Product Details
ISBN 10 : 450243731X
Content Description
失われた30年で「利益」は急増している。―問題は生産性にあるわけではなく、株式市場(制度)の逆機能にある。成熟経済社会が深化する日本では、個別企業の“株主”利益最大化は、費用カットの名の下で、他のステークホルダー“役員・従業員・事業(再投資)等”への分配を削り取る。その結果、国全体で生産される付加価値合計(GDP)は増加せず、持続可能な成長が阻害されている。旧来の資本主義モデルにおける利益最大化経営で「ヒト」への投資が犠牲となり、行き過ぎた株主還元により、成長の原資もままならない状態に陥っているのだ。この構造上の問題=アポリアを打破するために「新しい資本主義」はどうあるべきか。この問題に、長年オックスフォード大学で教鞭を執り、帰国後も岸田政権等に影響を与える筆者が真正面から答え、新しい会計(Account+ing)=DS経営モデルを提唱し、付加価値の適正分配による日本再興の実現を説く。
目次 : 第1章 「新しい資本主義」の意味:本書の目的と方法/ 第2章 「新しい資本主義」はなぜ「分配」に注目するのか/ 第3章 「分配」戦略の前提としての「成熟経済社会」とは/ 第4章 DS経営・経済モデル:「付加価値分配計算書」の活用/ 第5章 シミュレーション1 マクロ・経済社会へのインパクト/ 第6章 シミュレーション2 就活生―従業員・投資家・役員・事業の行動変化/ 第7章 DS経営の実践に向けて:関係者の役割・動向/ 終章 成熟経済社会のアカウンティング:次世代のウェルビーイングのために
【著者紹介】
スズキトモ : オックスフォード大学博士・元教授。早稲田大学教授/一般財団法人アライアンス・フォーラム財団公益資本主義研究部門エグゼクティブフェロー。公認会計士第3次試験合格。大手監査法人にて監査や上場準備を経て、LSE(London School of Economics and Political Sciense)にて「社会科学哲学(修士号)」、オックスフォード大学にて「会計・経済の哲学(博士号)」を取得。そのまま同大学主任教授(サステナビリティ・マネジメントと会計学)を務めた。在英20年後、特殊疾病手術のために渡日、早稲田大学にて復職。現在、成熟経済社会における市民のウェルビーイングと持続可能な発展についての研究を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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投稿日:2023/03/12 (日)
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あくぱ
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読了日:2024/04/19
tttrecord
読了日:2022/09/08
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