スティーヴン・ミルハウザー

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スティーヴン・ミルハウザー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560097793
ISBN 10 : 4560097798
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

魔法の鏡磨きが男と恋人の心にもたらす光と影を描く「ミラクル・ポリッシュ」。町に謎の自殺願望が流行した半年を記録する「私たちの町で生じた最近の混乱に関する報告」。一本の決定的本塁打がたどる驚異の軌跡を描く表題作など、多彩な奇想、緻密な筆で壮大かつ深遠な宇宙を描く8篇。著者自身による短篇小説論も収録(日本版のみ)。

【著者紹介】
スティーヴン・ミルハウザー : 1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。『私たち異者は』で2012年、優れた短篇集に与えられるThe Story Prizeを受賞。邦訳に『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)などがある

柴田元幸 : 翻訳家。アメリカ文学研究者。著書に、『生半可な學者』(白水Uブックス、講談社エッセイ賞受賞)、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)などがある。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    書店で気になり、図書館に予約して読みました。ピュリツァー賞作家、スティーヴン・ミルハウザー、初読です。本書は分厚い最新短編集の半分とのことです。オススメは、『私たちの町で生じた最近の混乱に関する報告』&『十三人の妻』です。 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b512638.html

  • 散文の詞

    短編には、それなりに落ちがついているものだと思いながら読み出したのだが、ことごとく裏切られた。 最初から、オチなんてありませんよって知ってて読むんだったとちょっと後悔した。 全体に盛り上がりに欠けるけど、内容よりも、手法というか、こういう書き方もあるのかとちょっと感心した。 8篇の短編の中で、最後に掲載されているのが「ホーム・ラン」。酒の席で誰かがしてたほら話って感じで、この順番は、翻訳者のユーモアか。

  • のっち♬

    2015年の短編集『Voices in the Night』より8篇。鏡がいつもと違う自分を映し出す『ミラクル・ポリッシュ』、認知症の母と対峙する『息子たちと母親たち』は奇妙な非現実感の中にリアルな願望が冷酷に表出される。『私たちの町で生じた』はあらゆる不快の排除が自殺願望を蔓延させる著者らしい形式とテーマ、力作『ガウダマ』への前振りとしても読める。『十三人の妻』はその人数にやや手を焼いていそう、『アルカディア』の捻りの方が余裕を感じる。表題作は短編にかける宇宙スケールの野心がダイレクトに反映されている。

  • しゅう

    この本は2015年にアメリカで刊行された『Voices in the Night』から8編を抜粋したものだ。全部を本にすると短編集としては馴染まない厚さとなるため、訳者が著者の了解を得て半分半分に分けて刊行したそうだ。それで、その内容はというと……、難解すぎてまったく理解できなかった。日本語に翻訳されてるんだけど、原書を読んでるのとおんなじ感覚。読解力のなさが悲しい。表題作だけは、野球が取り上げられているので(あと、すごく短い)、なんとか楽しめた。

  • Willie the Wildcat

    何気ない日常生活から心底に積みあがる願望や欲、あるいは疑問。天使と悪魔が囁く。前者からは『ミラクル・ポリッシュ』。物理的にも、現実に向き合う覚悟と意思表示。代償も必然性と解釈。後者からは『13人の妻』。一見、意識・無意識に併せ持つ我欲だが、その実、様々な関係性を暗示している気がする。”集大成”が13番目、虚像であり理想。一方、直訳だとDevilすぎて腹に落ちなかったのが、『息子たちと母たち』。二度読んだが断念。何故表題が複数形なのか?”安堵”が、どうにも闇としか思えない。自分の読解力のなさを嘆くばかり也。

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