ジョージ・チャップマン

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ビュッシイ・ダンボア

ジョージ・チャップマン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861107771
ISBN 10 : 4861107776
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;20

内容詳細

ものごとの有様をきめるのは、道理ではなく運なのだ―十六世紀フランス・ヴァロア王朝末期、爛熟、頽廃、閉塞のアンリ三世の宮廷に実在した美貌の剣士、ビュッシイ・ダンボアの愛と死の悲劇に、宇宙における人間の地位とその運命の行方を問う。「美徳によって宮廷で出世したい」というビュッシイの高邁な志を裏切るモンシュリ伯爵夫人タミラとの密通。宮廷一の貞淑な月処女神と謳われる清らかな表情にふと蠱惑的な微笑を浮かべるタミラ。王弟の内奥にわだかまる王位簒奪の野望、妻タミラの背信に「嫉妬の溶鉱炉」を開け放つモンシュリ伯の狂気。敬虔な告解僧でありながら女衒でもある怪僧コモレット。理性と情熱の狂気、貞淑と淫蕩、忠誠と背信、高貴と卑俗。「自分の敵を自分の腕の中にひしと抱きしめている」近代人の矛盾心理の表出が、現代の不条理演劇を先取りする。シェイクスピアのライヴァル劇詩人の最高傑作。

目次 : 悲劇『ビュッシィ・ダンボア』/ ヒッチンの丘の家―チャップマンの生家を訪ねて/ G.チャップマンの『ビュッシイ・ダンボア』―緑陰から地下世界へ

【著者紹介】
川井万里子 : 1938年生。東京女子大学英文科卒、東京都立大学大学院英文科修士課程修了。現在、東京経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nightowl さん

    王弟に利用価値があるかもしれないと宮廷に誘われるも、血の気の荒さや強い野心故に切り捨てられる男の悲劇。正直、余りにもばたばたと展開してゆくため面白味を味わう前に終わってしまった。もっと成功過程や人間関係の激しさを見せなければ演劇としての力に欠ける。序文や解説がくど過ぎるのも難点。戯曲の面白さを伝えたいなら要点を絞った文章にするべき。後半、展開が急に「オセロー」になったりするも女性の芯の強さより男性の保守的な面が表れ辟易。シェイクスピアに作品で揶揄された頭でっかちのラテン語の先生、という印象通りの作品。

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