スティーヴン・キング

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心霊電流 下 文春文庫

スティーヴン・キング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167918224
ISBN 10 : 4167918226
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
299p;16

内容詳細

ミュージシャンとなった僕は、元牧師の“電気治療”のおかげでヘロイン中毒を克服していた。だが後に、彼の治療を受けた一部の人々が後遺症に苦しんでいる実態を知る。僕は「ヒーリングをやめるべきだ」と進言するが、彼は“神秘なる電気”に執着して…。ジワジワと襲う恐怖、ホラーの帝王、面目躍如の巨編!

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    主人公と神を捨てた牧師の再開から物語は一気に動き始める。基本的に付かず離れずの関係なので、主人公の視点からだと牧師の目的がわからないがやっている事の不穏さはわかるので、どこか隔靴搔痒の感がありそれが嫌な居心地の悪さを感じさせるなあ。目的は某ホラー映画を思わせるが、向こうではそれがはっきりしなかったのに比して、流石の著者というかそれをはっきりと書ききるのは凄い。誰もが逃げ場が無いのもまた良し。献辞にあるように『パンの大神』を連想させたり、クトゥルー魔導書が出たりと、ホラーファンへのサービスもばっちりでした。

  • 眠る山猫屋 さん

    再会した牧師の変貌。何かがおかしい。ジェイミーの周囲に不穏な空気が漂い始める。3パーセントの悲劇。チャールズ元牧師の行う奇蹟の治癒の副作用は3%だが、運命のしがらみに縛られたジェイミーは、変わり果てたジェイコブの最後の試みに付き合ってしまう。可愛い姪が何かを察してしまう、あるいは若い恋人であり協力者だったブリーも距離をとり始める中、自身はチャールズの重力に抗えない。雷と雷鳴の場所で、かつての恋人アストリッドを絡め取られ異界への扉が開かれた。キングに期待する物語の重力は、この作品ではやや弱いものだが、

  • Porco さん

    結局キングユニバースというか『ダーク・タワー』や他作品に連なる怪異の話だった。ある意味では神話体型を組み立てたラヴクラフトにメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』を混ぜ込んだ、キングから先達へのリスペクト作として書いたとれなくはない。TRPGを進めていくうちにじわじわと物語の面白さに、ちょっと付けたされたエッセンスくらいになる程度にはホラー要素は少なく、煽り文の「正統派ホラー」という一言が正直なところ「良作だけどキング作品としては凡作」という感想の原因になってる気がしなくもない。

  • のじ さん

    牧師どのがどんどんうさん臭くなってくるけど、何を企んでいるのかがわからず、先が気になった。最後の方はクトゥルフ的な世界が出てきて、ちょっとついて行きにくいかなー、ってなった。上巻で、ホラー?って思ったけど、急にホラーにシフトした感が。パンの大神は昔読んだ気がするけど覚えていないなぁ。

  • ねむりウサギ さん

    じわじわと怖さが来る話。電流に魅せられたダニー牧師。死のその先。最終章に事の顛末が淡々と語られる感じがじわじわと怖さというか、余韻を残す。しかし本当にストーリーテラーだなあ。

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人物・団体紹介

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スティーヴン・キング

1947年、アメリカ、メイン州ポートランド生まれ。英語教師のかたわら小説の執筆をつづけ、1974年『キャリー』で作家デビュー。専業小説家となってベストセラーを連発し、「モダン・ホラー」の旗手となる。以来50冊以上の本を出版し、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞、エドガー賞、米国ナショナル・ブック

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