・フライメンが共同で作曲。モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」に想を得て、ラテン・アメリカを搾取するアメリカを批判すべく11メートルのチェ・ゲバラ像まで登場する奇妙な作品。批評は好意的でしたが、カラヤンは途中で帰っていました。
◆ブリュッヘンらのリコーダーのための「ヒポテマ」作曲。

1970年
◆マリーナがスハットとの子、セバスチャンを出産。
◆「テーマ」作曲。

1972年
◆「あなたへ」作曲。

1973年
◆合唱曲「第5の季節」作曲。

 1974年〜 ハーグ王立音楽院

1974年
◆ハーグ王立音楽院で作曲を指導。
◆「カント・ジェネラル」作曲。

1977年
◆オペラ「フーディーニ」作曲。アメリカ旅行で着想された有名な奇術師のオペラ。

1978年
◆交響曲第1番作曲。

1980年
◆オペラ「猿、骸骨幽霊を倒す」作曲。西遊記の孫悟空と三蔵法師と白骨夫人の話。

1981年
◆家族で出かけたギリシャの渓谷でマリーナが転落死。43歳。

1983年
◆ハーグ王立音楽院での作曲指導を終了。

 1983年〜 フリーランス

1983年
◆交響曲第2番作曲。第1楽章は1981年のマリーナの悲劇的な死を反映。

1989年
◆オペラ「シンポジオン」完成(1982年着手)。
◆ニュージーランドのオヒワ海岸に滞在。
1990年
◆「デ・ヘーメル(天)」完成(1989年着手)。

1995年
◆「インドネシア・レクイエム」。

1998年
◆交響曲第3番「ガムラン交響曲」作曲開始(2003年完成)。

2003年
◆2月3日。アムステルダムで癌により死去。67歳。


 演奏者情報

リッカルド・シャイー (指揮)

 トラックリスト (収録作品と演奏者)

CD 44'03
ペーター・スハット 1935-2003
「天」(12の交響的変奏曲) Op.37 (1989-1990)
1. 第1変奏 アレグロ・モデラート  1'39
2. 第2変奏 アレグレット  4'02
3. 第3変奏 レント・トランクイロ  2'29
4. 第4変奏 ピウ・モッソ  3'11
5. 第5変奏 ピウ・ラルゴ  4'15
6. 第6変奏 アダージョ、モルト・トランクイロ  2'39
7. 第7変奏 アレグロ・エネルジコ  2'03
8. 第8変奏 ピウ・ヴィーヴォ  3'01
9. 第9変奏 アダージョ - モデラート  4'45
10. 第10変奏 アレグロ  4'21
11. 第11変奏 アダージョ・モルト  5'29
12. 第12変奏 レント - ピウ・アレグロ​- プレスト ​6'04
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)
録音:1992年4月2〜3日、オランダ、アムステルダム、コンセルトヘボウ、大ホール(ライヴ)
 Track list

Peter Schat 1935-2003
The Heavens
Twelve Symphonic Variations Op.37 (1989-1990)
1. I. Allegro moderato  1'39
2. II. Allegretto  4'02
3. III. Lento tranquillo  2'29
4. IV. Piu mosso  3'11
5. V. Piu largo  4'15
6. VI. Adagio, molto tranquillo  2'39
7. VII. Allegro energico  2'03
8. VIII. Piu vivo  3'01
9. IX. Adagio - moderato  4'45
10. X. Allegro  4'21
11. XI. Adagio molto  5'29
12. XII. Lento - piu allegro - piu presto  6'04

The Royal Concertgebouw Orchestra
Riccardo Chailly conductor
Live recording: 2-3 April 1992, Concertgebouw, Amsterdam, The Netherlands



 商品説明詳細ページ一覧

【複数作曲家】
女性作曲家たち
Piano Classics スラヴ・エディション
Piano Classics フレンチ・エディション
Piano Classics アメリカ・エディション
オランダのピアノ協奏曲集
オランダのチェロ協奏曲集
イタリアのヴァイオリン・ソナタ集
イタリアのチェロ・ソナタ集
ファゴットとピアノのためのロマン派音楽

【バロック作曲家(生年順)】
バード (c.1540-1623)
スウェーリンク (1562-1621)
モンテヴェルディ (1567-1643)
ファゾーロ (c.1598-c.1664)
カッツァーティ (1616-1678)
レグレンツィ (1626-1690)
ルイ・クープラン (1626-1661)
クープラン一族
ブクステフーデ (1637-1707)
マッツァフェッラータ (c.1640–1681)
ムルシア (1673-1739)
グリューネヴァルト (1673-1739)
ダンドリュー (1682-1738)
J.S.バッハ (1685-1750)
B.マルチェッロ (1686-1739)
スタンリー (1713-1786)
ヨハン・エルンスト・バッハ (1722-1777)

