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21世紀の啓蒙 上 理性、科学、ヒューマニズム、進歩

Steven Pinker

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794224217
ISBN 10 : 4794224214
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

世界は決して、暗黒に向かってなどいない。

食糧事情から平和、人々の知能まで、多くの領域が啓蒙の理念と実践により改善されてきたことをデータで提示。
ポピュリズムと二極化の時代の今こそ、この事実を評価すべきと説く。


“世界は良くなり続けている。たとえ、いつもはそんなふうに思えないとしても。
スティーブン・ピンカーのように、大局的な視点から世界の姿を我々に見せてくれる
聡明な思想家がいてくれることを、私は嬉しく思う。
『21世紀の啓蒙』は、ピンカーの最高傑作であるのはもちろんのこと、
私の生涯の愛読書となる、新しい一冊だ。“
――ビル・ゲイツ


啓蒙主義の理念――理性、科学、ヒューマニズム、進歩――は、
今、かつてない大きな成功を収め、人類に繁栄をもたらしている。
多くの人は認識していないが、世界中から貧困も、飢餓も、戦争も、暴力も減り、
人々は健康・長寿になり、知能さえも向上して、安全な社会に生きている。
どれも人類が啓蒙主義の理念を実践してきた成果だ。
にもかかわらず、啓蒙主義の理念は、今、かつてないほど援護を必要としている。
右派も左派も悲観主義に陥って進歩を否定、科学の軽視が横行し、
理性的な意見より党派性を帯びた主張が声高に叫ばれている。
ポピュリズムと二極化、反知性主義の時代の今こそ、啓蒙主義の理念は、
新しく、現代の言葉で語り直される必要がある。
つまり、現代ならではの説得力を持った新しい言葉、「データ」「エビデンス」によって――。

知の巨人ピンカーが驚くべき明晰さで綴る、希望の書。


<内容より>

 序文

第一部 啓蒙主義とは何か
 第一章 啓蒙のモットー「知る勇気をもて」
 第二章 人間を理解する鍵「エントロピー」「進化」「情報」
 第三章 西洋を二分する反啓蒙主義

第二部 進歩
 第四章 世にはびこる進歩恐怖症
 第五章 寿命は大きく延びている
 第六章 健康の改善と医学の進歩
 第七章 人口が増えても食糧事情は改善
 第八章 富が増大し貧困は減少した
 第九章 不平等は本当の問題ではない
 第一〇章 環境問題は解決できる問題だ
 第一一章 世界はさらに平和になった
 第一二章 世界はいかにして安全になったか
 第一三章 テロリズムへの過剰反応
 第一四章 民主化を進歩といえる理由
 第一五章 偏見・差別の減少と平等の権利

 原 注


スティーブン・ピンカー (スティーブン ピンカー) (著/文)
スティーブン・ピンカー Steven Pinker
ハーバード大学心理学教授。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『良い文章とは(The Sense of Style)』(未邦訳)があり、最新の『21世紀の啓蒙』が10冊目になる。研究、教育ならびに著書で数々の受賞歴があり、2004年には米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に、2005年にはフォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」に選ばれた。米国科学アカデミー会員。『アメリカン・ヘリテージ英語辞典』の語法諮問委員会議長も務めている。

橘 明美 (タチバナ アケミ) (翻訳)
橘 明美(たちばな・あけみ)
英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒。訳書にドミトリ・チェルノフ+ディディエ・ソネット『大惨事と情報隠蔽』(草思社、共訳)、ジェイミー・A・デイヴィス『人体はこうしてつくられる』(紀伊國屋書店)、フランソワ・ヌーデルマン『ピアノを弾く哲学者』(太田出版)ほか。

坂田 雪子 (サカタ ユキコ) (翻訳)
坂田 雪子(さかた・ゆきこ)
英語・フランス語翻訳家。神戸市外国語大学卒。訳書にドミトリ・チェルノフ+ディディエ・ソネット『大惨事と情報隠蔽』(草思社、共訳)、ロバート・I・サットン『スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術』(SBクリエイティブ)、クリストフ・アンドレ『はじめてのマインドフルネス』(紀伊國屋書店)ほか。

【著者紹介】
スティーブン・ピンカー : ハーバード大学心理学教授。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。研究、教育ならびに著書で数々の受賞歴があり、2004年には米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に、2005年にはフォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」に選ばれた。米国科学アカデミー会員。『アメリカン・ヘリテージ英語辞典』の語法諮問委員会議長も務めている

橘明美 : 英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒

坂田雪子 : 英語・フランス語翻訳家。神戸市外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • absinthe

    啓蒙はその時代の新しい言葉で語りなおさねばならないという信念から、21世紀の言葉で語りなおした大著。膨大な資料を背景に人類の進歩の軌跡を紹介する。健康、福祉、医療の改善、事故防止の進歩。同氏の『暴力の人類史』では殺傷の減少を論じていたが、指を失うような事故の減少に関しても確実に進歩していた。国家による人権侵害も確実に減少している。近年のポピュリズムの台頭も人類の長いリベラルへのトレンドの中では小さな問題でしかないようだ。

  • えちぜんや よーた

    【第12章世界はいかにして安全になったか】東京高検・検事長のテンピン問題を見たあとになんとなく読むと次の文章が目に止まった。法曹の人に説教を垂れるほど勉強をしていないので引用にとどめる。解釈はご自由に→"(犯罪常習者にとって)厳罰は恐ろしいが、それもまた仕事につきもののリスクだととらえてしまう。そうなると厳罰による抑止効果はほとんどない。それよりも、罪を犯すとほぼ確実に罰を受けると考えることのほうが、たとえその罰がさほど厳しいものでなくても、日々の行動選択へより確実に影響を与えるだろう。"(P324)。

  • えちぜんや よーた

    【第4章はびこる進歩恐怖症】民放テレビ局でワイドショー作っている人、P103を読んで→"インテリ文化はネガティビティ・バイアスに対処することもできていない。対処するどころか、ネガティビティバイアスに便乗して得をしている。つまり誰もが警戒心を研ぎ澄ましているおかげで、実はこんな悪いことがあるんですよと眉をひそめて注意を促すインテリのために、新たな市場が生まれている始末だ。"

  • えちぜんや よーた

    【第2章 人間を理解する鍵】「ピンチをチャンスに」。と言っても最低限度の社会生活を維持するために最前線にいるエッセンシャルワーカーの人にとってそれどころではないだろう。だからこそ時間と金銭的に余裕があるバックエンドにいる人たちはこの本をいま読む必要があると思う。冒頭の言い伝えには確かに根拠があった。自然界はむしろ不安定な状態の方が物理の法則でデフォルトだった。また人類はサルだったころから不安定な状態を安定な状態に変化してきた。「新コロ」で息がつまるような毎日に一筋の光明を見いだせるかもしれない。

  • えちぜんや よーた

    【第1章啓蒙のモットー「知る勇気をもて」】「新コロ」は今までに人類が培った自然科学と社会科学に大きな挑戦を突きつけた。この感染症は過去何世紀にも渡って議論され、ときには血を流して獲得した自由の権利まで脅かしはじめている。今や昨日まで当然のことと思っていた「移動の自由」すら危うい。アフター・コロナの時代には「高度な民主主義 vs 高度な独裁主義」が待ち受けている。この感想を見た人は第1章を読むことで、「今までに起きたこと」と「これから起きること」の関係についてぜひ興味を持ってほしい。

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