フィッツジェラルド10 傑作選 中公文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122074446
ISBN 10 : 4122074444
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
560p;16

内容詳細

この一冊で見渡す作品世界―。若くして洞察に富むデビュー期の輝き、早すぎる晩年の作ににじむ哀切。二十年でついえた作家としてのキャリアの中で、フィッツジェラルドが生み出した幾多の小説から、思い入れ深く訳してきた短篇を村上春樹が厳選。「エッセイ三部作」を加えたベスト十作を収録。

【著者紹介】
スコット・フィッツジェラルド : 1896年、ミネソタ州生まれ。プリンストン大学を中退し陸軍に入隊。除隊後の一九二〇年、処女長篇『楽園のこちら側』を出版、全米ベストセラーとなる。同年、ゼルダ・セイヤーと結婚。長篇『美しく呪われたもの』『グレート・ギャツビー』などが高く評価され、華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児となるが、世界恐慌、ゼルダの病などが生活に影を落とし始める。失意と困窮のうちにアルコールに溺れ、四〇年、心臓発作で死去

村上春樹 : 1949年、京都市生まれ。早稲田大学卒。79年『風の歌を聴け』で「群像」新人賞、85年『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Shun さん

    村上春樹さんが厳選し翻訳したフィッツジェラルドの短編集です。文庫サイズで読めるこの作家の作品は意外と少なく、作品を愛してやまない村上氏が厳選したというだけで本書の魅力は十分。日本でよく読まれている作品は長編小説の「グレート・ギャツビー」くらいだと思いますが、生涯で数多くの短編も遺している作家として今後もこのような文庫サイズで作品集が刊行されて欲しいものです。訳者による解説にてフィッツジェラルドが何のために短編を量産しその合間で書きたい長編を書いていたかなどが窺い知れ、作品がもっと身近に感じられました。

  • 春ドーナツ さん

    齢を重ねると、作品に対する接し方も変化するのだろうか。「リッチ・ボーイ(金持ちの青年)」をここまで集中して読んだ記憶はない。日々の気分のたまたまなのか、そこで描かれる人生の悲哀が心に沁みてならなかった。同様にエッセイ三部作の一つ「壊れる」は切々と読んだ。自分自身を投影していたのかも知れない。「クレイジー・サンデー」は全く記憶になくて、訳者あとがきで腑に落ちた。近年出版された「ある作家の夕刻」は、まだ1度しか読んでいないからだ。「冬の夢」なんて、まるおぼえだった。「カットグラスの鉢」の冒頭はひたすら懐かしい

  • ふみふみ さん

    今まで読んだフィッツジェラルドの短編集で翻訳に関してストレスを感じたことはないですし、村上訳が他と比べて特に素晴らしいという感もありません。では、なぜ本書を手に取ったかと言うと、エッセイが収録されているからですね。著者自身の人生の崩壊を語るという暗い話ですけど、どんだけエスプリに富んでんねんと。この味わい深さは匠です。

  • 23歳男性 さん

    どうして村上春樹はフィッツジェラルドばかり訳しているのかなと気になり手にとった。読み進める内、その魅力は的確な人間批評と描写の面白さにあるんじゃないかと思うようになった。例えば〈自分は度量の広い人物だと思い込んでいる人間の例に漏れず、彼は並外れて料簡の狭い男だった〉とか、シャッターが降りることを〈大きな鉄のマスクが降ろされ、それは今は亡き蛭間の栄光の、薄暗い墳墓としか見えなかった〉と表現したりする。

  • まさ☆( ^ω^ )♬ さん

    村上春樹氏の編訳ということで安心して読めるかつ、フィッツジェラルド入門としてはとても良いのではないかと思った。エッセイはあまり面白いと思わなかったが・・・短編はどれも面白く読めた。「風の中の家族」が一番好き。「氷の宮殿」「リッチ・ボーイ」「冬の夢」「メイデー」が特に印象に残った。他の作品も読んでいこう。

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