【古典派&ロマン派作曲家(生年順)】
ハイドン (1732-1809)
ミスリヴェチェク (1737-1781) (モーツァルトへの影響大)
ボッケリーニ (1743-1805)
モンジュルー (1764-1836) (ピアノ系)
ベートーヴェン (1770-1827)
クラーマー (1771-1858)
ジャダン (1776-1800) (ピアノ系)
リース (1784-1838)
ブルックナー (1824-1896)
マルトゥッチ (1856-1909)
マーラー (1860-1911)
トゥルヌミール (1870-1939)
ルクー (1870-1894)
レーガー (1873-1916)
ラフマニノフ (1873-1943)

【近現代作曲家(生年順)】
レーバイ (1880-1953) (ギター系)
マルティヌー (1890-1959)
ミゴ (1891-1976) (ギター系も)
サントルソラ (1904-1994) (ギター系も)
ショスタコーヴィチ (1906-1975)
ラングレー (1907-1991) (オルガン系)
アンダーソン (1908-1975)
デュアルテ (1919-2004) (ギター系)
プレスティ (1924-1967) (ギター系)
テオドラキス (1925-2021)
ヘンツェ (1926-2012)
スハット (1935-2003)
坂本龍一 (1952-2023)
【オーケストラ】
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

【指揮者(ドイツ・オーストリア)】
アーベントロート
エッシェンバッハ
カラヤン
クナッパーツブッシュ (ウィーン・フィルベルリン・フィルミュンヘン・フィル国立歌劇場管レジェンダリー)
クラウス
クリップス
クレンペラー (VOX&ライヴザルツブルク・ライヴVENIASボックス
サヴァリッシュ
シューリヒト
スイトナー (ドヴォルザークレジェンダリー)
フリート
フルトヴェングラー
ヘルビヒ (ショスタコーヴィチマーラーブラームス)
ベーム
メルツェンドルファー
ヤノフスキー
ライトナー
ラインスドルフ
レーグナー (ブルックナーマーラーヨーロッパドイツ)
ロスバウト
【指揮者(ロシア・ソ連)】
アーロノヴィチ
ガウク
クーセヴィツキー
ゴロワノフ
ペトレンコ
マルケヴィチ
【指揮者(アメリカ)】
クーチャー(クチャル)
スラトキン(父)
ドラゴン
バーンスタイン
フェネル
【指揮者(オランダ)】
オッテルロー
クイケン
フォンク
ベイヌム
メンゲルベルク
【指揮者(フランス)】
パレー
モントゥー
【指揮者(ハンガリー)】
セル
ドラティ
【指揮者(スペイン)】
アルヘンタ
【指揮者(スイス)】
アンセルメ
【指揮者(ポーランド)】
クレツキ
【指揮者(チェコ)】
ターリヒ
【指揮者(ルーマニア)】
チェリビダッケ
【指揮者(イタリア)】
トスカニーニ
【指揮者(イギリス)】
バルビローリ
【指揮者(ギリシャ)】
ミトロプーロス
【指揮者(日本)】
小澤征爾
【鍵盤楽器奏者(楽器別・生国別)】

【ピアノ(ロシア・ソ連)】
ヴェデルニコフ
グリンベルク
ソフロニツキー
タマルキナ
ニコラーエワ
ネイガウス父子
フェインベルク
フリエール
モイセイヴィチ
ユージナ
【ピアノ(フランス)】
ウーセ
カサドシュ
ティッサン=ヴァランタン
ハスキル
ロン
【ピアノ(ドイツ・オーストリア)】
キルシュネライト
シュナーベル
デムス
ナイ
レーゼル (ブラームスベートーヴェン)
【ピアノ(イタリア)】
フィオレンティーノ
【ピアノ(ハンガリー)】
ファルナディ
【ピアノ(南米)】
タリアフェロ
ノヴァエス
【チェンバロ】
ヴァレンティ
カークパトリック
ランドフスカ
【弦楽器奏者(楽器別・五十音順)】

【ヴァイオリン】
オイストラフ
コーガン
スポールディング
バルヒェット
フランチェスカッティ
ヘムシング
リッチ
レビン
【チェロ】
カサド
シュタルケル
デュ・プレ
トルトゥリエ
ヤニグロ
ロストロポーヴィチ
【管楽器奏者】

【クラリネット】
マンツ

【ファゴット】
デルヴォー(ダルティガロング)
【オーボエ】
モワネ
【歌手】
ド・ビーク (メゾソプラノ)
【室内アンサンブル(編成別・五十音順)】

【三重奏団】
パスキエ・トリオ
【ピアノ四重奏団】
フォーレ四重奏団
【弦楽四重奏団】
グリラー弦楽四重奏団
シェッファー四重奏団
シュナイダー四重奏団
ズスケ四重奏団
パスカル弦楽四重奏団
ハリウッド弦楽四重奏団
バルヒェット四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団
フランスの伝説の弦楽四重奏団
レナー弦楽四重奏団
【楽器】
アルザスのジルバーマン・オルガン

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